世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

電機各社の決算発表を終えて

2015-11-07 10:29:00 | 日記
10月30日の中間決算発表の数値を見て感じたことである。東芝は粉飾決算の影響、シャープに至っては危機的状況、Sonyは反転して改善傾向が伺える内容であった。シャープのみ液晶にしがみついており、他の各社は距離を置き始めたのが、幸いしたのであろう。
それに対し、電子部品各社は好決算で、電機各社とのコントラストが明瞭となった。中でも村田製作所(以降・村田製)の突進ぶりは、そら悪阻らしささえ感ずる。
昨期、通期売上1兆円に達したが、それまでの10年間、分不相応な研究開発費と設備投資予算を計上し、新商品と新商品用の生産設備、合理化設備開発をしてきた。
ここにきて漸く先行投資の果実を摘み取る段階に至ったようである。10年前は新商品売上比率30%が目標であったが、最近は40%との声を聴くまでになった。この数字の達成は、生易しいものではないことは、多くの方々が経験されているであろう。
約10年前であったろうか、サムスン傘下のSEMCOに人材が流れたことがある、SEMCOの躍進の推進力は奈辺にあるのか、詳細は知らないが、その一要因は人材流失があったであろう。しかし、村田製は枯れた商品と云えども合理化投資に余念なく、MLCCのような先端商品であれば、なおのことで、TDKが中国に逃げたのと好対照である。更に今やSEMCOの設備は時代遅れで、村田製には太刀打ちできなくなっている。
今中期決算対象期間での、TDKの中国での生産拠点は13か所で、山形・秋田の生産拠点を閉鎖し、多くの従業員を解雇し中国へ移った。安易な方針は村田製とTDKの決算内容に決定的な差異をもたらした。村田製の中国での生産拠点は4か所に過ぎない。中国には片足それも地に着く片足ではなく、浮かせる程度で良い。それに対しTDKは両足をどっぷりである。
村田製の海外売り上げは80%、それに対し海外生産は30%がやっとである。単に出遅れているだけとの見方もあるが、国内生産で価格競争に打ち勝つコスト構造になっている、と云ったほうが正しい。
創業者は、利益を得る事業を運営することにより税金を納め、地方自治体に貢献するとともに、従業員には給料を支払う。それは地方経済に貢献することになる。会社の無策により、首切りなどもってのほかと、叱咤されたものである。
・・・等々、操業者の理念が堅守されるかぎり、益々躍進を続けるのであろう。
幸い現社長と藤田副社長は、その経営理念を継承している。益々の発展と株価3万円を期待したい。




パヤオ・パーン古窯址紀行・予実比較

2015-11-07 09:30:25 | 窯址・タイ
タイで初めての目的地に行く場合、その地のランドマークや著名な処であれば、到達可能であるが、今般のように埋もれた窯址などに到達するのは、ほぼ不可能に近い。今般パヤオ・パーン古窯址を巡るにあたり、目的地を定めそれなりの準備をしてきた、その予実比較である。
事前の計画では、上表の12箇所を予定していたが、行きつけたのは8箇所で約7割、時間の関係でPassした処を除けば8割にもなった。これは望外のヒットで5割にも達すれば、上出来と思っていたことによる。
次回以降、上表の順に博物館・窯址訪問記を掲載する予定である。
尚、今般ドライバーはオー(ト)(43歳)さん、日本語通訳はチョークチャイ(57歳)さん、車はトヨタ・Fortunerで車台がハイラックスと共通のSUVであった。このSUVが奏功した、特にモンオームの道なき道を進むことができた。後学の方がおられるとすれば多少なりとも参考になるであろう。