がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

目に余るよ、ニュースリアルタイム・田宮榮一氏

2009年02月09日 | Weblog
2009年02月09日 18時45分記載

以前から、当ブログでは、ニュースリアルタイム及び田宮榮一氏を批判しているが、今日の放送もひどかった。

今日は、笛吹雅子キャスターもひどかった。



福岡高裁宮崎支部判事、一木泰造容疑者(52)(宮崎市別府町)が準強制わいせつ容疑で現行犯逮捕された件(参照URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090209-OYT1T00105.htm )を報道する際だったが、まず笛吹キャスターが、「高速バスでは誰が隣に来るかわからない。女性にとっては許せない犯行。」と、まだ被疑者段階にある否認している人間を犯罪者扱いである。

さらに、相変わらずひどいのが、田宮榮一氏で、「今まで裁いていた人間が、現行犯逮捕されているわけでしょ。それを否認するなんてとんでもない。」と、現行犯逮捕なら、否認してはいけないというコメントであった。現行犯逮捕であっても、無罪となることはある。痴漢冤罪がその典型である。被疑者段階にある人間に対して、犯行を否認してはいけないと言う根拠は何なのであろうか。



読売・日テレには何を言っても無駄な気がするが、判決が確定する前に、被疑者を犯罪者扱いするのは厳に慎むべきである。



田宮榮一氏は、これまでの発言から、法に対する理解がないことがはっきりしているので、報道番組に出演するべきではない。

笛吹キャスターにも猛省を促したい。


読売新聞2009年2月8日(日)朝刊15面 書評

2009年02月09日 | Weblog
2009年02月09日 18時20分記載

評者:榧野信治(本社論説副委員長)

書籍名:アメリカ人弁護士が見た裁判員制度(著者:コリン・P・A・ジョーンズ、出版社:平凡社新書)



「今年5月からスタートする裁判員制度は、司法制度改革の目玉だが、本著はそれに様々な疑問を投げかけ、厳しく注文をつけている。

 米国籍の弁護士であり、同志社大の法科大学院教授を務める著者は日米双方の法制度に詳しい。裁判員制度に対する見方は相当批判的で、その中身もかなり説得力がある。

 例えば、英米で実施されている陪審制度は、官権の横暴から国民を守るために定着したもので国民の権利である、と歴史から説き起こす。一方で、日本の裁判員制度は、法務当局主導で導入され、法知識の乏しい裁判員をプロの裁判官が指揮するかのように設計されていると指摘する。

 ただ、裁判員制度では弁護士の役割が極めて重要で、彼らの頑張り次第で、国民のための制度になり得るとも言う。陪審制度の仕組みがよくわかり、裁判員制度へのいくつかの疑問もわいてきて、非常に勉強になった。」



「論説副委員長でこの程度なのか」と愕然とする思いである。



陪審制がどのように成立していったのかは、法律について少し勉強したことのある人間にとっては「常識」の範疇である。

社を挙げて裁判員制度を推進する以上は、陪審制度がどのように成立し、現在、どのように運用されているのかぐらいは事前に十分理解しておくべきだった。それが出来ていれば、裁判員制度は陪審制度とは全く異なる、有害無益なものと判断できたのではないか。



「法知識の乏しい裁判員をプロの裁判官が指揮するかのように設計されている」と評しているが、「裁判官が指揮するかのように」ではなく、「裁判官が指揮する」のである。公判廷・評議で裁判員が指揮するとでも思っているのだろうか。裁判官が指揮するのである。公判前整理手続きも裁判官が指揮するのである。アメリカのような証拠の取扱を定めた明文規定(evidence code)は我が国には存在しない。全て裁判官の胸三寸である。そんな制度にどんな意味があるのか。



「ただ、裁判員制度では弁護士の役割が極めて重要で、彼らの頑張り次第で、国民のための制度になり得る」ともあるが、全く違う。弁護士の頑張りではどうにもならない。全ての決定権限は裁判官にある。弁護人に一体何が出来ると思っているのだろうか。弁護人が出来るのは裁判官が許可する範囲のことしかない。弁護士の頑張りではどうにもならない。いい加減なことを言うのはやめてもらいたい。弁護人の頑張りで鑑定を実施できるか?証人を呼べるか?検察に証拠開示させられるか?全て裁判官が決定することである。馬鹿も休み休み言ってもらいたい。



最後に、同じ本に対する書評を中山研一先生も書かれているので、以下に引用しておく。同じ本を読んでも、立ち位置、考え方によってこうも違うのかと思える。



記事タイトル:裁判員制度の「謎」-2009年2月6日11時18分掲載記事(参照URL http://knakayam.exblog.jp/ )



「裁判員制度に関する論文(『世界』掲載予定)を脱稿した後で、コリンP.A.ジョ―ンズ『アメリカ人弁護士から見た裁判員制度』(平凡社新書、2008年)を読む機会がありました。
 この本は、アメリカ人弁護士の目から見た日本の裁判制度に対する辛辣な「謎解き」の書であり、われわれの気づかない多くの注目すべき指摘が満載されていて、圧倒される思いがします。青と赤のペンで線を引きながら、つけた付箋が一杯になりました。
 前半は、アメリカの陪審制度の歴史と現状を述べた部分ですが、ここではとくに「陪審制度」に対するおきまりの批判に答えて、陪審制の本当の力が法律のプロを疑う「市民のパワー」にあり、少数者を公権力から守るという救済の精神にあるといわれている点にリベラルでヒューマンな伝統の力を感じました。
 後半は、日本の裁判員制度の「謎」のいくつかを指摘していますが、その前提として、日本では「お役所によるお役所のための法律」が支配していて、「市民のための市民のルール」というアメリカ的な発想とは質的に違うことが卑近な例をあげて指摘されています。そしてそれが、日本の刑事裁判の現状にも妥当し、今回の裁判員法が「市民の参加」を喧伝しても、お役所による「自白重視」と冤罪の構造は変らないといわれるのです。その例として、裁判員になれない人の「謎」(法律専門家を除く)、裁判員の「公平・誠実・品位の」の「謎」(「良心」は求められていない)、評議・評決の「謎」(密室の評議の守秘義務)などがあげられた後、結局、裁判員制度は実は「裁判官(上層部)」のためにあると結論づけられています。外国人による興味のある分析として、一読をお勧めしたい本です。」

「自民は不信、民主は不安」民主の政権担当能力に首相が疑問

2009年02月09日 | Weblog
2009年02月09日 12時51分

URL http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090208-OYT1T00669.htm



「麻生首相は8日、福井県あわら市で開かれた自民党福井県連の会合で講演し、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策のための海上自衛隊派遣について、「ソマリア沖では1年間に2000隻ぐらい日本の船が通るが、海賊の強盗、誘拐がビジネスみたいになっている。船を守るための対応をするのは当たり前だ。強盗しているんだから、やられたらやり返さないとしょうがない」と述べ、新法制定も含めて対策の必要性を訴えた。

 民主党に関しては、「自民党は年金(問題)をはじめ不信を持たれているが、民主党は、不信ではなく、不安。高速道路を全部タダにしますと言うが、たまった借金はどう返すのか。メンテナンスのカネは誰が出すのか」と政権担当能力に疑問を投げかけた。

 これに先立ち、首相は石川県小松市で自民党石川県連の役員と懇談し、「経済対策より選挙だと言う方もいるが、私は経済対策に専心すべきだと確信している。(選挙は)そういったものがきちんとした上での話だ」と述べ、衆院解散・総選挙は2009年度予算成立までは困難との考えを強調した。

(2009年2月8日23時15分 読売新聞)」


お前(麻生)に言われたくないよ、というのが率直な感想。「たまった借金はどう返すのか」って、お前等が政権にいる間にこさえた借金じゃないかよ。私財で少しでも返済しろよ。


誰に政権を任せるかは国民が選択すること。お前の不安感なんて関係ない。


赤信号 みんなで渡れば 怖くない

2009年02月09日 | Weblog
2009年02月09日 12時44分記載

今日も新聞休刊日である。新聞社はみんなそろって仲良くお休みである。



新聞社は、休刊日に限らずとても仲がいい。いい大人のはずなのに、「記者クラブ」という仲良しクラブを作って自社・自分に特オチがないかと記者クラブ内で互いに記事にする内容をチェックしあっている。



価格面では、独禁法の適用除外を受け、競争が制限され、記事内容については、記者クラブ内での相互チェックによって競争が制限される。結果、どの新聞にも同じ内容の記事が載ることになる。独自取材の記事はほとんど見当たらない。こういう体質が、政府の世論誘導を助長し、冤罪を生む。



新聞社は、いつまでこんなことを続けるつもりであろうか。(ずっと続けたいんだろうけど。)




同世代以上の人にはわかってもらえると思うのだが、20年ほど前、テレビで大橋巨泉が「巨泉のこんなモノいらない?!」という番組の司会を担当していた。今、「こんなモノいらない」という番組があったら、1番には、やはり「記者クラブ」。さらには「裁判員制度」、「年金積立金」、「官僚のキャリアシステム」、「経団連の提言」、「労働者派遣法」等もいらない。



また「こんなモノいらない」という番組の放送されないかな。いらないモノたくさんあるんだけどな。