新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

「もしトラ」から「もし」が取れる時がくる

2024-01-29 07:15:34 | コラム
ドナルド・トランプ氏論:

当方は今日までドナルド・トランプ氏の問題点、就中この世にある物事に通じておられない点を取り上げて批判してきた。同時に、アメリカ全体で見れば「ごく少数のMBA等の高学歴のインテリ階層、支配階層、経営者層に極めて不人気である」と指摘し続けてきた。

そして、トランプ氏はその階層には全く歩み寄ろうとはせずに、working classと彼自身が呼んだ階層とそれ以下の少数民族等の取り込みに集中し、その効果は歴然として上がっていた。

このような事を言い続ければ、如何にも反トランプ派の如くに思われそうだが、そうではないのだ。我が国の専門家や有識者やジャーナリストの方々が中々指摘されなかったような事で、トランプ氏がアメリカの上記のような階層に嫌われようとも、労働者階級以下の支持を確実に取り付けてあれば、退任後も人気が衰えていない点を取り上げていたのだ。現に繰り返して私の元の上司や同僚やアメリカの友人知人にトランプ氏の支持者は皆無であると述べてきてあった。

そのトランプ氏支持層がどれ程彼の再戦を期待しているかという辺りは、すでに2州での予備選挙でも明らかに現れている。「もしトラ」の段階が終わって「もし」が取れつつあるのだろう。

当方はズッとトランプ氏のアメリカの産業界などの実態についての無知振りを批判してきたが、その業績の中の一例を挙げてみよう。それは、合法/不法を問わず南アメリカからの移民を強制的に送り返した事がある。これなどは大いに歓迎した階層があった。また、中国に露骨に対抗意識を示して高率の関税をかけるなど、大向こう受けを狙う策も打たれた。彼以前の大統領には到底着手できなかった強硬策である。

我が国では故安倍晋三元総理がトランプ氏と親交を結ばれて、揺るぎなき日米の好関係を確立されたし、世界でただ一人の「トランプ大統領の相談役」を果たされた。その良き関係はバイデン大統領になっても引き継がれているだろうから、トランプ氏が再任されても心配になるような材料はないと思って間違いないと考えている。

何方かがトランプ大統領が退陣させられそうな時に言っていたが「トランプ大統領が消えて喜ぶのは習近平で、困るのが金正恩である」と。今でも、これが当て嵌まると思っている。今やドナルド・トランプ氏の思想・信条が変わっていない事を願っている。