世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

お詫び:サンカローク陶器博物館のカロン陶磁は贋作だった

2022-03-28 08:34:41 | 博物館・タイ

お恥ずかしい話しを記載することにした。過日、ラックタイ氏の『の~んびり タイランド2』なるブログを見ていると、サンカローク陶器博物館の2階に展示されているカロン陶磁は贋作の疑いあり、というよりも贋作との指摘である。過去、2016年10月から11月にかけて当該ブログで、それらの贋作を紹介していたことになる。

当初、モノを見た時、贋作かいなと疑ったが、まさか立派な博物館に贋作とは思いもよらず、当該ブログでは本歌(本物)として紹介した。当初の直感が正しかったことになる。

誤って紹介したブログは・・・

シリーズ⑨:サンカローク陶器博物館:その12 から

シリーズ⑨:サンカローク陶器博物館:その18 まで

である。今思えば見る目がなかったことと、第一印象が大切なことを反省する次第である。

尚、2階展示の全てが贋作かどうか、本歌も中にはあると思うが、残念ながら精査する目をもたない。ということで2016年10月と11月の古い記事ではあるが、お詫びして訂正いたします。

 

<了>


ロッブリー:プラナーラーイ国立博物館(3)

2018-07-08 08:56:42 | 博物館・タイ

<続き>

昨日Kala Shrineの”横たわるビシュヌ”を彫像したリンテル(楣石)は、涅槃像か単なる横臥像かは不明と記載した。

クメールでは”横たわるビシュヌ神像”は、半ば常識のようである。通常この像は、ナーガの背に横になり瞑想している・・・とのことである。ビシュヌは世界が悪からの危機にさらされた時、眠りから覚めて救済のため、様々に化身して地上に現れると云う。釈迦の涅槃像以上の御利益がありそうだ。

以下、展示陶磁器類を紹介するが、順不同な点お断りしておく。

青花花卉文蓋付壺 アユタヤ朝 17-18世紀

朱印船貿易により、アユタヤ朝に持ち込まれた伊万里焼である。伝世品か発掘品か知らないが完品である。

明時代の龍泉陶磁・景徳鎮陶磁

宋磁 11-14世紀

上掲3葉の写真はクメール陶磁で、いずれもよく目にすることができる。

<続く>

 


ロッブリー:プラナーラーイ国立博物館(2)

2018-07-07 09:00:28 | 博物館・タイ

<続き>

スタッコ製各種造形物 アユタヤ朝 15-17世紀

スタッコ製人物頭部 アユタヤ朝 15世紀

仏陀頭部 砂岩 ロッブリー様式 13-14世紀

ロッブリーといえばクメールの西の拠点。この仏陀頭部を見ていると、クメールの彫像に極似している。

リンテル ワット・プラシーラタナマハータート 10世紀

騎象するインドラ神が彫像されている。クメール支配下の10世紀に建立された、ワット・プラシーラタナマハータートのプラーン(仏塔)のリンテル。

リンテル 横たわるビシュヌ クメール様式 11世紀

キャップションには、ロッブリーのKala Shrineのリンテルとある。ビシュヌが横たわる彫像は初見である。涅槃像か単なる横臥像かは不明。

仏陀像 スタッコ 15世紀

素焼螺髪

<続く>

 


ロッブリー:プラナーラーイ国立博物館(1)

2018-07-06 09:20:39 | 博物館・タイ

今回よりプラナーラーイ国立博物館の展示物を紹介する。紹介順は見学順である。

ロッブリー様式 20世紀

仏足跡を描いた漆塗りの収納庫であるが、貝葉経の収納庫であろう。仏足跡の区切りは通常108区画であるが、当該漆絵はそれ以上に区画されている。

銅鼓の4箇所には蛙の装飾物が載るが、これは3段の蛙であり珍しい?

涅槃仏 アユタヤ朝後期 17-18世紀

千仏塼 クレイベースに金箔 アユタヤ朝 15-18世紀

遊行仏塼 クレイベースに金箔 アユタヤ朝 15-18世紀

 

<続く>