こんにちわ。ヘンなタイトルですが、最後まで読んでくだされば、合点がいくかと思います。
原宿駅前の辛夷が、たぶん都内一早く咲いていた日、ぼくは、太田記念美術館の”江戸の絶景/雪月花(前期)”をみていた。
絶景の描写といえば歌川広重。広重の作品が雪、月、花、山と水辺、寺社のテーマにわけて展示されるている。美術館での絶景めぐり、楽しかったですよ。
雪では、各所江戸百景/深川洲崎十万坪をはじめ、びくにはし雪中、飛鳥山暮雪、浅草金龍山年の市、湯島天神など。江戸を離れて、諏訪湖、近江の比良暮雪なども。
深川洲崎十万坪
よくみると雪景色
月では、信州更級田毎の月、品川の月、神奈川台の茶屋海上見はらし、墨田の寮月の宴など
花では、上野清水堂不忍の池、東都上野花見、御殿山花見、飛鳥山花見など。
上野清水堂不忍の池
山と水辺では、鳴戸の風波、薩摩坊ノ浦雙剣石など。北斎の琉球八景、諸国名橋奇覧、富嶽三十六景(下目黒)シリーズからいくつか。
寺社では、備前・田の口海辺・瑜賀山鳥居、但馬・岩井窟観音、相模大山、相州江の島弁財天開帳詣本宮岩屋の図
江ノ島弁財天開帳詣本宮岩屋の図
広重晩年の作の、雪月花三部作もよかったです。木曽路の山川(雪)、武陽金沢八勝夜景(月)、阿波鳴戸の風景(波頭を花にみたてている)。
雪
月
花(波頭)
広重の雪月花を見た日、2月19日は原宿駅前の辛夷が花盛りだったし、その日の朝、見た半月も綺麗だったし、富士山の雪もよかった。絵と景色とも、雪月花に満たされた素晴らしい一日だった。
雪
月
花
雪月花をみた日に雪月花を。ちょっと、無理がありますが、ご勘弁のほどを。
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