こんにちわ。
これも、閉幕してしまった展覧会だが、鑑賞記録を残しておきたい。国立公文書館で9月1日まで開かれていた”平家物語/妖しくも美しき”展だ。近くの女子大の公開講座で”平家物語を読む”を数年間受講していたこともあり、関心をもっていた。とくに平家物語関連の諸本をこの目で見たかった。というわけで、展覧会の趣旨とは異なるが、本そのものの記録を中心と致しまする。うれしいことに写真撮影が可能だったのです。
まず、豪華本から。”秘閣粘葉本”。本書は金泥・銀泥の下絵が施された美麗な豪華本で、紅葉山文庫に所蔵されていたことから”秘閣粘葉本”の通称で知られている。「秘閣」とは紅葉山文庫の別称。また「粘葉」とは和本の綴じ方のひとつを指す。
巻一”祇園精舎”。
収納箱
源平盛衰記 平家物語の異本の一つ。延宝8年(1680)に挿絵入りで出版されたもの。挿絵は建礼門院徳子が出産の際、一条戻り橋に12人の童子が出現し、皇子誕生を予言した場面。
頼政記
平家打倒を掲げて挙兵した源頼政に関する記事をまとめた写本で、”平家物語”の異本のひとつ。物語によれば、頼政は紫宸殿に現れた謎の怪鳥”鵺”を弓で射落として退治し、近衛天皇から褒美に”獅子王”という太刀を下賜されたという。和学講談所旧蔵。
刀剣図 各地の寺社や大名に宝物として伝来した刀剣を摸写した絵巻”刀剣図”で、これは、小烏丸(こがらすまる)で、平家一門の重宝。
その他の平家物語諸本
東鏡(吾妻鏡)
玉葉
建礼門院右京大夫集
葉子七行本
慶長古活字版・源平盛衰記
源平闘諍録 当館のみ伝来する室町時代の貴重な写本。千葉氏、梶原氏、熊谷氏など武士団の活躍を詳述している。
平家物語 覚一本(梵舜本)
平家物語 下村本
平家物語 長門本
平家物語 灌頂本 建礼門院の出家から死を描く灌頂巻をもつことから灌頂本といわれる。和学講談所旧蔵。
平家物語 城方本/延慶本
平家物語 中院本
常設展も素晴らしい。歴史の節目、節目を飾る”公文書”の数々。また、是非、訪れたいところです。
サンフランシスコ平和条約
沖縄返還
平成
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