世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

ランプーン名所旧跡巡り(11):ワット・ハリプンチャイ

2018-09-13 09:42:41 | ランプーン

正式名称はワット・プラタート・ハリプンチャイである。ランプーンの名刹中の名刹である。ここは過去にも紹介しているので、経緯謂れは省略して、簡単な紹介に留めたい。チェディーは黄金に覆われている。

このチェディーの周囲を3周して祈りを捧げよう。何か御利益があるかも・・・しれない。

何度も来ているので、布薩堂と礼拝堂はパス。法蔵はタイ北部様式だ。

一画に太鼓が保存されている。見ると鼓の皮をとめるにあたり、ピンに相当するパーツが太陽光線のように胴から飛び出ている。雲南深南部・山岳民族の太陽鼓と呼ぶべき太鼓に似ている。

稲作民に太陽は不可欠である。中国深南部やベトナム北部を経由して南下したタイ族、その文化は混交していると思わせる一コマである。

う~ん。羨ましい限り。あやかりたいものだ。今回でもって『ランプーン旧所名跡巡り』を終えることにする。

<了>

 


ランプーン名所旧跡巡り(10):ワット・トンゲーオ

2018-09-10 07:39:42 | ランプーン

トラムによる巡回の10箇所目は、ワット・トンゲーオである。ココを巡った後、ワット・ハリプンチャイに戻ることになる。このワット・トンゲーオからハリプンチャイ王国のパヤーサパシットの碑文が出土したとのこと。してみれば建立されたのはハリプンチャイ時代で、相当の歴史をもっている。

(綿織物博物館)

ココの布薩堂は施錠されていた・・・ように記憶していたが?。多くの方々の目当ては綿織物の博物館であろう。博物館内の祭壇に合掌し、館内の見学であるが、小生は織物に興味がなくそこそこに切あげた。

(博物館内の祭壇)

寺院敷地内に綿織物の機が並び、女性の方々が機織りしていた。家内は色々質問していた様子。

山岳民はいつも数人で腰機で織物をしているが、ここの機は、それに比較すると進歩しており、織り幅もひろい。

早いものでチェンマイに滞在し179日目となった。明日は滞在期限の180日となる。従って明日早朝に出国することにした。ブログは2-3日お休みとする。

<了>

 


ランプーン名所旧跡巡り(9):ワット・プラユーン

2018-09-09 07:45:55 | ランプーン

 ワット・プラユーンの仏塔はパガン様式と云うが、何をもってパガン様式と云うのか?・・・、確かにタビィ二ュ(Thatbyinnyu)寺院の仏塔と似てはいる。パガン朝はビルマ族初の王朝で、ピュー(驃)国を征服して樹立された。そのピュー朝はピュー族と共にモン(MON)族も居住していた。ハリプンチャイ朝はMON族国家である。そのMON繋がりのパガン様式かと思われるが、残念ながら根拠を持ち合わせていない。

仏塔の四面に仏龕が穿たれ、そこに立像が安置されている。それをもって立像の寺院を意味するワット・プラユーンと呼ばれている。日本で云う九輪に相当する仏塔の頂部は、確かにビルマの仏塔の様式に似ている。

それよりもビックリしたのはラムヤイ(龍眼)の大木が境内に聳えていることだった。全くの当てずっぽうだが樹齢100年は超えているであろう。

それもラムヤイが実る時期で、沢山の実をつけていたことから、ラムヤイの木とわかっただけで、実がなければ気が付かなかった。

 当てずっぽうながら樹齢は100年以上と思われる大木である。従来樹高の低いラムヤイの木しか知らなかったが、これだけの大木になるのか。何だか寿命が延びた気がした。

<了>

 


ランプーン名所旧跡巡り(8):グーチャーン・グーマー遺跡

2018-09-07 07:30:06 | ランプーン

ここでもチェンマイから遠足に来た小学生に遭遇した。皆さん白い服の上下を着用しており、清々しくみえる。

グーチャーンは象の墓塔、グーマーは馬の墓塔である。グーチャーンにはチャーマティーウィ女王の象の遺灰が納められ、グーマーには女王の双子の王子の、馬の遺灰が納められているという。

過去にも記したが、グーチャーンは砲弾型の仏塔に他ならない・・・これはどこかで見たとの思いがよぎる。ミャンマーのタイエーキッタヤー(シュリークシェートラ)はピュー国時代の10世紀以前の城郭都市である。そこには砲弾型仏塔が並ぶが、それとグーチャンの墓塔は同じ形である。そこに居住していたモン(MON)族とピュー族は、南詔に連れ去られたという歴史がある。ランプーンと云えばハリプンチャイ王国の故地である。初代女王チャーマティーウィはラヴォー(現ロッブリー)から招聘されたモン族で、ハリプンチャイはモン族国家であった。ハリプンチャイのモン族と驃国のモン族、塔の姿が似ていているのも、それなりの蓋然性があるのであろう。

グーマーの墓塔の形式はグーチャーンとは異なるようで、この原形も根拠は何もないが、ミャンマーに存在するのではないか?・・・と考えている。

女王が騎乗する象のモニュメントが在る。暗い肌と緑の牙をもち、戦には絶大な能力を発揮したと云われ、これも信仰の対象となっている。何でも腹の下を願いを唱えながら3回潜るのだと云う。遣ってみたが、願いは未だ叶えられていない。

<了>

 


ランプーン名所旧跡巡り(7):ワット・サンパーヤーンルアン

2018-09-05 07:29:59 | ランプーン

トラムで巡る7箇所目は、ワット・サンパーヤーンルアンはある。チャーマティーウィ女王が退位後に出家した寺院と云われている。ここには著名な仏像があるという。それは、礼拝堂に安置されている、メコンから発見された翡翠で出来た『プラ・コーンキアオ』と呼ぶ仏像とのこと。早速参拝してみた。

小僧さんの上方に安置されているのが、プラ・コーンキアオである。拡大したのが下の写真である。

この寺院の外観は白一色で、それなりの見応えがあった。特に下の写真の鐘楼は北タイでは初見であった。

タイの寺院は、どこもキンキラキンであるが、ここは特に煌びやかであった・・・但し、食傷気味になるが。

<了>