昨晩も大きな揺れがあった。寝入ったばかかりだった。飛び起きすぐテレビをつけると、この辺りはたいした震度ではなく、東北地方が震源で、宮城では、なんと震度6強だという。被災している方々をまず想った。恐怖に顔をひきつらしていたことだろう。ぼくの、妹の3家族も宮城県に住んでいる。ようやくガソリンが普通に買えるようになったので、母の三回忌に出席できそうだと、電話がきたばかりだった。何でもなければいいが。
昼間も地震があったわよと、ワイフが言う。ぼくは、その時に、新宿御苑にいたので、まったく気付かなかった。揺れたとしても、花酔いかなと思ってしまっただろう。すばらしい、お花見だった。考えてみると、ソメイヨシノが満開のときの御苑は、はじめてかもしれない。御苑というと、園遊会も八重桜の満開のとき開かれるから、ついそっちに気がひかれ、その頃に行くことが多いのだ。ソメイヨシノは、そのとき、もう葉桜になっている。
御苑にソメイヨシノがこんなにあったのかと驚く。それに木がタダものではありません。みんなどの木も樹齢100年はありそうな太い幹と思いきって伸ばした枝。(ソメイヨシノの寿命60年とう言うのはうそだと思う)枝から枝に、これでもか、これでもかという風に、桜の花房をいっぱいつけている。満開である。もう言葉もない、ただただ、ぽかんと口を開け、恍惚の人になってしまう。
ソメイヨシノだけでなく、緑の葉の混じった大島桜、ピンク色の”陽光”、うす桃色の”アメリカ”がとこどころに在って、それらが皆、満開で、それぞれが美しいが、これらが重なり合っているときも、対比の妙でただただみとれてしまう。また休憩所の前の源平花桃もちょうど見頃で紅白の花を同じ木に、山ほどつけていた。そうそう、池のそばには、枝垂れ桜がまだ見頃だった。たくさんのカメラマン(うーめんも)が群がっていた。
正門から千駄ヶ谷門まで歩いて行って、何十本の満開の桜をめでて、ぼくはとても満足した。これで、いつ死んでもいいと思った(笑)。お花見場所としては、ここが一番、横綱だな、と心から思った。そのあと上野公園にも行ったが(汗)、御苑にはとても適わないと思った。また来年もこよう。もちろん、これからの八重桜のときも来ますが。
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