10月2日に、伊勢神宮の式年遷宮の”遷御の儀”が行われた。二十年に一度、正殿に隣接する敷地に正殿を造り変え、神様に移っていただく、1300年間もつづいてきた伝統的行事だ。常に生き生きとしたみずみずしさを尊ぶ”常若(とこわか)の思想”に基づくという。
常に生き生きとしたみずみずしさ、”常若”を尊ぶのは、神様だけではなく、われわれ人間だってそう。でも、20年ごとに、心臓、肝臓、腎臓などの臓器を新品に取り替え、いつまでも二十代の若さを保つなんてことはできない。将来的には、IPS細胞の応用研究が進み、ある程度の”常若”が可能になるかもしれないが。
身体の”常若”が無理でも、精神の”常若”は、気持ちひとつで誰にでもできる。有名なサムエル・ウルマンの詩”青春”が見事にそれを示している。自戒の念を込めて、はじめの2節だけ載せておこう。
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を云う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
青春とは臆病さを退ける勇気、
安きにつく気持を振り捨てる冒険心を意味する。
ときには20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない
理想を失うとき初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情は失えば心はしぼむ。
苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥にある。
青春とは、心の若さである(作山宗久訳)
鎌倉の長谷にある甘縄神明宮は鎌倉最古の神社であり、伊勢神宮とのかかわりが深い。ミニコミ誌”鎌倉朝日”によると、神明社とは伊勢神宮の祀る天照大神を主祭神とする神社のことで、県内東部地区には神明社が多いという。そのわけは、大庭地区(藤沢、茅ヶ崎、寒川、この前、彼岸花を観に行った辺り)に伊勢神宮の荘園、大庭御厨(みくりや)があったためだという。ついでながら、大庭御厨を管理していたのが鎌倉権五郎景政(御霊神社の祭神)の子孫の大庭氏とのこと。
2日、甘縄神明宮に参ってきた。とくに式年遷宮に関する飾り等はなく、しんと静まり返っていた。社殿の裏山は神輿ヶ嶽といい、古くから歌に詠まれているという。川端康成も神社のすぐ横に住んでいて、名作、”山の音”の舞台にもなっている。
甘縄神明宮

本殿のうしろにも古い社が。ここでは遷宮はしない。

山の音は聞こえなかったが、秋の虫の音が

川端康成旧邸 すぐそば。

”山の音”は、成瀬巳喜男監督、原節子、上原謙主演で映画化されている。もう閉まってしもうた、銀座シネパトスで観た。
鎌倉の古いお屋敷に、優しい義父(山村聰)と義母(長岡輝子)と共に住む原節子。ところが、夫の上原謙がとんでもない浮気男。義父が気づき、息子の愛人に会いに行く。子供までできている状況。それでも、何とか終息への道筋をつける。しかし、時は遅かった。原節子はせっかくできた子供を自分の意思で堕胎していた。そして離婚を決意していたのだった。冬の新宿御苑のプラタナスの並木で義父に打ちあける原節子。いつも彼女に愛情をそそいでいた山村聰は、やさしくうなづく。せつないラストシーンだった。こういう映画だった。
式年遷宮から、いろいろなことを想いだしてしもうた。

よし、今年中に伊勢神宮参拝だ!! 次はないノダ!
常に生き生きとしたみずみずしさ、”常若”を尊ぶのは、神様だけではなく、われわれ人間だってそう。でも、20年ごとに、心臓、肝臓、腎臓などの臓器を新品に取り替え、いつまでも二十代の若さを保つなんてことはできない。将来的には、IPS細胞の応用研究が進み、ある程度の”常若”が可能になるかもしれないが。
身体の”常若”が無理でも、精神の”常若”は、気持ちひとつで誰にでもできる。有名なサムエル・ウルマンの詩”青春”が見事にそれを示している。自戒の念を込めて、はじめの2節だけ載せておこう。
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を云う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
青春とは臆病さを退ける勇気、
安きにつく気持を振り捨てる冒険心を意味する。
ときには20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない
理想を失うとき初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情は失えば心はしぼむ。
苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥にある。
青春とは、心の若さである(作山宗久訳)
鎌倉の長谷にある甘縄神明宮は鎌倉最古の神社であり、伊勢神宮とのかかわりが深い。ミニコミ誌”鎌倉朝日”によると、神明社とは伊勢神宮の祀る天照大神を主祭神とする神社のことで、県内東部地区には神明社が多いという。そのわけは、大庭地区(藤沢、茅ヶ崎、寒川、この前、彼岸花を観に行った辺り)に伊勢神宮の荘園、大庭御厨(みくりや)があったためだという。ついでながら、大庭御厨を管理していたのが鎌倉権五郎景政(御霊神社の祭神)の子孫の大庭氏とのこと。
2日、甘縄神明宮に参ってきた。とくに式年遷宮に関する飾り等はなく、しんと静まり返っていた。社殿の裏山は神輿ヶ嶽といい、古くから歌に詠まれているという。川端康成も神社のすぐ横に住んでいて、名作、”山の音”の舞台にもなっている。
甘縄神明宮

本殿のうしろにも古い社が。ここでは遷宮はしない。

山の音は聞こえなかったが、秋の虫の音が

川端康成旧邸 すぐそば。

”山の音”は、成瀬巳喜男監督、原節子、上原謙主演で映画化されている。もう閉まってしもうた、銀座シネパトスで観た。
鎌倉の古いお屋敷に、優しい義父(山村聰)と義母(長岡輝子)と共に住む原節子。ところが、夫の上原謙がとんでもない浮気男。義父が気づき、息子の愛人に会いに行く。子供までできている状況。それでも、何とか終息への道筋をつける。しかし、時は遅かった。原節子はせっかくできた子供を自分の意思で堕胎していた。そして離婚を決意していたのだった。冬の新宿御苑のプラタナスの並木で義父に打ちあける原節子。いつも彼女に愛情をそそいでいた山村聰は、やさしくうなづく。せつないラストシーンだった。こういう映画だった。

式年遷宮から、いろいろなことを想いだしてしもうた。

よし、今年中に伊勢神宮参拝だ!! 次はないノダ!

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