寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

再び大爆発!武田火山(16)

2012年06月05日 09時45分59秒 | 日記
30平米の店内は飲めや歌えやと乱キチ騒ぎになっていました。
武田工場長が渋目に歌うブランデーグラス♪ …知らない?
知らないでしょうね(笑) この昭和の名曲はあの石原裕次郎が…え!誰それ!?

やりにくいですなぁ(苦笑)
確かにこの店内にいる内の半分はこの歌の時代を体験していませんから…
三十代や四十代は知らないより解らないのでした♪
しかし、そこはサラリーマンです…
武田工場長が歌い終わると万雷!?の拍手があります。
内輪では「俺この歌聞いたことがあるぜ…」「ほんとかよ?」
「ああ…どこで聞いたんだろう?」
「う~ん!言われてみればオレだって少し覚えがあるけど…」
「う~ん」
「う~ん…」
横で聞いていたママさん♪
笑いながら 「これって武田さんの十八番(オハコ)だから前に聴いたんじゃあない!(苦笑)」
そうです。そうだったのです。
ここにいる連中は大概このアリに来ていますから… 一度は耳にしている訳でしたが…
それにしても武田工場長の歌は…(苦笑)お世辞抜きではとても聴いていられないくらいでした。(笑)
「た、たけだ~」
隅から絶叫しているのは、鬼塚専務です。

「はい、はい!!」武田工場長が素直に返事するのは恐らくこの専務にだけでしょうね(笑) 「なんですか!!」しかしこの場は違います。
酒の勢いもあって鼻息が荒いのですが、
「いや~武田、と呼んだ、たけだ…ワッハハハハ♪」
「人の歌の邪魔をしないで下さいよ♪」

まるで掛け合いみたいな感じで…まわりはそれを見て爆笑です。

そしていよいよ真打ち登場です。(笑)
時刻はとうに12時を過ぎていましたからボチボチお開きになるところでしたー(笑)
「じゃあ、ラストの締めは専務にお願いしましょう♪」
下田課長がマイクでガナっています。

〓 まあどこでも、こんな風景じゃあないかな?

「お~俺か…?」
「はい、専務が歌って下さってお開きにしますから…」
下田課長は以外と素面なのか、やけにぺこぺこしていました。
「俺が歌わなくっちゃあ終わらないのか?」
「ええ、明日も仕事ですからお願いします…」

ヨイショの下田♪とあだ名されるだけあってなかなか酔っぱらいの扱いは上手いものですね(笑)
「ようし、そこまで頼まれたら仕方ないなぁ…」
鬼塚専務は満更でもない風で席を立ちました。
「専務!何を歌われるのですか?」
歌も決まっていないのに、慌てて下田課長は専務の肩を貸すようにそばによると…
「おい、下田、俺の定番は知っているよな!」 この年代の人(つまり六十代です)まず演歌でしょう(笑)
下田課長は 当てズッポに
「そりゃあ心にしみる演歌じゃあないのですか、」
「上手いこと言うな…」フン!と横を向いて加えタバコを燻らせていらっしゃいます。
どうやら違うみたいですが… 下田課長には専務の十八番は見当がつきません…
「じゃあ…何でしょうか?」
すがり付けば鬼塚専務も人の子でした♪
「オレみたいな品のあるジェントルマンが歌うのは決まってるだろうが…」
酔えば出る専務の口癖ですね(笑)
「あっ!解りました」
「おっ!?解ったのか」タバコの煙を下田課長に吹き付けてご機嫌ですね(笑)
「江利チエミでしょう(笑)」
「正解!!」
横にいた武田工場長 ♪
何度も聴かされた歌でしたから…

「専務!江利チエミをいれましょうか♪」
下田課長がすかさず歌詞カードを持ってきます。
「こんなの要らないよ」
「へっ?」
「へ、じゃあないよ!専務の十八番だよ!!」わからんヤツだなぁ… 武田工場長はママさんに合図を送っています。

「♪チャララ~」
かねてから用意のメロディが流れ始めてきます。
「いよ~ 待ってました!!」
「大統領~!!」

「大統領じゃあないよ!専務だよ(笑)」

なるほど、これは古いギャグでしたが、
専務は気持ちよく歌い始めました…
コメント
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