がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

年金運用で過去最大5.7兆円損失 10~12月期

2009年02月27日 | Weblog
2009年02月27日 19時53分記載

asahi,com配信記事(URL http://www.asahi.com/business/update/0227/TKY200902270305.html )



「公的年金の積立金の市場運用で、昨年10~12月(08年度第3四半期)は5兆7398億円の運用損が出たと、年金積立金管理運用独立行政法人が27日発表した。積立金の市場運用が本格的に始まった01年度以降、最大の損失額。世界的な株価の大幅下落を反映し、国内株は2兆6638億円、外国株は3兆4763億円の運用損が出た。

 今回の四半期としての収益率はマイナス6.1%で、米国の同時多発テロの時期と重なる01年7~9月のマイナス7.8%に次ぐ過去2番目の低さ。08年4~12月の収益率は、マイナス9.1%で、この期間の運用損も過去最大の8兆6738億円に膨らんだ。

 第3四半期の運用資産額は90兆4349億円。運用先のうち約2割を占める国内株と外国株で6兆円を超す運用損が出たことが響いた。

 米国のリーマンブラザーズ証券破綻に端を発する金融不安の影響で、運用実績は第2四半期からマイナスだったが、10月末以降、一段と株価は落ち込んだ。外国為替市場で円高が進んだことも加わり、運用実績の悪化に拍車がかかった。

 市場運用の構成割合と収益率は、国内債券68.9%(収益率2.5%)、国内株12.2%(マイナス21.1%)、外国債券10.1%(マイナス11.3%)、外国株8.6%(マイナス34.1%)。 」



東京新聞Web配信記事(URL http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022701000624.html )



記事タイトル:年金運用5・7兆円の赤字 昨年10-12月、過去最悪



「国民年金と厚生年金の積立金を市場で運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」は27日、昨年10-12月の運用結果について、世界不況の影響を受け5兆7398億円の赤字となったと発表した。

 同法人の前身である特殊法人が市場運用を始めた2001年度以来、四半期ベースでは最悪の赤字額。07年度からの通算では約14兆5000億円の損失となり、06年度末に約150兆円あった積立金の1割近くが2年足らずで失われたことになる。

 08年度の収支は4-12月で既に8兆6738億円のマイナス。今年1月以降も市場は低迷が続いており、08年度通期の赤字額は07年度の5兆8400億円を上回り、最悪を更新するのが確実な情勢。(共同)」



時事ドットコム配信記事(URL http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c0%d1%ce%a9%b6%e2&k=200902/2009022700796 )



記事タイトル:公的年金、赤字5兆7千億円=金融危機で過去最悪-昨年10-12月期運用実績



「厚生労働省所管の独立行政法人「年金積立金管理運用(GPIF)」は27日、公的年金積立金の2008年10-12月期の市場運用損益が5兆7398億円の赤字だったと発表した。四半期ごとの運用成績を比べると、自主運用を始めた2001年度以降では過去最悪の赤字幅だ。「リーマン・ショック」に端を発する世界的金融危機が市場を直撃し、国内外の株価の大幅下落や急速な円高が足を引っ張った。運用利回りはマイナス6.09%で、01年7-9月期(マイナス7.84%)に次ぐ低水準となった。
 株式などの市場環境は今年に入ってからもさらに悪化しており、09年1-3月期についても「楽観できる状況ではない」(GPIF)と厳しい認識を示した。ただ、年金給付はほとんど保険料で賄われるため、「給付に影響はない」(厚労省年金局)という。
 運用赤字は2・四半期連続。この結果、今年度4-12月の運用損益は8兆6738億円の赤字で、利回りはマイナス9.13%に悪化した。(2009/02/27-18:45)」



年金積立金の在り方を根本的に見直すべき。



時事通信配信記事中に『年金給付はほとんど保険料で賄われるため、「給付に影響はない」(厚労省年金局)』とあるように、我が国の年金制度は賦課方式という、現役世代の保険料収入で年金給付を賄うという制度であるため、そもそも積立金は必要ない。最大限譲歩しても、予備費的に10兆円程度保有することを認めるぐらい。(これでも最大限の譲歩。本来積立金は持つべきではない。万一の不足の際は、その時にはじめて国債を発行して不足分を賄えばいい。)



そして、次に考えなければならないことは、年金積立金で株式を買うことをやめるべきではないかということ。莫大な公的資金が資本市場を歪めていないか。株価操作が行われていないか、との懸念がある。



GPIFは、100年に1度の不況だから仕方がないとか、好景気の時には利益が出ていたといった言い訳をまた今回も並べ立てるだろうが、そんなことは問題の本質ではない。



年金積立金は、そもそも不要なものであること、そして、それを運用するために存在するGPIFも不要なものであること。それらをそろそろ本気で考えるべきである。