新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田さん。何か勘違い為さっていませんか

2024-01-05 13:27:53 | コラム
総理直轄の「政治刷新本部」だとおっしゃる:

岸田総理には「その何とか本部設置とは、何処か見当が違っていませんか」と、真っ向から批判したい。総理が記者会見だったかで述べておられた本部の設置とは、政治資金規正法に絡んで好ましからぬ資金の動きがあったと地検の特捜部に追及され、慌てふためいて自らが総裁である自由民主党の内部を改革しようという以外の何物でもないとしか、私には聞こえないのだ。政治資金規正法の改変には一言も触れてはおられなかったのは何故だ。

あらためて失礼を顧みずに正直に言うが、私はそもそも岸田文雄という政治家には殆ど何も期待していなかった。「多くを期待していなかったが故に、何か斬新にして岸田色をハッキリと見せるような良い手を打って下されば、期待以上であり良かったではないか」となる程度の期待の仕方だった。だが、私が見てきた限りでは「民の竈から煙からモウモウと上がる」経済的な政策はついぞ打ち出しては貰えなかったのは、期待以下だったと言わざるを得ない。

そこに、この朝日新聞が不正確な表現で、長い間天敵にしてきた安倍派を陥れようとばかりに「収支報告書不記載」を「裏金」と呼んで、他の報道機関を追随させたのだった。そこに特捜部が本格的な捜査に乗り出して、安倍派幹部の五人衆が任意で聴取される事態にまで至ってしまった。事ここに至ると、岸田さんの常套手段である「起こってしまった案件に対応するだけ」で、何とも内向きの自分の党の刷新/改革を手がけようというのだ。見当が違うのではないのか。

私は一国民として、未だ未だ自由民主党支持のつもりだが、この期に及ぼうと何だろうと、自由民主党内部の改善(なのだろう)などは露程にも望んでいないのだ。総理に実行して貰いたい事は「憲法改正」であり「景気回復」であり「デフレからの脱却」であり「中小企業までに賃金上昇を行き渡らせる事」であり「小細工の減税で増税を誤魔化さない事」でり「中国やDPRKやロシアに強気で対応する事」であり「拉致被害者奪還」ではないのか。

「これらの重大な課題をそっちのけにして、今時になって何が刷新で改革なのか」と言いたくなってしまう。私にとって明らかな事は、総理が目指すと声高らかに言われた本部の設置で、何か「多くの国民を悩ましている諸物価の値上げに次ぐ値上げの荒波」等々が少しでも和らぐとでも言いたいのか。「そんな事がある訳がないだろう」と指摘したい。何処を見て政治を為さる気かと伺いたくなる。

岸田総理は国民の生活を少しで良くしようという政策を少しはお考えになっても良くはないのか。最も頼りにしていると報じられている木原幹事長代理(?)は何を総理に進言したのだろうか。木原氏はその何とか本部の責任ある地位に就くとか報じられたのはbad newsだと受け止めた。ここまで言い切ってしまったが、もしかすると私は完全に誤った事を言ったのかも知れないと、書き終わってから悩んでいる。