まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

門のない大学

2016-11-18 14:53:46 | 教育のエチカ
昨年、東北哲学会を福島大学で開いたとき、準備をしながら気づいていたんですが、

ブログに書くのを忘れていて、今年、日本カント協会の学会準備をしながらまた思い出しました。

福島大学って 「門のない大学」 なんですよね。

金谷川駅から遊歩道っぽい道を通って大学に向かうわけですが、

途中どこにも門はありません。

しばらく歩いていくと、新井先生作の素敵な彫刻の向こう側に無粋な看板が見えてきます。



もうちょっと寄ってみましょう。



右と左に何か書いてありますね。

さらにクローズアップ。



おおっ、ここからが福島大学構内になるらしいです。

本来ならここに校門があって然るべきと思うのですが、この看板は門とは言えません。

この看板がここにあることによってここから福島大学構内だということがわかりますが、

ほんの数年前まではこの看板すらありませんでした。

原発事故後、中核派等によるビラまきなどの活動が活発化してきたために、

その活動を学内から排除するため、つい数年前にこの看板は設置されました。

ちなみに先日の日本カント協会の際に設置した中規模立て看は、

この看板に針金で縛って立てていました (もちろん、ちゃんと施設課に許可をいただいた上です)。



金谷川駅とは反対側の、バス停があるほう、

クルマで来学するときに114号線から入ってくるあたりはというとこんな感じです。



福島大学の公式見解にしたがうとこちらが正門側になるらしいのですが、

ちょっと逆光のため見にくいですが、やはり校門はありません。

左のほうに看板というかポールみたいなものが立っています。



反対側から見るとこんな感じ。



クルマを運転しながら見るとけっこう目立ちます。

これも以前はなかったんですが、何年前だったかなあ、

駅側のあの看板より何年か前くらいに建立されました。

まあ、ないよりはあったほうがいいと思いますが、それにしてもこれは校門ではありません。

それよりも、長いアプローチの坂道を上っていくとこんな看板が見えてきます。



ゲートって日本語にすれば門ですよね。

ゲートの全体像がこれ。



これが出来たのはさらに最近のことで、この6月に出来たばかりです。

今年の6月から福島大学は駐車場が有料化されたので、

そのため入構券を発行するゲートが設置されたのです。

うーん、それにしてもまあゲートはゲートだけどこれは門じゃないよね。

大学の門ってもうちょっと大学の入口としてそれにふさわしい威厳があっていい気がします。

難関大学のことを 「狭き門」 なんて言ったりするじゃないですか。

門ってなんか大学を象徴しているような気がするんですよ。

フツー、大学には門がありますよね。

というか、小中高にだって門はありますよね。

まあうちは狭き門ではないんで、東大の赤門↓ほど豪勢でなくてもいいんですけど…。



「門のない大学」 でいいのかなあ?

誰でも入れる 「門のない大学」?

それとも、誰でも入学できるという意味じゃなくて、

地域に開かれた 「門のない大学」 っていうこと?

なんで門を作らなかったのか気になります。

奉職すること22年、誰もそんな話はしてくれませんでした。

というか、去年まで福大に門がないことすら気づいていませんでした。

学会の開催準備を自分でしてみて気づいたんだよなあ。

やっぱり学会なんかをやるときは 「福島大学」 と刻まれた門の横に、

巨大立て看を立てたいじゃないですか。

これって開催校のエゴなんでしょうか?

福島大学にはなぜ門がないのか?

福島大学に門はなくていいのか?

今後ちょっと追究していきたい課題です。

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