まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

タッセルにこだわりますか?

2006年02月04日 | ふーん
 「すみません!各お部屋の、タッセルの位置を決めていただけますか?」

「はーい」私はあかるーく返事をしながらも、心の中で、「そんな細かいことまでたずねてくるなんて、よほど私は、うるさい人だと思われてしまったんだなあ・・・」と、ちょっと悲しく思っていました。たかがタッセルの位置くらいで、そんな突飛なことを言うわけではないのだから、極々標準的な位置にしてくれれば良いんだからな・・・と。

 ところがその数分後、私の感覚が、完全に間違っていたことを思い知りました。

 このブログでも何度もふれていますが、大阪に住む私の両親が、4月に引っ越しをします。父も母も現役で、毎日自分の会社には出社していますが、実際は父はパーキンソン病。長時間の歩行は無理ですから、車での会社と自宅の往復以外、どこかに簡単に立ち寄る、ということはなかなか叶いません。
 おばあさんのわりには母は物に執着がなく、母と私の和箪笥以外は、ほとんど新居に持っていきません ということで、私は、全権を委任され、新居のインテリアのすべてを調達し、ほぼ暮らせる状態まで持っていく、ということになっているのです そこで、その第1段が、各部屋のカーテンだったわけです。

 私は時間をかけて、とても慎重にカーテンを選びました
リビングダイニングの大きな窓、両親の寝室、ゲストルーム、箪笥部屋・・・すべての部屋の用途を考えた上で、どの部屋もとても凝ったカーテンをオーダーしたのでした。そう、そこまでが私の「想定内」でした
 確かに、各カーテンにぴったりのタッセルも選びました。しかし、カーテンを束ねる、という役目のタッセルの位置に、どれほどの違いがあると言うのか

 ところが・・・
カーテン職人さんに呼ばれ、各部屋に行き、「どうです?このあたりですか?・・・・それとも、もうちょっとあげてみますか?・・・・これではどうでしょうか?・・・・」と、カーテンを束ねる位置を微妙に変えていくと、確かに違うのですよ、雰囲気が、とっても
 タッセルの色や房の数、またカーテンの質感や柄によって、決して同じ位置にしてはピタリといかない・・・結局は、30分くらい上にあげたり、下にずらしたり・・・を繰り返し、やっと「あるべき位置」を見つけてタッセルの留め具をつけていただきました

 私はね、じつはこの作業をしながら、全くカーテンとは別のことを考えていたのでした。
 私がよく言う「こだわる」ということ・・・こだわりを持って我が子を育てる、とか、こだわりを持って贈り物を考える、とか、こだわりを持って装う、とか。「こだわる」のと「こだわらない」のとは、月とすっぽんの差、雲泥の違いがありますよ、ということ。タッセルも同じことだなあ、なんて思ったのでした。

 べつに、カーテンを束ねる、という本来の機能だけを考えれば、そのへんにある「ひも」だって用を成します。ましてや、束ねる位置なんて、どーこだっていいわけです。
 子どもを育てるのも同じですよね。別段、親がこだわらなくても、子どもの一日という時間は、どの子どもにも平等に訪れ、過ぎていきます。要するに、時が経てば、子どもは大きくなってはいくのです 子育てに「こだわる」か「こだわらない」かは、親の好み、ということなんですよね・・・
 親の生き方だってそうですね。それこそ、フリーターをしても生きていける時代です。自分のポリシーや、人の目や、体裁や、世間体や・・・そんなものを度外視すれば、プーラプラっと生きていけばいいのでしょう

 いかがですか?あなたは、タッセルの位置にこだわりますか?それとも、「ひも」でいいですか

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