新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

大変な出来事が多い正月だった

2024-01-03 09:46:02 | コラム
何故大きな地震の次に雨降りになるのだろう:

特に記録を取っている訳ではないのだが、大きな自然災害(元日の能登半島中心の大地震のような場合)の次には雨が降るようなのだ。元日の午後4時頃という恐らく一家団欒の時だった事だけでも、あり得ない不幸に襲われて、大変な災害の被害に遭われた人たちは、寒さの中で寝場所すらない時に今度は無情にも雨が降ったのでは、そのご苦労の程は察しが付かない。何と言う事だと思うだけだ。

こうして「地震等の大災害」だけでも大変なことなのに「次に襲ってくるのは矢張り自然現象の降雨」であれば、何となく自然災害と雨降りには関連があるのではないかと考えてしまう。造化の神は「地球を創造され、人類から動物まで作り上げられた」のであれば、自然災害の後に雨が降ってくる現象にも無縁ではないのではと、昨夜から疑って考え込んでいる。

「3.11」の後だったかに「地震は予知できないのか。いえいえ、出来るのだ」との議論があったように記憶している。だが、その議論も兎も角、地震に備えようとの動きが、大都会では顕著になってきた。それは、東京都内の盛り場というか都心を歩いてみれば、新築の高層建築ばかりになっているし、随所で古くなったビルの解体工事が進んでいる。我が懐かしの新有楽町ビルも解体・改築に備えて閉鎖されていた。

都会ではそういう備えが出来るのだが、今回の地震のニュースを見ていると、古き良き時代の瓦屋根で土壁の日本家屋が無残に倒壊していた。恐らく地方で先祖伝来の家に住んでおられた方は「耐震構造に改築せよ」と言われても「あーそうですか」と、簡単に建て直すことなどは難しかっただろうと想像している。何とも微妙で難しい事情だと思う。

また、ニュースでは避難場所の(公共の建物だったのだろう)の責任者が「水、電池、段ボール、食料等々の備蓄は既に使い果たした。補給が待たれる」と慨嘆しておられた。自然災害に備えて備蓄されたのだろうが、百人単位で避難してこられるとは想定されていなかったのだろうから、誰の責任でもないと思う。政府の迅速な対応を待つことかも知れない。

私はこういう災害があると、常に一番先に思い浮かぶのが「トイレの不足」である。そう言う根拠は、嘗て知り合いの商社マンから、フセインが200人だったかの一般市民を人質に取って、トイレが一つしかない狭い部屋に閉じ込めたという話を聞いた経験があるからだ。如何なる状態になってしまうかは想像するだけで悲惨さが解ろうというもの。能登半島周辺でも、そういう事態が生じるかも知れないのだ。

イタリアだったかの政府は「その災害に備えて何百箇という仮設トイレを常に準備せよ」と各自治体に指令したと聞いた記憶がある。個人的には非常に尤も政策だと受け止めている。当方は高齢化に伴って小水の頻度が異常かと思えるほど増したので、東名などの高速を車に乗って移動している時などは、常に恐怖感に苛まれている。

災害に遭われて非難された方々の辛さなどは、そんな贅沢なものではないだろうと想像している。地方自治体はそういう面への配慮も必要だろうと思う。アメリカのフリーウエイなどにはPAもSAもないのだが、フリーであるだけに何時でも降りて適当な場所を探すことが出来る。その点では沿道のMcDonald’sなどは、トイレの使用だけでの立ち入りを許していた。

大災害はこれで終わりかと思えば、昨2日には羽田空港のC滑走路でJALの旅客機と海上保安庁の飛行機が衝突したようで、海保側には5人の死者が出たという、何とも痛ましくまた大変な事故が起きていた。羽田空港ではJALもANAも全便欠航のようだが、年始の移動時期とあっては、事故の大きさと共に大変な問題が生じたものだと、素朴に驚いている。JALの乗客全員が無事だった処置は素晴らしいと思う。

私から一言、岸田総理に物申せば「官邸で仕事着に着替えて声明文を読み上げる前に、そのままの姿で能登半島に飛んで、現場の状況を視察され、対応の指揮を執られ、被害に遭われた方々の激励をしておかれるのが、内閣総理大臣としてのあるべき姿ではありませんか」なのだ。「官邸には林芳正官房長官がおられるでしょう」と言いたい。支持率を気にされるのだったら、こうされれば良かったのにと思うのだ。