新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月20日 その2 FIFAのランキングは当てにならない

2024-01-20 08:08:25 | コラム
昨夜の対イラクの敗戦はみっともなかった:

19位にある我が代表が、あれほど無残に63位のイラクに負けたのは醜態だった。マスコミが森保時代になってから国際試合で何連勝したとか持ち上げているのが、そもそも気に入らなかった。確かにW杯で格上のドイツとスペインに勝ったのは立派だったし、実力が上がった事を実証していた。だが、それ以外は勝って当然の相手に勝っただけの事を、例によって例の如くにマスコミが持ち上げ過ぎていると危惧していた。

昨夜は私には最初の失点があった時に「このまま1対0で負けてしまうのではないか」と閃いていた。結果としては1点差の負けだったが。もしかすると、19位に相応しい安定した実力を備えていなかったのかも知れないとすら、思ってしまった負け方だった。

イラクが我が方よりも優れていると見えた点を挙げておこう。先ずは試合開始前に要警戒とされていた長身の#18が立派に「ポイントゲッター」の役目を果たしていた事がある。ここぞという時にチャンと上がってきて長身を生かしたヘディングで決めて見せた。特に前半のアデイショナルタイムにサイドラインギリギリで飛び込んで抜かれた我が方のディフェンスの判断の悪さは致命的だった。あの場面では一か八かで飛び込んではならないのでは。

次は何とも出来ない長身と足の長さの違いがあった。イラクはそれほどサッカーが上手いとも見えなかったが、ディフェンスでの寄せが早いだけではなく、長い足を活かして競り合いでも負けていなかったし、こぼれ球(セカンドボールとか言うそうだ)を拾ってしまう率が高かったのも武器だった。

イラクのサッカーはどちらかと言えば理詰めでパス回しをして攻め込むのではなく、「縦一発」と「カウンター」が主力だったが、我が方のディフェンス陣が何故か手薄で、突破を許して苦しんでいた。イラクは後半に#18を引っ込めて守りに回ったが、規定時間内には失点しなかった、

我が方のみっともなさを挙げておこう。最も目に付いたのが解説の松木が褒め称える「俊足」の伊東純也のクロス(私の世代ではセンタリングと呼んだ)の不正確な事。この人は森保監督の抜擢に応えて、代表に入ってから長足(俊足?)の進歩を遂げた。だが、何としても抜いて上がった後のクロスパスが正確に中を走ってきた者にピタリと合ったのを見た記憶がない。昨夜もチャンスの形は作ったが、得点には結びつかなかった。

要点は抜くまで良いのだが、未だ中をキチンと見る事が出来ないようで、何時でも力一杯に蹴り込んでしまうので、何処に行くか解らないし、中を走ってきた者も合わせ難いようにしか見えない。もっとセンタリングが正確になるような練習と、パスの種類の蹴り分けを心がけて貰いたい。

次はポイントゲッターの養成未だしという点。前半は浅野で来たが、彼が上手い下手の問題以前の事で、シュートを狙える形を作れていなかった。アナウンサーが前半の半ばを過ぎでも「我が方にシュートなし」と言ったのは、彼ら選手たちの醜態だったと言って良いだろう。何年経っても「この形に持っていって必ず決める」という連携が出来ていない。南野は良いのだが、外してしまうシュートが多いのが問題か。

どうしても言っておきたい事がある。それは「森保監督は昨夜も久保建英を前半だけで引っ込めていたのはおかしい」という点。彼以上に上手い選手がベンチに残っていなくても、90分使い切った事がない。確かにイラクは久保にはダブルティームか、それ以上の人数をかけて押さえ込もうとした。だから久保を活かし切れていなかったのだが、そうかと言って彼よりも格下の選手と替えるのかということ。不可解だ。

我が代表は事前にイラクを分析し、対策を検討してあったのだろうが、それにしては無策なサッカーだった。また、何か無理かと思えば後方に回して、横へのパス交換でボールの支配率だけ無駄に70%超。相手は我が方のバックス間で横から後ろへのパス交換の間に、4どころか5バックスの守備陣形を整えて待っているのだから、仮令ランキングか格下の相手でも崩せる訳がなかった。

しかも、何故かパスの種類を蹴り分けないで、インステップで速い球ばかりなのも疑問に感じた。総体的には我が方の悪い所ばかりが出てしまったサッカーだったので、監督・コーチから見れば修正点が明らかになったのではないのか。最大の問題は「ポイントゲッター不在」と意外な事で「敏捷性に乏しい選手が多い」のが目立った。もしかすると、アジリティの訓練からやり直す必要があるかも知れない。


某政治評論家は言った

2024-01-20 06:56:03 | コラム
「岸田解散宣言は政権維持の究極の策では?」と:

岸田総理/総裁としては乾坤一擲の自派閥解散宣言だったのだろうが、この見出しのような裏読みというか解説を聞いた。岸田総理の真意など分かるはずもないが、何をどうされようとジャーナリストたちは裏を読もうとするのが、岸田政治の辛くて悲しい所ではないのかと思って聞いた。

また、ある記者「総理は現在のような苦境に立たされて、さぞかし憔悴しておられるかと思えば、全く何時もと変わらないどころか、寧ろ意気軒昂たるものがあった」と語っていた。このお二方は「政治刷新とは言われても、政権維持に懸命の努力をしておられるようだ」と読んでいると受け止めた。

何が真相だかサッパリ解らない。だが、岸田派に続いて安倍派と二階派も解散宣言だった。これが岸田総理/総裁が唱えられた「政治刷新」なのだろうか。私には何を言われようと「自由民主党の内部の刷新にしか見えない」のである。岸田総理総裁は先ず内部を整理してから、次いで政治そのものをも刷新しようという計画なのだと、精一杯の善意で解釈して置く事にした。