とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

プレミアムフライデー

2017-02-25 11:27:38 | お題
 プレミアムフライデーが導入され話題になっている。とは言え、話題にしているのは主にマスコミで、一般的には冷めているような印象が強い。そもそもよくわからないのはプレミアムフライデーの意義である。

 インターネットで調べてみると、プレミアムフライデーは働き方改革の一環としての意義と、消費拡大につながるという意義の二つが書かれている。

 ではそもそも働き方改革というのは何なのだろうか。考えてみると、ワークシェアの拡大を狙っているのではないかと考えられる。今日本の労働社会は狭いパイを少ない人数で分け合っている状況である。だから狭いパイを多くの人数に分けることを目的としたのが「働き方改革」の本質なのではないだろうか。とすれば当然次に起こるのは、一人当たりの給料が減るのではないかという不安である。この不安が解消されない限り、働き方改革は成功するとは思われない。

 これに伴い、さらに疑問に感じる点がある。日本は今労働不足である。大企業はこうやって働き方改革が進んでいき、ワークシェアが進んでいくかもしらないが、中小企業はさらに人材不足が深刻になってしまう。逆に経済が混乱してしまうのではなかろうか。

 果たしてプレミアムフライデーが働き方改革につながるのかは、疑問である。

 消費拡大についてはどうだろうか。現在日本は少子高齢化が異常なまでに進行してしまっている。日本人はだれもが、老後が心配でたまらない。年金が本当にもらえるのか、医療がしっかりと受けられるのか。そんな中で唯一信じられるものは自分のお金である。自分の稼いだお金をいざというときのために使わないでおく、これが日本人の「当たり前」である。「消費拡大」策はそこを無視しても成功しない。東京の大企業の比較的に裕福な人が、お金を使っても、「消費拡大」にはつながらないのである。

 では「プレミアムフライデー」が成功するためには何が必要なのか。それは「生きがい」創出である。余暇を増やし、老後の生きがいを見つけるための、趣味の拡大、新たな分野の学習などの時間と機会を与えること必要なのだ。。その機会によって新たな人間関係の構築され、人生が豊かになる。人生が豊かになれば、お金に対する執着が相対的に減り、今を大切にする意識が相対的に増える。

 インターネット時代は、そういう趣味の、あるいは共通の目的の友達を見つけやすい。そんな新たなコミュニティがこれからの時代の「生き方改革」として必要であり、それが「働き方改革」につながるのではないかと私は考える。
コメント
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