世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

ワット・シーコムカム付属文化展示センター訪問記・#1

2015-11-08 10:57:57 | 博物館・タイ
所在地については、著名なのでその記載を省略する。以下、エントランス、展示室の順で写真紹介する。

下の写真2葉は、タイ北部諸窯の古陶磁展示コーナーである。

以下、Wiang Phayaw窯(くどいようだが総称としてのパヤオ窯ではない)の陶磁を掲載する。
(Wiang Phayaw窯・青磁二重口縁壺)

(Wiang Phayaw窯:青磁長頸瓶・高さ約40cm)

(Wiang Phayaw窯:青磁蒜口瓶)

(Wiang Phayaw窯:青磁耳付壺)

(Wiang Phayaw窯:青磁大壺)

(Wiang Phayaw窯:黒褐釉大壺 Wat Rong Hai出土)

今回は、Wiang Phayaw窯の古陶磁紹介をした。直上の黒褐釉大壺は高さ1m近い大物である。青磁長頸瓶は形もよく、釉薬の発色も良い優品である。また蒜口瓶は中国陶磁の器形を写していると云わざるを得ない。
いずれの壺や瓶は、過去バンコク大学付属東南アジア陶磁館やバンコク保険会社博物館でも見たことがなく初見であるが、いずれも素晴らしいの一語である。このWinang Phayaw窯は、断言できないものの壺・瓶類を専門に焼成したものと思われる。

                                 <続く>

パヤオ・パーン窯址訪問記連載にあたり

2015-11-08 10:49:33 | 窯址・タイ
前置きが長くて恐縮である。パヤオ・パーンの博物館及び窯址訪問記を連載するにあたり、以下のことを明らかにしておく。
連載順は、先般用いた下表に薄青色で着色した順とする。以下連載に関する前提を記載する。

<援用書籍>
援用書籍は上掲の2冊。左はタイ語書籍、直訳すると”工業品・パヤオ”となるが、ここでは便宜上「陶磁器・パヤオ」とする。右は英語書籍の「CERAMICS IN LAN NA」である。窯名称等は「陶磁器・パヤオ」に準拠している。

<窯名称の定義>
窯名称は、上述の通り「陶磁器・パヤオ」に準拠し、ローマ字表記とする他、以下の定義にて記述する。
●パヤオ窯:パヤオ県パヤオ郡内の古窯址群の総称として用いる
●バン・ブア窯:パヤオ県パヤオ郡バン・ブア村内の古窯址群の総称でMon Ohm窯を含まない。対象はNai Phaew、Gao Ma-Fuang、Po-Ui Taeng等々の窯である
●Wiang Phayaw窯:パヤオ窯とは異なる。ワット・リー周辺の窯址を指す名称である
●パーン窯:チェンライ県パーン郡内の古窯址群の総称として用いる。以下の2窯址群とPhon Daeng古窯址群で構成される
● Ban Champoo窯:チェンライ県パーン郡、数か所の古窯址群から構成されているようだが、今回訪問した窯址の名称として用いる
● Sai Khao窯:チェンライ県パーン郡サイカーオ地区で、当該ブロガーの命名。数か所の古窯址群である
<窯址所在地の表記方法>
●窯体が残存する窯址:東経経度、北緯緯度を表記
●窯体が残存しない箇所:東経と北緯何々度付近と表記

尚、位置を示す写真は「陶磁器・パヤオ」掲載位置図と「グーグルアース」を用いる。