新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月9日のPrime Newsから

2024-01-10 07:20:41 | コラム
閣僚も国会議員たちは反省せよ:

今朝は別の事を取り上げる予定だったが、昨9日夜の櫻井よしこさんと日大の先崎彰容教授がPrime Newsで展開された自衛隊論や収支報告書不記載等の批判が誠に尤もだと思ったので、その辺りを引用してみようと思うに至った。

自衛隊の災害出動:
先崎教授が指摘された事は「能登半島の大地震に自衛隊を災害出動させた(出動を依頼した?命令した?)のは誤りである。自衛隊は国を自衛する為に入隊した人たちを鍛えてあったので、災害出動はその本来の目的に反する」だった。私は既に「自衛隊は便利屋の組織ではないのだから、災害出動はおかしい」と批判してあったので、先崎教授の主張は尤もだと考えた。

桜井さんも同様に、言わばその「目的外の活用」を厳しく非難され、現在のように中国が尖閣を脅かし、ロシアがいつ何時北海道を狙ってくるかも知れない国際情勢下での災害出動に否定的だった。私は「中国は尖閣や沖縄どころではなく、我が国そのものの奪取を狙っている」と疑っているので、目的外出動をさせている政治の誤りを嘆いている。

桜井さんは群馬県の山本知事が鳥インフルエンザで数万羽の処理をする際に、即刻自衛隊に出動を依頼したのを「もっと良く解っておられる人だと思っていた」と手厳しかった。そして、自衛隊に依存するのは「タダだから」とまで言われた。「成る程」とは思うが、おかしい。災害出動は警察か消防からが本筋だと思うが、何故か「先ず自衛隊」が慣例だ。

収支報告書不記載:
この点については、桜井さんの批判が尤もであったし、厳しくもあった。論旨は岸田総理が「政治刷新本部」(だったか?)を設置されると言われたのが見当違いであり、最高顧問に麻生副総裁と菅前総理とすること自体も疑問視された。桜井さんは「刷新しようとするのならば、刷新せねばならない党人の中から顧問を置くのでは見当違いで、外部の有識者に依頼すべきではないか」だった。その通りだと思う。

だが、桜井さんは近頃流行の「何か事が起きれば、第三者委員会を設けて調査して改善を図る事」も批判された。即ち「自分の組織の問題点は自分で見つけて、自分の手で解決するか改善すべきではないのか」という指摘で、岸田総理総裁の「刷新本部設置」の方針を評価されていなかったのだ。私は尤も至極で、岸田さんの例によって例の如く、他人事というか他者任せの姿勢は、如何なものかと思うのだ。

桜井さんの矛先は熾烈で、大要「政党助成金を税金から交付され、その使途には領収証も要らないような制度になっている上に、パーティー券の売上金の扱いを不明確にしているのは怪しからん。それは現在のようにインボイス制度で国民を悩ませながら厳しく取り立てるし、取れるところから容赦なく取りながら、彼らの金の使い方への規制は緩い。それでも『政治資金規正法』の改革を言い出さないとは」との趣旨だった。尤も至極。

岸田政治の疑問点は「何か抽象的な新方針を唱えるか、問題を処理すべく他者が構成する別組織を設けるか」までで「我が事成れり」とでも認識されているのではないかと本気で疑っている。この辺りを何度も見せられると、側近に人を得ておられないようだと痛感するのだ。某前官房副長官は何をやっておられるのか。マスコミにも言っておきたいことがある「何時まで朝日に追随して『裏金』呼ばわりして国民を惑わすのか」と。