まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

ガラガラガッシャーン

2010-11-29 19:43:08 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
夏にご招待したメンバーを再び招いてまたホームパーティをやりました。
私の定番メニューは前回あらかたご提供してしまいましたので、今回は何を出そうか相当迷いました。
買い物に行く前に、うちにある料理本を全部引っ張り出してきてあれこれ作戦を練ります。
冷蔵庫のなかに残っている材料も使ってしまいたいですし、
料理の手順も考えなければなりません。
とりあえず今回は以下のような作戦を立ててみました。

1.春菊のゴマ油和え
2.アボカドとオレンジのフルーツサラダ
3.スタッフド・オリーブのオリーブオイル漬け
4.小松菜とシーフードミックスの炒め物
5.豚肉のビール煮
6.洋風鍋 with ジャポネーゼソース
7.チーズ盛り合わせ
8.鮭とブロッコリーのグラタン

「1.春菊のゴマ油和え」 は最近の定番料理です。
生の春菊に熱く熱したゴマ油を回しかけ、ゴマと刻み海苔をかけて食べるという、
ネットで仕入れたレシピです。
これと、「2.アボカドとオレンジのフルーツサラダ」(2つの果物にシーザードレッシングをかけて和える)、
「3.スタッフド・オリーブのオリーブオイル漬け」(前回出したら好評でリクエストされた)を
あらかじめ作ってテーブルにセットしておくというのが当初の計画でした。
「5.豚肉のビール煮」 は昔から作っている得意料理ですが、
手間がかかるので最近はあまり作っていませんでした。
本当はもっと手軽な肉料理 (手羽中のグリルなど) にしたかったのですが、
本日のメインディッシュである 「6.洋風鍋 with ジャポネーゼソース」 にも鶏肉を使わざるをえないので、
ちょっと頑張ってしまいました。
締めのパスタを出すのは深夜になるだろうから、
あらかじめ仕込んでおけそうな 「8.鮭とブロッコリーのグラタン」 にしてみました。
これは料理本を見ながら今回初挑戦です。

前回は二日酔いで活動開始が遅れたのですが、今回はスキッと起きられましたし、
部屋も片づいているから掃除に時間を取られることもなく、
十分な余裕があるなと思って料理に時間をかけられそうだと楽観視していました。
ところが、メニューを決めるのにも手間取りましたし、買い物にも相当手間取って、
家に帰ってきたのは3時でした (宴会開始は5時)。
まずは 「5.豚肉のビール煮」 から取りかかります。
タマネギのみじん切りが必要なのですが、フードプロセッサーがあるのでそこは簡単です。
豚肉に焼き色をつけ、タマネギをアメ色になるまで炒めたら、
それらをビールの中に投入して煮込み開始です。
それと同時に 「6.洋風鍋」 のコンソメ味スープを大量に作り (これはお湯にキューブを溶かすだけ)、
「ジャポネーゼソース」 も作っておかなくてはなりません。
本来はバジルを使ってジェノベーゼソースを作りたいのですが、
バジルは売っていなかったので、大葉で代用するから 「ジャポネーゼソース」 です。
尊敬する平野レミ様のレシピなので、まず失敗することはありえません。

ここまでですでに4時を大きくまわっています。
次に 「8.鮭とブロッコリーのグラタン」 の仕込みに取りかかりました。
マカロニとブロッコリーをゆで、鮭に小麦粉をまぶして両面こんがり焼いておきます。
レシピで見るかぎりすぐにできそうに思っていたのですが、
これがけっこう手間のかかる仕事でした。
鮭の骨を抜いておくなどの仕事も、指でやっているとなかなかうまくいきませんし…。
そして、ホワイトソースも缶詰めを使うだけなのですが、
耐熱皿に全部仕込み終わったところでもう4時50分くらいになっていました。
まだあらかじめセットしておけるものが何もできていませんし、
メインディッシュの鍋のための野菜を切ったり、肉をお酒につけておくということもできていません。
大ピンチです。

とりあえず 「3.スタッフド・オリーブのオリーブオイル漬け」 は簡単なのでチャチャッと作りました。
とにかくサラダも1品は作っておかなければと思い、春菊の準備をします。
刻んで水を切って塩を振ったところで最初のお客さんが到着してしまいました。
楽勝のはずだったのに、けっきょく今回も、
お客さんが来る前に何一つ完成していないという結果になりました。
まあ、皆さんも理解してくださっているようで、
なにかお手伝いすることはありませんかと言ってくださいます。
春菊に刻み海苔をふりかける仕事はお任せして、やっと一品めが完成しました。
今回はちゃんと写メ撮っとかなきゃと指摘されて、撮影いたしました。



「2.アボカドとオレンジのフルーツサラダ」 は断念し、
いい感じに煮えてきた 「5.豚肉のビール煮」 を切り分けてやっと二品めです。



これはとても美味しく出来上がりました。
しかし、5人で食べるとなると1人ほんの数切れずつで、
あんなに時間と手間をかけたのにあっという間になくなってしまいました。
春菊もあれを2皿出したのですが、みるみるなくなっていきます。
冷蔵庫で冷やしていたオリーブを出し、フランスパンを焼いたり、
お客さんが持ってきてくださったストリングチーズとナッツの乾き物を出してもらったりしますが、
次に出せるものがもう何もありません。
大慌てで鍋の準備を始めました。
お客さんたちも使い終わったお皿を洗ったり、自主的に動いてくださって、
なんとか鍋になりましたが、このあたりから私は本格的にアップセット状態になってしまい、
写真を撮るのが疎かになってきました。
一通りさらってしまったあとにやっと写真を撮ることを思い出したので、写真はこんな感じです。



そして、これ以降はもう完全に写真のことは失念してしまいました。
とにかくメインディッシュを出せましたので、皆さんのお腹もちょっと落ち着いたようです。
この時点で7時すぎですが、まだまだ飲むつもりですので、
あとはゆるゆる行こうということになりました。
すると私もやっと落ち着いてきて、
先ほど断念した 「2.アボカドとオレンジのフルーツサラダ」 を作ってみる気になりました。
作ってみると、意外と簡単にできました。
こんなことなら鍋の前に作っておけばよかったです。
残り物メニューの 「4.小松菜とシーフードミックスの炒め物」 もあきらめていたのですが、
作ってみたら簡単に作ることができました。
どうもあたふたしすぎていたようです。
お腹が空いていると判断力が鈍ってしまうのですね。
パーティが始まってからこそ落ち着かなければいけませんね。
私のパーティの場合、自分が作りながら飲み食いし、皆さんとお話もしなればならないので、
なんかこう気が急いてしまうのでしょう。
なんとか落ち着きを取り戻して後半はゆっくり楽しむことができました。

で、ビールと赤ワイン3本と白ワイン1本とスパークリングワインを1本あけ、
(5人中1人はお酒を飲めない人なので黙々とウーロン茶)
完全にできあがってしまって11時過ぎくらいに、やっと締めのグラタンになりました。
オーブンで焼き、いい色がついてグツグツ煮立っているところを取り出します。
ところが、酔っぱらいすぎていたのでしょうか、
専用の金具のようなもので台ごと引っ張り出しているときにバランスを崩してしまいました。
落ちかかったところをなんとか一度は止めたのですが、
その際に思わずもう片方の手でグラタン皿をつかんでしまったため、
「アチーッ」 と叫び、熱さに耐えきれずつい両手を離してしまいました。
ガラガラガッシャーン
マーフィの法則通り、グラタン皿はみごとに下向きになって床に落ちてしまいました。
大惨事です。
あれだけ手間ヒマをかけたグラタンを全部床にぶちまけてしまいました。
あまりのことに呆然と立ちすくむ私をおいて、
4名の女性たちはものすごいチームワークでてきぱきと働いて、
悲惨な現場をすぐに片づけてくださいます。
しかも、床きれいだから大丈夫よと言って、
グラタンを元に戻して食べようとしてくださるのです。
いや、さすがにそれはやめとこうと主張したのですが、心優しいゲストの皆さんはけっきょく、
そのガラガラガッシャンの残骸を最後まで残さず平らげてくださったのでした。
みんなも酔っぱらっていたとはいえ、うーん、なんていい人たちなんだ
皆さん、本当にありがとうございました
ガラガラガッシャンも含めていい思い出となりました。
これに懲りずにまたビストロ陣場町にいらしてください。

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