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とにかく書いておかないと

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コンピューターが人間に勝った!

2016-03-19 03:44:20 | ニュース
 「アルファ碁」というコンピューターソフトが、今最強と言われている囲碁棋士に勝ったそうです。囲碁に関してはまだ人間のほうが強いのではないかと思っていましたが、こんなに早くコンピューターが勝ってしまったので正直驚いています。

 しかし、本当の驚きは、このソフトが自分で考える能力を持っているということです。自分で考えることができるということは、もはやコンピューターが人間と同じなのではないか、いや、この膨大な記憶力と計算速度の速さによって人間を超えてしまうのではないかと考えられることです。SFの世界でよく描かれる、コンピューターが人間を支配する事態が現実のものになるのではないかとやっぱり考えてしまいます。

 この件に関しては認知科学や認知心理学の研究が進んでいるようなので、もっと勉強していきたいと考えています。とてもおもしろいテーマです。そして機会があればまた書きたいと思います。

 さてここでは現在いくつかの点において直感的に考えたことを書き残しておきます。

 ひとつはもうプロ棋士はいなくなるのではないか、そして囲碁は衰退するのではないかという心配です。

 囲碁は人間が何千年もかけて作り上げてきたゲームです。そして人間が新手を見つけ出し、その人間の努力が定石となってきたものです。プロ棋士たちは自分で勝つ方法を発見してきたのです。

 しかしコンピューターが人間に勝つようになると、人間は勝つためには自分で考えるよりコンピューターに新手を考えさせるようになってしまいます。人間同士の勝負でも、コンピューターとの練習であみだした方法だけが試されるようになってしまうでしょう。こうなってしまったら、囲碁は自分が楽しむだけのものといしてはいいかもしれませんが、プロ競技としては成立しません。今後囲碁は衰退してしまうのではないかという心配していまします。はたしてどうなっていくでしょう。

 もうひとつは、コンピューターはもう人間の道具であるというレベルを超えたのだろうということです。少し前までは「コンピューターを管理するのは人間だ。」で済まされてきたと思いますが、そんなに簡単な問題ではないように思えてきたのです。

 おそらくこれからの人間の人生観はコンピューターによって大きく変わってきます。この変化をよく見つめることが人間の人間たる所以を見つけることにつながるのではないかと思えるのです。

 コンピューターの支配はいやですけど、人間が人間であることを見つめ、新たな人間学が生まれてくるのではないかという期待があります。

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