新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

FIFA6位のウルグアイと対戦

2014-09-06 08:02:56 | コラム
監督を変えても代表選手たちの実質は不変だった:

5日夜のFIFAに6位にランクされたウルグアイ(Uruguayの英語読みは「ユールグアイ」だが)との対戦は、ほぼ予想通りの展開で、しかもディフェンスのミスで2点を取られて負けた。この辺りに「弱い方が負ける」という絶対的な原則が良く現れていて、折角他の9名が何とか健闘していても国際試合に不馴れな新規に使われた者がその至らざるを露呈してそこから破綻したものだ。「それ以外は良くやっていた」等と言うのはお為ごかしであって当人の為にはならない。

昨夜は新監督が方々見て回って集めてきた将来有望と言うか、世代交替をも目指した者たちを短期間練習させて試合をしたのだから、纏まっていなかったとか、誰が中心となってティームを引っ張っていたのかが不明であるとか、パスのタイミングを十分に合わせてきていなかった等々の不満はいくらでもあるだろう。あの相手に2点しか取られなかったのは上出来かそれとも、何かウルグアイ側に考えでもあったのかなどと考えてしまう。

私はアギーレ監督が発掘してきた皆川であるとか武藤であるとかという「将来に期待する代表の新人たち」は昨日の試合での出来では未だ論評には値しないと思っている。武藤が一本思い切ってシュートを狙った以外は「何をしたら良いのかを手探り(足探り?)していたかのようなもので、未だ戦力にはなっていなかった」と見た。その点ではマスコミが持て囃す柿谷も同様。

私も気になったいたし、終わり頃に現れた次男が直ぐに尋ねた「相変わらずバックパスばかりか?」との質問が正解だったのは、残念を通り越して腹立たしかった。彼等には「何時になれば自分で突破するか、前にいる者が動いてマークを引きずっていってスペースを空けるか、ディフェンスの裏を取る素早い動きをするか」と問い掛けたい。この問題点は監督が替わったからと言って一朝一夕には変わらない我が国のサッカーの問題点だろう。

この点を治すのは代表になってからでは遅い。Jリーグのユースの組織か、少年サッカーなどの時期に「こういう常識を教え込んでおかないことには、見事なバックパスの連発のような責任逃れで悪ければ安全策を採っていこう」というトーナメント勝ち抜き指向のサッカーが身にしみこんでしまうのだと私は考えている。ボールリフティングがあれほど巧みでも「トラッピング」と「ストップ」が上手くないのは何故だろう。指導者に伺ってみたいものだ。

監督にも一言。何故に6人の交代枠がありながら交替を遅くなってから始めたのだろう。使ってみなくても解るというのだったのならば、何故ベンチに座らせておいたのだろう。使ってみたら思わぬ動きをすることをする場合だってあるのではないのかな。

余計なことかも知れないが「サムライブルー」等と言う名称は私には古色蒼然として好ましくない。我が国にはもっと世界に誇れる近代科学の粋と言えるものが沢山あるのではないか。


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