まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

福島ライブミュージックウォークラリー2010

2010-10-02 23:18:06 | 人間文化論
今日は 「福島ライブミュージックウォークラリー2010」 というのに行ってきました。
今年は2回目だそうですが、昨年そんなことをやっていたなんて知りませんでした。
今日と明日、ジャズをはじめとするライブミュージックを、
福島の街中のあちこちのお店で楽しめるというイベントだそうです。
「リビング福島」 という女性のための生活情報紙が毎週1回、
このへんの各戸に無料で配布されているのですが、
それに載っていたので初めて知りました。
今週はたまたま福島に1人でいて、何もすることがないという週末でしたので、
「リビング福島」 の1面と2面を切り取ってとりあえず出かけてみます。

今日は、18時半から40分ずつのステージが4回、
街中の15軒ほどのジャズバーやらライブスペースなどで開催されるそうです。
当日券1,500円 (前売り券なら1,000円) で4軒のお店を回れるようです。
各店ではそれとは別にワンドリンク500円でビールやらウィスキーやらを頼みます。
「リビング福島」 の地図を見ながら、
前々から噂に聞いて行ってみたかったジャズバーなどを見つくろって、
どう回ろうか作戦を立てます。
とりあえずは行きつけの 「マジー・ノワール」 で様子を見ることにします。
早めに行こうと思っていたのですが、出発が遅くなり、
着いたときには開演直前で、お店はもう満席の上、立ち見のお客さんでごった返していました。
「リビング福島」 にはどこのお店で誰が演奏するのかという情報は載っていなかったので、
プレイヤーに関しては完全に運まかせですが、
1軒目から度肝を抜かれました。
サックスが黒人、ベースが白人、ピアノとドラムが日本人という国際色豊かなバンドです。
(今調べてみたら、サックス:Ray McMorrin、ベース:Chris Silverstein、
ピアノ:佐藤紳平、ドラム:平山恵勇と佐久間武彦だったようです)



写真はあまり上手く写っていませんが、むちゃくちゃカッコいい演奏でした。
ビールのお代わりをするのも忘れて聴き入っていました。

20分の休憩時間のあいだに次の店に移動します。
ここで迅速に動く必要があると思った私は余韻を楽しむ間もなく店を出て、
次のお目当て 「JAZZ ROOM NEGA」 を目指します。
このお店は初めてで、しかも地図がわかりにくかったので、
お店を見つけるのに手間取ってしまい負けたかなあと思いましたが、
たぶん他のみんなも見つけられなかったのでしょう。
とても狭い店で、20人も入ったら超満員になってしまいそうな店でしたが、
ちゃんと座ることができました。
しかも一番前という特等席です。
こちらはデーブ菱沼グループだそうです。
女性ヴォーカルをフィーチャーした、ピアノ、ドラム、ベース、ヴォーカルの4人組ですが、
ベースとヴォーカルの2人は今日で帰ってしまい明日は出演しないと言っていましたので、
ドラムの菱沼さんを中心とした流動的なバンドなのでしょうか。



それにしても特等席ですから、ちょっと手を伸ばせばヴォーカルの彼女にさわれてしまいます。
(別にさわりませんでしたが)
さっきの 「マジー・ノワール」 ではドラムがもうドコドコ叩きまくっていましたが、
こちらはお店も小さいですし、ヴォーカル中心ですから、
菱沼さん (写真右の初老の男性) はとっても抑えた感じで主にブラシを使ってプレイしていました。
ライブで聴いてみると、その場に合わせて、
いろいろとプレイスタイルを変えなきゃいけないんだなという当たり前のことがわかってきます。
個人的には今日いろいろ聴いた中で、この女性ヴォーカルが一番気に入りました。
まあ知ってる曲が多かったというのもあるかもしれません。
ここではウィスキーのロックを飲みながらスタンダードの曲を堪能しました。

第2ステージが終わったところで50分間の休憩が入ります。
ここでお食事をどうぞということらしいです。
先ほどのヴォーカリストは餃子を食べに行くらしい話をしていましたが、
私の作戦では、次のターゲットを 「ビストロ・ミカサ」 にして、
そこで何か食べられるのではないかという目算です。
「ビストロ・ミカサ」 も13号沿いの角にあってよく見かけるし、
美味しいという噂も聞いていたのですが、
一度も行ったことがなかったので、今回いいチャンスです。
というか、洋食屋さんでライブを演れるというのがビックリです。
「NEGA」 のライブが若干早めに終わったので、足早に移動します。
私の作戦はドンピシャリ。
ステージ間近のカウンター席に座ることができ、
食事も頼むことができるようです。
ここの名物らしいオムライスを注文し、飲み物はワインにします。
トロットロのオムレツの上にデミグラスソースがササッとかけてある、
絶品のオムライスをちょうど食べ終わった頃に第3ステージが始まりました。
こちらでは、Full House というピアノ、ベース、ドラムの3人組が2曲演奏し、
その後女性ヴォーカルのMiMiさんが2曲、Chieさんが2曲歌ってくれました。



元ドラマーの私としては、Full House のドラムの人が、
今日聴いたドラムのなかで一番気に入りました。
お店の規模は 「マジー・ノワール」 と 「NEGA」 のちょうど中間くらいで、
しかもヴォーカルが入ると、そんなに思いっきり叩くわけにはいきませんが、
それでもただ抑えているだけではなくて、けっこうカッコよく叩いたりもしますし、
最初のインストゥルメンタルの曲では相当思いっきり叩いているのですが、
ピアノやベースの邪魔をすることなく、ドラムの真骨頂という感じでした。
なんかドラム魂に火をつけられるような演奏でした。
ひとつ残念だったのは、このお店では女性の団体さんが私の両隣に座っていて、
演奏中もずーっと話に夢中になっていたり、あちこち動き回ったりしていて、
ちょっと演奏に集中できない感じでした。
まあでもライブハウスというのはこういうもんなんでしょう。

最後は、これもやはり一度行ってみたいと思っていた店 「As Soon As」 に行きました。
こちらでは前のステージが押していたようで、私が着いたときにはまだ第3ステージの最中で、
おかげで入れ替えと同時にやはりベストポジションに陣取ることができました。
ここはショットバーなのでドリンクメニューも豊富で、ジンリッキーを頼みます。
演奏するのは、加藤ゆういちろう (サックス) +ターボー (ピアノ)、
そこに曲によって宮田まこと (パーカッション、ギター、ボサノバ・ヴォーカル) が加わります。



特に、宮田さん (写真右側でコンガ?を叩いている人) が自ら作曲して歌うボサノバの曲は、
今日聴いた中では全然毛色がちがっていて、とってものほほんとしたいい感じでした。
このお店には年輩女性グループがいないので安心していたら、
ステージ開始直後、隣の若いカップルがタバコを吸い始めたので驚きました。
(私は自分は吸うけれど人の煙は大嫌いです)
これだけ狭い店 (「マジー・ノワール」 と 「ミカサ」 の中間くらい) に、
ぎっしりと5、60人の人間がつめこまれているなかで平気でタバコを吸う神経を疑いましたが、
演奏が白熱してきたら聴き入ってくれたようで、2本目に火をつけたりはしなかったので助かりました。
演奏のほうは、これが最終ステージということで時間を延長してたっぷり聴かせてくれましたし、
さらに1曲アンコールにまで応えてくれたのですが、そのあとにハプニングが。
別の店で演奏していた大森真さんがこちらの店にやってきていてそのアンコールを聴いており、
アンコール終了後、メンバーに話しかけ、一緒に演奏してくれることになりました。
お互いに初対面らしいのですが、その場で軽く打ち合わせて演奏を始めます。



大森さんもサックスなので、加藤さんと2人で即興のサックス・バトルです。
音楽ができるとこういうことができて楽しいんだろうなあと、
なんだかうらやましく思いながら、この思わぬオマケとともに、
初めて参加した福島のイベントを心ゆくまで堪能させていただきました。

このイベントは明日も開催されます。
明日は早い時間の開催で、第1ステージが14時スタート。
ファイナルセッションは18時半からだそうです。
明日なんにも予定のない方は、ライブ情報を確認の上、聴きに行ってみてはいかがでしょうか。
福島の街中でもこんなナマの音楽に触れられるなんて、なんだか素敵ではありませんか。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
聴いていただいてありがとうございました。 (大森)
2010-10-04 20:36:58
アズで乱入したアルトの大森です。
聴いていただいてありがとうございました。
どこの馬のホネが出てきたんだ、とお客さんに総スカン食わないか心配でしたが。
お楽しみいただけたのなら幸いです。
またどこかでお会いできれば!
返信する
ビックリしました! (まさおさま)
2010-10-05 20:00:22
大森さん、コメントありがとうございます。
ビックリしました!
ブログ書くのってコワイことなんですね。
まさかプレイヤー御本人からコメントをいただけるなんて。
というか、プレイヤー御本人にこのブログを読まれてしまうなんて。
でも、ブログを書くってそういうことなんですね。
その後MINGUSに行ったら、MINGUSのマスターもこの記事を読んだとおっしゃってましたし。
心して書かねばと思いました (悪口とか書かなくてよかった)。
それにしてもあの日はステキなアンコールをありがとうございました。
私はジャズに関しては、数十枚もってるCDを聴くぐらいの門外漢で、
これまでまったくと言っていいほどライブハウスめぐりとかもしたことはなく、
日本のジャズプレイヤーについてもほとんど情報を持っていないのですが、
ステキな楽しみを見つけてしまいましたので、今後またお邪魔してみたいと思います。
私のほうもインターネットで調べたところ、大森さんは福高ジャズ研の創始者なんだそうですね。
MINGUSとかで演奏される機会も多いのでしょう。
またぜひ聴きに行かせていただきます。ありがとうございました。
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驚かせてしまってすいません。。。 (大森)
2010-10-05 20:43:32
ラリーに関するブログとかってないかな、
と思って探してたら見つけてしまいまして。。。
いやあ、悪口もどんどん書いてくださいませ。
ちなみにミカサのドラムは横倉君と言って、会津在住です。
県内ではトップクラスです。
ときどき福島で一緒にやったりしてるので、
機会あればぜひ!!
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またビックリ! (まさおさま)
2010-10-05 21:18:13
先ほどのコメントを書いて、その後、今日の記事を書いている間に、
もう返事のコメントが来ていたので、またビックリです。
どれだけ読まれているのでしょうか。

悪口なんて書けませんよ。
記事の中では筆が滑って 「元ドラマー」 なんて書いてしまいましたが、
高校時代に軽音楽部で1年間だけドラムを勉強したけどモノにならなくて、
すぐにヴォーカルに転向し、それもやめて学者の道に進んでしまいましたので、
まったくプレイヤーではないんです…。

Full House のドラマーは横倉さんだったのですか。
ラリーHP 「ライブ情報」 ではデーブ菱沼グループとかFull House としか書いてなくて…。
でも素人が聴いても横倉さんのドラムは凄かったです。
ぜひお2人のセッションを聴いてみたいと思います。
素早いコメントとプレイヤー情報、本当にありがとうございました。
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