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Po-Ui Taeng古窯址訪問記

2015-11-22 10:33:59 | 窯址・タイ
<続き>

今回は、Gao Ma-Fuang古窯址 から約300mと程近いPo-Ui Taeng古窯址を紹介する。民家の庭先から40-50m程、丘陵地を上った処に窯址はあった。

<位置>
  北緯19°02′03,94″  東経99°57′36,72″
アプローチが大変である。背の高い雑草や木々に阻まれ、山刀で払いのけねば辿り着けない。後学の方々がアプローチされる場合、それなりの備えが必要である。
窯址は立派な覆屋に、単独で1基が鎮座していた。比較的良い状態で保管されており、目分量ではGao Ma-Fuang窯と同じで、全長5m前後と思われ、サンカンペーン・ワット・チェンセーン窯より一回り大きい。
周囲から採集した陶片を以下紹介する。散乱している陶片の数も少なく、次の予定もある事から、下の3点を収集したに過ぎない。




高台は、サンカンペーンのそれと比較し、しっかり削り込まれ畳付のの幅も広い。


カベットに鎬文様が施された陶片である。鎬文はサンカンペーン、パヤオ共通であるが、その表現方法は多岐に渡り、当該陶片は平丸彫刻刀のような工具でそぎ落としている。その様子は、下の写真で伺うことができる。
                            <続く>

<次回予告>
待ちに待ったモンオーム古窯址を紹介する。待ちに待ったが結果は、やや期待外れでもあった。