先日『報道1930』を見ていたら、トランプ人気はオバマ政権の反動だったという内容の話が出ていた。黒人が大統領になったことで、白人が自分たちの地位が脅かされると思い、白人至上主義に陥ってしまったことによってトランプへの支持を広げたというものである。なるほどと思った。
日本の状況を考えてみても似たようなことが言える。一昔前、日本はアジアの「盟主」だった。しかし韓国の経済力が高まり、そして中国が圧倒的な経済力を示し始めた。他のアジアの国も力を持ち始めている。日本はもはやアジアの王様ではなくなった。それを認めたくない人がいる。彼らは無意識に過去の栄光を求める。その結果他国を差別し、日本を一番だと思うような態度にでてしまうのだ。
「国民の誇り」は大切である。しかし現実を見ようとしないで「国民の誇り」を唱えてはいけない。かつての太平洋戦争も同じような経緯をたどったのである。
日本の良さは他国の良さを学ぶ謙虚さがあることだった。謙虚さこそが「国民の誇り」である。
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