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気ままに

大船での気ままな生活日誌

シネマ歌舞伎 ”わが心の歌舞伎座”

2023-04-08 10:36:22 | Weblog

おはようございます。

昨日は大谷翔平は休みだし、外はといえば雨降り。こんな日は、久しぶりに映画にでもと、辻堂に向かった。はじめ、池波正太郎原作の時代劇をと思っていたが、”シネマ歌舞伎”が上映されていたので、急遽、それに変更した。まさに”気まま”人生だ(笑)。

今回は特定の演目ではなく、”わが心の歌舞伎座”というタイトルで、2009年に歌舞伎座の老朽化による建て替え工事を受けて”さよなら公演”がスタートしたが、それから、2010年4月30日の閉場式までの間のドキュメント映画である。

”さよなら公演”では人気演目が上演され、ぼくもいくつかを観ているが、それらの舞台のクライマックスシーンや名優たちの歌舞伎座への思い入れが紹介される。故人となられた先代團十郎、勘三郎、吉右衛門ら、そして、今もお元気な玉三郎、菊五郎、仁左衛門、幸四郎(白鸚)らが、それぞれ、思入れのある役どころ、受け継がれてきた名跡、初舞台の思い出などを語る。加えて、普段見られない稽古風景や楽屋の日常、美術・音曲・衣裳・かつら・床山・小道具など舞台の制作現場風景も紹介される。

この映画は2011年の制作で、上映もされたはずだが、ぼくは見ていない。新歌舞伎座10年目の年に再上映ということだろう。

映画の概要は以下の予告編にお任せし、ぼくの思い出の歌舞伎座をそのあとに(笑)。

『わが心の歌舞伎座』予告編

ぼくの”思い出の歌舞伎座、さよなら公演”

16か月に及ぶ、さよなら公演がはじまってから、数度は見に行っている。でもブログ記事にしているには二つほど。2009年の二月公演。演目は、”蘭平物狂”、”勧進帳”そして”三人吉三巴白浪”。俳優は蘭平は三津五郎、弁慶は吉右衛門、そしてお譲吉三は、玉三郎と豪華な布陣。今度の映画にも吉右衛門の弁慶の名場面が出て来た。吉右衛門は何十回もこの役を演じ、大好きな役だそうだ。玉三郎のお嬢吉三はその後、見たことはない。映画では菊五郎のお嬢吉三の舞台が紹介されていた。

2009年、歌舞伎座さよなら公演の勧進帳。吉右衛門の弁慶

歌舞伎 : T.asakaの部屋NO2

そして、さよなら公演もいよいよ最終盤、御名残四月大歌舞伎(2010)の千穐楽もあと5日と迫っていた。ぼくはその日、東京に所用があって、帰りに根津のつつじでもと思っていたが、そうだ歌舞伎座が、そろそろ閉幕だっけと、東銀座に向かった。通りを隔てて、もうすぐなくなる歌舞伎座をしばらく眺めていた。たくさんの人がカメラを向けていた。全体像を撮るのはこここが一番なのだ。



八幡さまの大銀杏じゃないけど、もう、なくなってしまうのかと思うと、なんだかとてもさびしい気持ちになった。交差点を渡り、近づくと、”あと5日”の文字が点灯していた。余命5日なんだ、と思うと、ますますさびしくがつのった。”歌舞伎座さよなら公演”と銘打った公演は1年以上前から続いていたが、その間、ぼくも3回ぐらいは観に行っている。その、”さよなら公演”もいよいよ本当の”さよなら公演”の時期になってしまったのだ。

そしたら、急に最後の公演が観たくなってしまった。もちろん通常の席は最終日まで売り切れている。残るは4階の一幕見席だけだ。1400円で一幕だけみられる。野球の外野席みたいなもので、通はここで観ると言われている。その席を待つ人の列がすごい。係の人に聞いてみたら、2時間待ちで3時開演の2部がみられるという。2時間ぐらいなら阿修羅展で経験しているし、歌舞伎座最後の公演なんて、もう一生、観られないと思い、並んだ。”菅原伝授手習鑑/寺小屋”の一幕をみて、今生のお別れにしようと決心したのだ。ぼくの好きな玉三郎も千代役で出演する。2時間といっても本を読んだり、こんな粋なおねいさんも見られたし(汗)、飽きはしなかった。

一幕見席は入ったことがあるが、今回はその席にも座れず、立ち見だった。でも、一番上の真ん中から、館内全体を見下ろすことができ、”さよなら歌舞伎座”を観るには最適の場所だった。屋根から客席まで、忘れないように見まわしていた。花道のそばのいい席で観たこともあったな、とかいろんなこと思い出しながら、”寺小屋”をみた。(ぼくは初心者だが)”通”の席らしく、屋号の○○屋という掛け声が飛び交った。幸四郎(松王丸)、玉三郎(千代)、勘三郎(戸浪)、仁左衛門(武部源蔵)と人気役者が出て、あっと言う間に、一幕が終わった。

歌舞伎座御名残四月大歌舞伎の千穐楽の様子は、もちろん、映画で取り上げられていたが、夜の部の團十郎の助六で締められた。

映画では、さらに、2010年4月30日の閉場式が始まる。「都風流」「京鹿子娘道成寺」が演じられた後、総勢300名の俳優と、満席のお客が想いを込めた手締式で歌舞伎座は幕を閉じる。

。。。。。

そして、3年後、2013年、4月、歌舞伎座のこけら落とし公演がはじまった。もちろん、見に行った。近江源氏先陣館/盛綱陣屋で、仁左衛門(佐々木盛綱役)と吉右衛門(和田兵衛秀盛役)を観て、そして歌舞伎十八番の内 勧進帳。勧進帳の弁慶は幸四郎、そして富樫が菊五郎と、こけら落としならでの豪華メンバーだった。

新歌舞伎座

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
歌舞伎座 (アナザン・スター)
2023-04-08 10:48:12
昨日、そちらは雨でしたか。
歌舞伎座、映画があるのですね。

上京の折に、通過したことは度々ですが、中に入ったことはありません。

旧館も、新館もです。

ゆっくりと寛がれて充実でしたね。
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アナザン・スターさま (marbo)
2023-04-08 10:54:53
シネマ歌舞伎は、METのシネマ・オペラのように最新作ではありませんが、月一歌舞伎として旧作が上映されます。

歌舞伎座は建物と看板を見るだけでもいいですね。

ありがとうございました。
返信する
Unknown (雪椿)
2023-04-08 12:14:39
歌舞伎座は一度も入った事はないですが
東銀座駅の地下道から歌舞伎座の地下には行ってます。
地下から歌舞伎座に入れるようになったそうで。
東銀座からの地下道が明るくなったと思っています

相撲は
五月場所のチケットが先行予約に申し込んでいたら、初めて当選して。
中日の日曜日に姉と観戦に行きます
今日から一般販売でしたが。
そこでもチケットが買えたので。
久しぶりに遠藤ファンの友達と平日に観戦に行きます

朝乃山や霧馬山の場所入りなどを見てきます
観戦中は
声出しができるようになったので。
照ノ富士が出場したら、土俵入りでのヨイショのかけ声が聞けるのかなと思っています
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雪椿さま (marbo)
2023-04-08 18:23:44
地下鉄東銀座駅からの歌舞伎座地下は華やかになりました。お土産だけ買う人もいっぱいいますね。

五月場所のチケットがとれたようで良かったですね。照の富士も出るし、朝乃山が上がってくるし、霧葉山は大関とりの場所だし、最高の場所になりそうですね。ぼくも、これからチケットをと思っています。もう、ないかな。
返信する
さよなら公演「勧進帳」 (Ranchoです^^)
2023-04-09 01:12:48
シネマ歌舞伎に行かれたのですね。
大画面で見ると、迫力があることでしょうと思います。

歌舞伎座さよなら公演の「勧進帳」は2009年だったのですね。
私、歌舞伎座改装前に是非行きたいと思い、一部二部、二部三部と二日に分けて見たことを覚えています。
何を隠そう、私、この時が歌舞伎座は初めて。それも、一度きりでした。
一階外のお稲荷さんをを参ってからの鑑賞でした。
お写真を拝見し、大変懐かしく感じました。ありがとうございます!
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Ranchoさま (marbo)
2023-04-09 05:51:14
シネマ歌舞伎の紹介、楽しんでいただき、うれしく思います。

改装前の歌舞伎座に行っておいてよかったですね。関西の方はなかなか来られませんね。ぼくも京都の南座も一度だけです。それも、歌舞伎ではなく都おどりでした。

ありがとうございました。
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