がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

姥捨て山政策

2007年11月12日 | Weblog
2007年11月12日 21時21分記載

タイトルの言葉は口の悪い私発の言葉ではなく、医師が、犯罪者集団である厚生労働省が推し進めている療養病床削減策を批判する際に用いている言葉である。的を射た表現である。



現在、療養病床は38万床あるが、これを5年以内に15万床にまで削減しようとする政策が姥捨て山政策である。しかし、捨てられるのはお年寄りだけではない。リハビリを必要とする患者もこれでもかとばかりに投げ捨てられる。

それら捨てられた・病院から放りだされた老人・病人は介護施設や在宅ケアが受け皿となるため、捨てられる老人・病人は発生しないというのが厚生労働省と呼ばれる殺人省の言い分である。



詭弁である。



現時点で特別養護老人ホームの入所待機者は34万人である。ここに2011年度末までに削減された23万床分の老人・病人が乗っかる。実に57万人である。

これを殺人省は2011年度末までには老人ホームが増え、そちらで吸収できると言う。机上の空論もいい所である。

しかし、殺人省の役人は、薬害を隠蔽するのが得意なように、悪知恵だけは回るので、机上の空論と知りながら机上の空論を振り回している。それでは本音はどこにあるか。自宅に引き取って家族で面倒を見ろ、ということである。見てくれる家族がいないものは、自宅かどこかで死ね、ということである。姥捨て山政策と言われる所以である。



殺人省に補助金を交付してくれる親戚でも居れば別だが、そんな収賄役人を親戚に持たない人間が老人ホームを建設し、運営していくのは至難の業である。介護職員も慢性的に大幅な不足である。東京都で言えば、介護職の有効求人倍率は3.36倍である。10000人の介護職志望者が居たと仮定すると、それに対する求人数は33600人ということになる。22600人も足りない。ハード(箱物)も足りないが、ソフト(担い手)も全く足りないのである。



これを全部知ったうえで療養病床削減策を押し進めている。殺人省の面目躍如といったところか。



ちなみに、殺人省が押し進めている通りに療養病床を削減したとして、その場合に削減される国庫負担は3000億円である。グリーンピアに使い込んだ金、特殊法人・独立行政法人に流し込んだ金、天下りOBのいる財団法人・社団法人に流し込んだ金よりもはるかに少ない。



さすが殺人省である。