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気ままに

大船での気ままな生活日誌

箱根恩賜公園 エゴノキの花

2008-06-26 18:08:03 | Weblog
昨日の水曜日、またぶらり旅に。大船から40分で小田原に。小田原から15分で箱根湯本に。バス停前の軒下の、ツバメの赤ちゃんが歓迎してくれました。親ツバメがせっせっと餌を運んでいました。子育てに忙しいママ、これをみて元気を出してくださいね。


湯本から、バスで約30分、芦ノ湖畔の恩賜公園前で下車。うちの近くのヒメシャラの木が、10日間ほど次から次に花をつけ、楽しませてもらいましたが、この日の朝、とうとう終わりました。で、ふと箱根のこの公園のヒメシャラ林を思い出したのです。あそこのも、そろそろ咲き始めているだろうと考え始めたら、もうダメです、東海道線下りに乗ってしまったというわけです。

公園正門から入り、ヒメシャラ林に向かう途中、ピンクのさつきの花に囲まれた展望台に上がってみました。芦ノ湖と箱根の山々がうつくしく拡がっていました。晴れていれば富士山もみえるのです(去年はかすかにみえたです)。ここの松がまたいいんですよね。さすが、元御用邸です。



公園奥にあるヒメシャラ林に近づきます。遠目からは花が咲いている気配がありません。不安になってきました。ドキンちゃんドキンちゃん。林内に入ると、ボクは、あああっと驚きの声をあげました。白い花が林内の、あちこちに、まるで雪が降ったように地面を覆っているのです。



すすごい、ヒメシャラはもう咲いていたのだ、それどころか散っているのだ、とボクは嬉しくなり、つるつる美肌のヒメシャラちゃんの幹から上へと視線を上げてみました。し、しかし花はひとつもありません、な、ななんたることだ、これはヒメシャラの花ではない。ボクは散って、落ちている花を観察してみました。



こ、これは、夏椿の小さい花のようなヒメシャラの花ではない、むしろ白雲木の花にそっくりだ、ボクはまるでシャーロックホームズのように、目を皿のように、また耳をすまし、その花をつけている木を探したのであります。あ、あの木があやしい。それは、つるつる美白の肌とは、まるで違う、色黒のがさがさ肌の木だったのです。



そして、視線をあげると、そこには無数の白い花が咲き乱れていた。どどど-んと。




なんの木だろう、と名札を探してみる。”エゴノキ”とあった。帰ってから調べてみると、白雲木と極めて近い種で、同じエゴノキ属だということだ。種名はなんとジャポニカだということで、日本産らしい。すごい木なのだ。でも、実が”エグイ(ひどい)”味がすることから、この名になったらしい。 利己主義の木みたいだし、名前が良くないです。白雲木には名前で負けてしまいますね。

でも、むかし知左(ちさ)の木とも呼ばれ、”知左(ちさ)の花 咲ける盛りに 愛しきよし その妻の子と 朝夕に 笑みみ笑まずも(大伴家持)”等、 万葉集にも詠まれているそうです。万葉人にはこの花の良さが分っているのですね。

ボクも、偶然、この花の一番うつくしい時期に、このエゴノキに出会うことができ、とても嬉しく思いました。散りばめられた”知左の花”も、桜の絨毯に負けないくらい、うつくしかったです。すっかりこの花のフアンになりました。来年も今頃、是非、訪れたいと思います。

ヒメシャラちゃんについては、美肌をうっとり眺め、両手でなでなでする程度で我慢しました(汗)。そして、葉っぱをめくって、蕾を確認しましたら、あと2週間ぐらいかかりそうなので、その頃、また出直してみようと思いました。
また、楽しみが増えました。





大満足のぶらり旅になりました。
コメント
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