新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

英単語で遊べば #2

2014-09-07 09:23:59 | コラム
英語の単語の面白さ:

"stroke" :
前回は "str" の中に "stroke" を採り入れていなかった。この言葉をジーニアス英和で見れば“①脳卒中、脳出血、発作とあり、②で(水泳の)ひとかき、とあって③で「一撃、ひと打ち」”が出てくる。私の知識の中には「蓼食う虫も好き好き」と同じような意味での "Different strokes for different folks" が先ず出てくる。この表現の何処が「蓼食う虫も好き好き」となるのかは考えたことはなかった。ただそう覚えただけで使っていたものだった。これと同じような言い方で "There is no accounting for tastes." がある。

私は英語の言葉というか単語の使われ方で良く解らないことの一つに、上記の①で使われている「脳卒中」が「脳梗塞」= "cerebral infarction" であるにも拘わらず、"stroke" という簡易的な表現があることだ。また、私が二度も経験した「心筋梗塞」は "myocardial infarction" という難しい医学用語?の表現がありながら、昔の同僚に「君は "heart attack" から生き延びたのだそうだな」と言われた。

私はこの熟語は「心臓発作」のことだと考えていたので、「随分と大雑把なことをいうものだな」と感じてしまった。即ち、「心臓関係の発作は何でも "heart attack" で一括りにしているのかな」と感じたのだということだ。

"stride":
これも採り上げていなかった。ジーニアスには「大また、一またぎで歩くこと」が先ず出てくる。この言葉での思い出に「ストライド走法」がある。これは「競走で、大きな歩幅で走ること、また、その歩幅。ストライド走法」と、広辞苑に出ている。その言わば反対語が「ピッチ走法」で、「泳ぐ時や走る時の腕、脚の動かし方の速さ」とある。

私はサッカーではこのピッチ走法が必要で、時と場合によって歩幅と速度を調節する、ないしは応用出来ないと上手くいかないものだと考えていた。高校になってからのことだった。陸上競技部の優秀な400メートル走者がその速さを活かしたいとサッカーに転向してきた。

確かに彼はその抜群の速さで我々を圧倒した。しかし、実際にサッカーをやらせてみると、彼の「ストライド走法」では調節が効かずにボールを追い越したり、相手を追い抜くこをを優先してしまって、折角の速さを活かしきれずに残念ながら志半ばで挫折してしまった。簡単に言えば、サッカーは瞬間的な速度が重要だし、ピッチ走法でないと具合が悪いと証明してくれたのだった。

"stroke" と "stride" はこのように意味は違うが、綴りが似ているし何となく共通する要素もあるような感じがあり、「似て非なるもの」とまではいかないまでも、うっかりすると混同するかなと思わせられている。ここで、自分の持論に些か強引に持っていくと「だから単語で覚えずに、流れの中で記憶しよう」との結論になるのだ。


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