今朝、テレビのワイドショーの冒頭で、司会者の方々が「文化審議会国語分科会の敬語小委員会」での決定を話題にしていらっしゃいました
コンビニやファミレスでの「お待たせいたしました。ハンバーグになります!」や「お会計・・・100円からでよろしかったですか?」という、???の言葉が、ここ数年、頻繁に「日本語として、おかしいのではないか?」と取り上げられるようになり、やはり、日本語に危機感を持っている人達は確実に多くなり、あらためてしっかりと定義し、教育していく必要がある、ということでしょう。まあ、どれだけ、そういう決定が活かされ、正しい日本語が定着していくかは甚だ疑問ですが・・・
内容に関しては、是非、一度「ご両親が施す家庭教育の一環」として、チェックしてみてください
http://www.sankei.co.jp/news/061002/sha023.htm
非常に興味深く、主人と一緒にいろいろと自分の意見も話しながらこの話題を聞いていたのですが、二人とも、非常に驚いた?唸ったのは、ゲストのコメンテイターの言葉でした
お一人のコメントは、こういうものでした。
「むー、尊敬語とはいいますえれどもねえ・・・相手をどのくらい尊敬しているかで、敬語の程度も変わるんじゃないですかあ?たとえばあまり好きでもない社長に、最上級の尊敬語を使うのはねえ・・・」
はっはっは!確かに、おっしゃっている意味はよくわかりました
しかし、言葉とは、独り言や極々内輪での会話ではない限り、「その人の社会性」であったり、「その人の教養の深さ」を如実に表すものですから、実際には、この方がコメントされたような感情論によって、特に敬語は使われるものではないでしょう
そしてもうお一人。耳を疑うコメントは・・・
「むー、いろいろゴチャゴチャ言うってもねえ・・・相手に自分の言いたいことが伝わればいいんじゃないですかあ
」
げげげっ
この方は、「作家○○○○」と紹介されています。作家・・・ひと昔前では考えられなかったことですが、まあ、今は作家と言えども、そういう感覚で言葉を扱う仕事をしていても、読者がいて、共感を呼べば、作家と言われて良い時代なのでしょうね
ちょっぴり納得いかなかったのですが・・・
さて。
昨日、電車の中でのことです
乗車していた時間は、ほんの短い時間でしたが、私の前に座っていた親子
お嬢さんは2歳になりたて、というくらいでしょうか
お若いご両親でした
駅に停車した時、向こう側のホームに電車が入ってきました。すると、その親子の会話は始まりました。
「あっ、でんしゃ、きた!でんしゃ、きたよ!」
「そうね、電車が来たわね。どこに行く電車かな?」
「でんしゃ、きたねえ
きた、きた
、でんしゃ、きたー!」
その電車が動き出しました。すると今度は・・・
「おー、でんしゃ、いくね!でんしゃ、いく、いく
でんしゃ、いくのねえ!」
「そうねえ、電車、渋谷に向かって行くのね、動き出したね
電車は渋谷に行くのよ!」
電車は行ってしまいました。すると・・・
「あーあ、でんしゃ、いった!でんしゃ、いったね!でんしゃ、いっちゃった
」
「ほんとほんと、あなたの好きな電車、行っちゃったねえ。行っちゃった
ばいばいね
」
私は、とっても驚いたのです
その2歳程度の女の子でしたが、その短い会話の中からも、彼女が十分に「来る、行く」という言葉を使い分け、「来る、来た」「行く、行った」という現在形と過去形をしっかり理解して話していることを・・・

そして、決して長々とした言葉かけではありませんが、その若いお父さんやお母さんの、この子に対して応える言葉から、確かに、この子が「正しい言葉」を理解し、身につけ、使いこなせるようになるだけの要素がしっかりと感じられました
言葉の学習は、まさに家庭学習です
日々の生活の中で子供達は耳にする言葉を聞き、学び、そして真似をすることによって学習していきます
この電車で会った女の子は、きっと毎日、あのようにちょっとしたことではあっても、正しい言葉を聞きながら、正しい言葉を覚え、「自分の言葉」として会得しているのでしょう
何だかとってもほのぼのとして、嬉しくなった私は、下車していく時、最大級の尊敬の気持ちを込めて、若いご両親に会釈し、その女の子に「バイバイ
」と言って手を振りました
ドアのほうに向かっていく私の後ろで、「あーあ、おばちゃん、いっちゃった
」という、女の子の声が聞こえていました


コンビニやファミレスでの「お待たせいたしました。ハンバーグになります!」や「お会計・・・100円からでよろしかったですか?」という、???の言葉が、ここ数年、頻繁に「日本語として、おかしいのではないか?」と取り上げられるようになり、やはり、日本語に危機感を持っている人達は確実に多くなり、あらためてしっかりと定義し、教育していく必要がある、ということでしょう。まあ、どれだけ、そういう決定が活かされ、正しい日本語が定着していくかは甚だ疑問ですが・・・

内容に関しては、是非、一度「ご両親が施す家庭教育の一環」として、チェックしてみてください

非常に興味深く、主人と一緒にいろいろと自分の意見も話しながらこの話題を聞いていたのですが、二人とも、非常に驚いた?唸ったのは、ゲストのコメンテイターの言葉でした

お一人のコメントは、こういうものでした。

はっはっは!確かに、おっしゃっている意味はよくわかりました


そしてもうお一人。耳を疑うコメントは・・・


げげげっ



さて。
昨日、電車の中でのことです





駅に停車した時、向こう側のホームに電車が入ってきました。すると、その親子の会話は始まりました。





その電車が動き出しました。すると今度は・・・




電車は行ってしまいました。すると・・・





私は、とっても驚いたのです

その2歳程度の女の子でしたが、その短い会話の中からも、彼女が十分に「来る、行く」という言葉を使い分け、「来る、来た」「行く、行った」という現在形と過去形をしっかり理解して話していることを・・・


そして、決して長々とした言葉かけではありませんが、その若いお父さんやお母さんの、この子に対して応える言葉から、確かに、この子が「正しい言葉」を理解し、身につけ、使いこなせるようになるだけの要素がしっかりと感じられました

言葉の学習は、まさに家庭学習です

日々の生活の中で子供達は耳にする言葉を聞き、学び、そして真似をすることによって学習していきます

この電車で会った女の子は、きっと毎日、あのようにちょっとしたことではあっても、正しい言葉を聞きながら、正しい言葉を覚え、「自分の言葉」として会得しているのでしょう

何だかとってもほのぼのとして、嬉しくなった私は、下車していく時、最大級の尊敬の気持ちを込めて、若いご両親に会釈し、その女の子に「バイバイ


ドアのほうに向かっていく私の後ろで、「あーあ、おばちゃん、いっちゃった


