新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

日本では何故新型コロナウイルスの感染者が少ないのか

2020-03-28 08:01:52 | コラム
我が国は諸外国で不思議がられている:

私がかなりの頻度でメールで連絡し合っているワシントン州在住の元の同僚のL氏は、先頃下記のように言って我が国の現状を不思議がっていた。

>引用開始
当地の報道では、日本は他の諸国のように新型コロナウイルスにより深刻な被害を受けていないようだ。私は日本の人たちはどうやって密集状態の発生を回避しているのか。私が永年日本で経験していた限りでは(訳者注:大袈裟に言えば、彼は在職中に我が国に合計で100回以上も出張してきていただろう)地下鉄、JRや私鉄の列車や電車、大都市の目抜き通り、レストラン等々には大勢の人たちが群がっていた。

今では日本でも我が国のように、人々は外出を制限されて在宅のはずだと思っている。日本では会議、各種の運動競技、学校の一斉休校、社交的な会合がキャンセルされているというのは奇妙な感じさえする。

<引用終わる

昨夜だったか何時だったか、BSの番組に出ていた多くの外国の記者さんたちも、この「何故か」を把握し切れたいなかったようだった。中には「日本の伝統的習慣であるマスクを常時着用することの効果か」とまで考えた人もいたのは面白かった。L氏には今や俗説と化したかのような「厚労省が意識的に検査数を増やさぬようにして、オリンピック対策で格好を付けているのだ」と「最初に中国から入ってきたのが感染力が弱いS型だったので助かっている」の2点を伝えておいた。

私は正直なところ、昨日公開した賢夫人が伝えてくれたワシントン州シアトルの厳戒態勢と、彼女自身が感染者だったというのには衝撃を受けていた。確かに、報道によればアメリかでは状況は深刻だとなっているが、ワシントン州のことは伝えられず、専らニューヨークとカリフォルニア州に報道が集中している嫌いがある。感染者数が中国を超えたというが、アメリカの人口が中国の4分の1である以上、深刻さの度合いが違うと思う。

それに、アメリカは国民皆保険などではなく、オバマケアも宙に浮いたままだし、保険などに入っていないだろう貧困層が多い少数民族が半数に迫ろうという事態だから、我が国で暮らしていては考えられないほど、危機的な状況ではないのかと思っている。2月にSM氏は「意を決して帰国」と言っていたが、今や状態が逆転したのかなとすら思わせている。



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