おじさん山伏です

修験道の修行から見た心の散歩です。
アイヌのアシリ・レラさんからの命名です。
「キムン・マタギ」になりました。

擬死体験 怖いよ? 大峯山の登拝その2

2012-12-06 | 日記






大峯山寺で護摩供養を行って
「ひみつの行者さん」にお会いします。
暗いなかでロ-ソクの光の中で
間近で拝みます。



「役行者が水鏡に写した自らの姿を彫り上げたのがこの尊像である。
そのため左手に錫杖を持つ姿となった。またこの尊像には大方の
役行者像と異なりあごひげがない。
水晶の玉眼は参拝者のその時々の心の有りようを反映して
見るたびに姿が変わって見える。とはいえ学術調査では
この尊像の制作はおよそ七百年前といわれている。」
 (大峯奥駆道七十五靡 森沢義信著 から)

櫻本坊の宿坊で一休み。
洞川温泉で汗を流し、精進落とし。





一緒に来られた女性陣が道端で座ってかがんでいます。
新客さんが一人、一人跨いで行きます。
新客さんに跨いで貰うと1年間、無病息災と言われています。

銭谷武平 「大峯今昔」の中で
「山上参りから帰った人の跨をぐぐると
1年間、無病息災でいられることが
寛政年間から行われていることの
絵が掲載されています。」





和やかな笑顔で笑いが耐えません。



一人の女性が先達さん頼んでいました。
「おじいちゃんの写真を大峯山寺まで連れってください」と。
いいですね。歴史を感じます。

漢方は、山伏の常備薬で全国に修行するときに
困っている人たちに分けていました。

富山の薬り売りは、
高野聖のひとつの役目でした。



大峯山で修行した山伏は、全国の村々の邪気を払っていました。
僕も陀羅尼助丸を買いました。胃腸病に効く薬です。
でも少し強いようです。

今年の大峯組の講で
年配のご夫婦と精進落としの席で隣になりました。
手術するのかどうすのか迷い、
手術しないで済むようにと役行者にお願いに来たそうです。

僕が習った方法で、ご主人の邪気を払いました。
猫の手で背中を上から下になでながら払います。
ただ、その手に「気」があることが必要です。

ご夫婦は大変喜んで
「邪気があなたについてしまわないのですか」と心配されました。
「大丈夫ですよ。大峯山寺に返して来ますから」と僕。

いつだったか、
ある方が、「等覚門から下に沢山の霊が見えるが
上には見えない」と言っていました。

お世話になった宿の皆さんに
商売繁盛 身体健康などを祈って
般若心経 一巻。



これから、清浄大橋で護摩焚き供養です。





山伏問答です。
山伏についていろいろと問われて答えます。
その問答を聞いていて覚えて行きます。

問答を問うている方は、法螺貝に精通していて
僕が法螺貝を習っている方です。

初めての大役で緊張しています。
でもこうして次の世代に伝えてゆくのですね。



東西南北の邪気を払います。
矢は、昼の精進落としで当たりました。



皆さんの願い事を込めて。

















大役、ご苦労さま。
山伏問答は良かったよ。





この笑顔は、満足そうでうれしいですね。
これで、新しいほんとうの山伏さんが誕生しました。
おめでとう。

帰りに龍泉寺にお参り。





龍の泉の水が湧いてくる場所です。







大阪に返る途中で名刹によります。
今年は、壺坂寺でしたが、びっくりしました。
沢山の人たちで賑わっていました。

最後にもう一度、西の覗き。









もし、元気で足が大丈夫だったら
来年は、南奥駆修行に挑戦します。
前鬼から熊野大社までです。
大変だそうです。
満行できるかなあ・・・・・

今日よりよりよい明日が来ますように。

ありがとうございました。

















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