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まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

子供の国語力

2006年10月03日 | う゛う゛ー
 今朝、テレビのワイドショーの冒頭で、司会者の方々が「文化審議会国語分科会の敬語小委員会」での決定を話題にしていらっしゃいました
 
コンビニやファミレスでの「お待たせいたしました。ハンバーグになります!」や「お会計・・・100円からでよろしかったですか?」という、???の言葉が、ここ数年、頻繁に「日本語として、おかしいのではないか?」と取り上げられるようになり、やはり、日本語に危機感を持っている人達は確実に多くなり、あらためてしっかりと定義し、教育していく必要がある、ということでしょう。まあ、どれだけ、そういう決定が活かされ、正しい日本語が定着していくかは甚だ疑問ですが・・・
 内容に関しては、是非、一度「ご両親が施す家庭教育の一環」として、チェックしてみてください http://www.sankei.co.jp/news/061002/sha023.htm

 非常に興味深く、主人と一緒にいろいろと自分の意見も話しながらこの話題を聞いていたのですが、二人とも、非常に驚いた?唸ったのは、ゲストのコメンテイターの言葉でした

 お一人のコメントは、こういうものでした。
  「むー、尊敬語とはいいますえれどもねえ・・・相手をどのくらい尊敬しているかで、敬語の程度も変わるんじゃないですかあ?たとえばあまり好きでもない社長に、最上級の尊敬語を使うのはねえ・・・」
 はっはっは!確かに、おっしゃっている意味はよくわかりました しかし、言葉とは、独り言や極々内輪での会話ではない限り、「その人の社会性」であったり、「その人の教養の深さ」を如実に表すものですから、実際には、この方がコメントされたような感情論によって、特に敬語は使われるものではないでしょう

 そしてもうお一人。耳を疑うコメントは・・・
  「むー、いろいろゴチャゴチャ言うってもねえ・・・相手に自分の言いたいことが伝わればいいんじゃないですかあ
 げげげっ この方は、「作家○○○○」と紹介されています。作家・・・ひと昔前では考えられなかったことですが、まあ、今は作家と言えども、そういう感覚で言葉を扱う仕事をしていても、読者がいて、共感を呼べば、作家と言われて良い時代なのでしょうね ちょっぴり納得いかなかったのですが・・・

 さて。
昨日、電車の中でのことです 乗車していた時間は、ほんの短い時間でしたが、私の前に座っていた親子 お嬢さんは2歳になりたて、というくらいでしょうか お若いご両親でした
 駅に停車した時、向こう側のホームに電車が入ってきました。すると、その親子の会話は始まりました。
  「あっ、でんしゃ、きた!でんしゃ、きたよ!」
  「そうね、電車が来たわね。どこに行く電車かな?」
  「でんしゃ、きたねえ きた、きた、でんしゃ、きたー!」

 その電車が動き出しました。すると今度は・・・
  「おー、でんしゃ、いくね!でんしゃ、いく、いく でんしゃ、いくのねえ!」
  「そうねえ、電車、渋谷に向かって行くのね、動き出したね 電車は渋谷に行くのよ!」
 
 電車は行ってしまいました。すると・・・
  「あーあ、でんしゃ、いった!でんしゃ、いったね!でんしゃ、いっちゃった
  「ほんとほんと、あなたの好きな電車、行っちゃったねえ。行っちゃった ばいばいね

 私は、とっても驚いたのです
その2歳程度の女の子でしたが、その短い会話の中からも、彼女が十分に「来る、行く」という言葉を使い分け、「来る、来た」「行く、行った」という現在形と過去形をしっかり理解して話していることを・・・

 そして、決して長々とした言葉かけではありませんが、その若いお父さんやお母さんの、この子に対して応える言葉から、確かに、この子が「正しい言葉」を理解し、身につけ、使いこなせるようになるだけの要素がしっかりと感じられました

 言葉の学習は、まさに家庭学習です
日々の生活の中で子供達は耳にする言葉を聞き、学び、そして真似をすることによって学習していきます
 この電車で会った女の子は、きっと毎日、あのようにちょっとしたことではあっても、正しい言葉を聞きながら、正しい言葉を覚え、「自分の言葉」として会得しているのでしょう

 何だかとってもほのぼのとして、嬉しくなった私は、下車していく時、最大級の尊敬の気持ちを込めて、若いご両親に会釈し、その女の子に「バイバイ」と言って手を振りました
 ドアのほうに向かっていく私の後ろで、「あーあ、おばちゃん、いっちゃった」という、女の子の声が聞こえていました
 
 
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豊かな時間、豊かな歌声

2006年10月01日 | にこにこ
 2日前のこと・・・
パソコンに向かっていることに少し疲れて、家事に戻ることにしました。夕方に取りこんだお洗濯を、和室にばさりと置きっぱなしにしていたのです
 よっこらしょっと椅子から立ち上がり、ハンガーにかかったままになっているたくさんのお洗濯をリビングに持ってきました。

 今までかけていた有線放送の「ハワイアン」を消し(ここ3ヶ月、パソコンに向かって仕事をするときには、常にハワイアンをかけています。気分はほんわかとなって、とっても心地よく、仕事がはかどります。ハワイアンの前は、2年近く「バロック」でした。今のところ、まだまだハワイアン人気は続きそうです)、テレビをつけました
 プチプチとテレビのコントローラーで、チャンネルをかえていくと、おーーーーっ、私が以前から、とっても「気にかかっていた歌手?声楽家?」が歌っていました
 この人!この人!何って言う人なんだっけ
私はすぐに新聞のテレビ欄をチェックしてみると、そこには「井上芳雄コンサート」と書かれてありました
 すぐさま、一度はオフにしたパソコンを立ち上げ、「井上芳雄」で検索してみると・・・
 ありました、ありました!「ミュージカル界の貴公子、井上芳雄。1979年、福岡生まれ・・・」

 半年ほど前だったでしょうか、やっぱりたまたまつけたテレビで歌っていた彼を見ました。「むー、この人はただものではないな!すごい!」それが私の第一印象でした
 そして、やっとお名前がわかったため、チェックできた彼のプロフィールを見て納得。東京芸術大学声楽科卒・・・ただものではない、はすです

 私は、子供の頃から、歌うことが大好きでした
高校ではコーラス部に所属。時々、指揮も引き受けていましたが、やっぱり歌うことのほうが数倍好きでした 
 小学校6年生の時、ピアノの先生から、ピアニストにも手の小さい人はそれなりにいるけど、やっぱりその人は手の大きな人の何倍も努力が必要、あなたの手も、その部類・・・クラシックを真剣に目指しても、あまり晴れやかな音楽人生は望めないわよ と言われたのを機に、私は4歳から始めたピアノのお稽古を、すっぱりと止めました

 けれど、音楽は大好き
それからは自分でたくさんアレンジ出来るエレクトーンを弾いたり、ピアノも気分に任せて、即興的にいろんな曲を弾くことで、まさに「音と楽しむ」ことに転向しました。とにかく、音楽は好きでしたね・・・

 高2になって、女子校のコーラス部だけではちょっと物足りなくなり、先輩と一緒に、同志社香里高校の男子生徒との混声合唱団にも入り、しばらく活動しました 
 いやー、初めて彼らと一緒に歌った時の感激、感動は、今も忘れることはできません 私の高校のコーラス部は、決して低いレベルではありませんでしたが、混声合唱のハーモニーの深さ、豊かさは、さすがに女性合唱では望めるものではありませんでした。

 そんなことで・・・
クラシックから離れた私は、音楽家を目指そうとはもう思ってはいませんでしたが、それでもなお、生活の中の潤い、人としての豊かさにつながる「音楽」は、私の生活の大切な一部であり、また、音楽に長けた男性に、とっても魅力を感じていました

 洗濯物をたたみながら、久しぶりに聞く井上芳雄さんの歌声 生活感の究極とも言える家事をしながらも、彼の歌声を聞きながら進めていると、何か、とっても特別なことをしているような気分になり、心あらわれる気がしました
 
 そして、彼がキャッツのメモリーを歌い始めた時、私も思わず一緒に口ずさみました。いえ、口ずさもうとしました・・・
でも、気がついたのです。私は歌えない・・・

 じつは、昨年の暮れに、声帯ポリープ切除の手術をして以来、私は歌おうとしても、声がかすれて「音」になりません 
 もともと、ハスキーボイスで、音域も広くはありませんでしたが、自画自賛をお許しいただくならば、アルトとしては「はりのある声」であり、結構味のある歌が歌える・・・と自負していたのですが。

 来世生まれた時には、是非、ミュージカルスターになりたい そうも思っていました。スターになりたいわけではなく、「体全体で表現し、歌い、人をハッピーにしたい」そんな強い願いを持っていたのです

 でも、残念ながら、今では声がかすれ、息だけが抜けてしまい、メロディーも何もあったものではありません 昔は、当然のように鼻歌を歌いながら家事をし、運転をしながら歌を歌い、とても気分よくさまざまな行動をしていましたのに・・・いやいや、こうして人は気づくのですね、失ったものの大きさを

 今度、機会があれば、井上芳雄さんのCDやDVDを、探しに行こうと思っています 他の家事に比べて、あまり好きではないお掃除も、彼の歌声をバックにすれば、楽しくやれるかもかもしれません(ちょっと、マユツバ)
 でも、きっとパソコンに向かって仕事をする時のBGMは、ハワイアンのままでいきましょう 井上芳雄さんに歌われては、聞き惚れてしまって、癒されすぎて・・・きっとはかどらなくなってしまうでしょうから
コメント (1)
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