寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

こだわり

2012年06月13日 07時44分06秒 | 日記
雨に関して…
大体水が空から降ってくるのが可笑しいのですよ(怒)
せっかくピカピカにしたクルマが汚れてしまって…
こんなときよく人から言われるのが、
「高村さん、昼から雨だよ」
大きなお世話ですが、私が一生懸命クルマを洗っていたら声をかけられるのはまずこんな冷やかしです(失笑)
私は「そんなことわかっているよ!」
…と言いたいところで、グッと堪えます。
「そうですか…」
ニッコリ笑っても洗車の手は止めるわけにはいきません。
だってこれから役員さんをお迎えにいくわけですから…(笑)

ここが私達役員専用車付き運転士の悲しいところでした…

そんなこと「あんたに言われなくてもわかってるよ」
私は胸の中で罵(ののし)ってクルマの仕上げを確かめてます。
雨… これがたとえ一時間後に降るとわかっていても役員さんがご乗車される前なら私はいや運転士なら誰でも洗車しているでしょうね。

前にこんなことがありました。
その日は雨がいかにも降りそうな空模様でした。 私は急いで洗車を済ませ役員さんが来られるのを玄関の前で待っていました。
役員さんがご乗車されるとき、秘書さんか総務(地方なら)から私に連絡してきます。
「あと、もう少しでこられます…」

これを聞いたらもうこの場から離れることはできません。
仕上げたばかりのクルマを玄関の前に着けて私は待ちます。
待つ位置は、クルマの斜め後ろです。
そして役員さんの姿が見えたら会釈をしてクルマの脇に寄ります 。
後部ドアの前に移動して役員さんが来られたらドアサービスをするためです。
ここらあたりの呼吸は書くより見ていただいた方がわかりやすいかも知りませんね♪

まぁ、とにかくその日は鈍より曇っていました。
「ああ…今なら間に合うのに…」
私はチラッと空を見上げました。
今にも降りそうな曇り空
それでもクルマはピカリと輝きを放っていました。

別に役員さんがクルマの輝きをチェックしていらっしゃるはずもないのでしょうが…

ただただ、キレイなクルマに乗っていただきたくて、たぶん自己陶酔かもしれないのですが…

私は空を見たり玄関の奥を見たりして待っていると、
頭にボツりとなにかが当たりました。
「アヂャ~」
ポツリポツリと雨のようです…う~ん…直ぐにあちこちに滴(しずく)が落ち始めてます(涙)

滴は見ているまにテンポを早めて雨になりました。
ボンネットの上にも屋根の上にもポツリポツリと当たった音が鳴り出します。

「あ~あ~」
私は泣きたくなりますが、 それはそれ!
自然現象は仕方ないことです。

雨が本格的に降りだした時玄関がざわついてきました、
役員さんが出てこられたのです。

「おう、じゃあな!」取り巻きに手を上げて答えながらクルマに近づいてこられ私のドアサービスを受けながら慣れた感じでご乗車されました。
」さあ、出発!! 」
いざ、ハンドルを握ればそこはプロです。
さっきまでのこだわりはもう頭から去っていました。
今一番大切なことは安全運転に徹するのですね(こほん!)

この切り換えの速さ!!
皆さん、クルマの耀きに…又安全運転に…

私達運転士は今時珍しいこだわりの種族なのかもしれませんね(笑)
コメント
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