とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

「柳家小三治、三三親子会」(2月11日 シベールアリーナ)

2017-02-12 07:37:14 | 落語
 小三治師匠が今年も山形に来てくれました。三三さんとの「親子会」と題しての高座です。前座が小かじさん。三三師匠のお弟子さんのようです。そして次に三三師匠の「安兵衛道場破り」。中入り後に三三さんの踊りがあって小三治師匠の「転宅」。

 案の定「まくら」が長い。もちろんそれを期待しているところもあるのでだれも文句を言わない。当日山形は大雪で、天気の話から始まりました。シベールアリーナの楽屋は外が見えるガラス張りで、昔、同じように一面がガラス張りのモスクワの幼稚園で日本人相手に落語をした時の寒かった思い出を話してくれました。

 次に「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」と言い、泥棒で名を残した人物、石川五右衛門のことをかたります。そして泥棒つながりから「転宅」に移っていきます。

 「転宅」は昔聞いたことがあるような気もするのですが、覚えてはいませんでした。間抜けな泥棒が、とある旦那の妾宅にどろぼうに入り、逆にそのお妾さんに騙されるというお話です。騙されたことを知らず、次の日のこのことその家にやってくるのを、近所の人がみんな節穴から見ているという場面が笑えます。おもしろい話でした。

 型にはまらないながら、しっかりとした型がある「芸」の素晴らしさを感じました。
コメント (2)
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