まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

祈り・・・

2010年08月23日 | にこにこ
 私がちっともブログを更新しない間に、すっかり季節は「猛暑の夏」から「残暑厳しい夏」へと移り変わりました。
 日々の生活の中で見聞きするほとんどすべてのことにヒットし、あれこれとひらめいたり、考えたり、腹を立てたりする・・・ということは以前と全くかわりませんが、前回にブログを更新した山形県酒田市から帰ってきたあたりから、どうも「何かが本調子じゃない」という状態が続きました。
 常に前向き、いつも元気印という私が、なぜか「疲れたー・・・」という感じであり、またその疲労感がほとんど取れない・・・夕方になるとひどくむくむし、時には冷や汗がダラダラ。
 も、も、もしかして、何か深刻な病気が私の中に潜んでいるかもしれないと思った私は、友人でもあるホームドクターのところに行き、いろいろと検査をしていただきましたが、その結果は・・・

 「一時、太っているときに気になっていたところも問題なくなっているし、大丈夫 隠れた病もなし でもね、立派な更年期障害だって数値が出てるわよ。むくみも、冷や汗も、疲労感も、間違いなくそのせい 安心して
 というのが彼女の言葉でした。

 私と同じ年の彼女にとっても、更年期障害は身近な問題。いろいろと説明を受けましたが、とってもわかりやすく、更年期障害のメカニズムも手にとるように理解できて、確かに「安心して!」の意味が納得できました
 とはいえ、残念ながら、その症状は結構ひどく、ブログの更新ができなかったことをすべてそのせいにしてはいけませんが、思いばかりが先走り、行動が伴いませんでした
 大変失礼しました。元気印の私が初めて経験する「ダラーっとして、すっきりしない気分」です

 さて、そういう近況の私。
お盆の土曜日は、貴重な夏休みの週。ここ数年は、土曜日にお休みをいただくと「トライアスロンの遠征」をしていたために、せっかく連休になっても、何となく「休日・休暇」のイメージがありませんでした。
 ハードな運動は当分の間、慎みましょう!と言われている今回の夏休みは、めずらしく走ることも、泳ぐことも、自転車に乗る予定もない夏休み 夫と二人で、妙にウキウキと「何をしようか?どこに行こうか?」と考え・・・結局はマイルを使って福岡に行くことになりました
 というのも、太宰府天満宮に、お礼詣りに行くことが懸案となっていたのでした。
今から4年前。長い足踏みを終えた息子が、一念発起して「大学受験をする!」と決めた年。もともと、験を担いだり、信心深い私です。その年はいつも以上に「手を合わせる・祈る」思いが強く、急に思い立った私は、夫と子ども達を送り出した後、ぱっぱと羽田に向かい、福岡行きの便に飛び乗りました
 出かけにインターネットで調べ、福岡空港から太宰府天満宮へのアクセス方法を頭に入れ、福岡到着後は、いざいざ太宰府へ
 
 寒い冬でした。それでも時節柄、天満宮はお詣りの人が多く、絵馬が何重にも奉納されていました。冷たい本殿に座り、ご祈祷を受ける時、やはい同じく私くらいの年格好の男性がご一緒でした。その方も、お子様の大学受験に際し、親がお詣りをされているようでした。
 今まで何度、我が子達の受験のために、天満宮にお詣りをしたことでしょう。太宰府は初めてでしたが、娘の幼稚園、息子の小学校と受験の重なった年には湯島の天満宮へ。その後、息子の中学受験の時は、大阪の天満宮へ。第一志望校の2月1日には、息子を学校に送り、その足で湯島と亀戸、2つの天神様の「はしご」をしました。2日は、息子が試験を受けている間、鎌倉の荏柄天神社にも行きました
 そして、息子、娘の大学受験・・・京都の北野天満宮にもお詣りしましたねえ。その日は、奈良のお墓にお詣りをし、その足で京都に向かったのでした。

 私は仕事がら、毎年、天神社、天満宮には頻繁にお詣りをします。そして手を合わせる時・・・本当に心の底から・・・
 「ねえ、菅原道真様 どうぞお聞き入れください ウソは申しません 本当に、本当に私の生徒ちゃん達は、良い子なんです」とお祈りをするのです。

 そう、福岡に着いた翌日の日曜日、今回は神官の方に私達が夫婦でお詣りをすることにした事情を説明すると・・・
 「では、合格、病気治癒、就職決定・・・と、いろいろに感謝をし、お礼を申しあげる、ということで『神恩感謝』ということにいたしましょう」と教えてくださり、夫と私は、本当にあっという間に過ぎようとしている・・・でも、本当にいろんなことが起こったこの3年数ヶ月のことを思い出しながら、ご本殿に座りました。

 この日は、私達の他に大学生と思しき青年が一人。大学受験に臨む女の子とそのご家族。中学受験に臨む男の子とそのご両親、の3組が一緒にご祈祷を受けました。
 みなさん、受験の前の祈り、です。お礼という目的でそこにいたのは私達夫婦だけでした。
 私も夫も、真剣に祈り、感謝をし、手を合わせていました。・・・が、ふっと顔を上げた時に目に入った他の3組。
 中でも青年、高3の女の子、小学校6年生の男の子、その3人の姿から、私は目を離すことができなくなりました
 彼らの姿は、一つの絵のように私の目に映りました。もちろん、同行し、同じように手を合わせて座っている親御さんも、ご家族も、一生懸命に手を合わせ、頭を垂れ、真剣に祈っていらっしゃいました。
 けれど、やっぱり、ご本人3人の姿は、家族とは全く違う「気」のようなものが漂っていたのでした。
 何というのでしょうか・・・3人の真剣さは、圧倒感を持って迫ってくるようでした。真剣に祈る姿・・・私は、胸が熱くなりました

 苦しい時の神頼み、という言葉があります。
私達はお宮参りや七五三、初詣のような慣例化されたお詣りをしますね。そういうもの、も神頼み、ではありますが、むしろそれは日本の文化であり、同時に家族にとってのひとつのイヴェントのようなものになっています。
 それに対して、何か特別の「願い」があって社寺仏閣を訪れるときは、文化でもイヴェントでもなく、真剣そのもの。まさにそれは「祈り」なのです。
 これを御利益信仰だと言ってしまうと身も蓋もありませんが、そういう時の祈りの深さは、痛みを伴うほど真剣なものだと思います
 
 そう言えば・・・息子の中学受験の時の初詣を思い出しました。
小学生低学年の頃から、我が家の息子は、社寺仏閣や仏像が大好きでした しかし、それは歴史的遺産、芸術的価値として社寺仏閣や仏像を見ているのであって、彼は決してお守りやご祈祷など、そういう類のものには全く興味を示さない、超現実派でした
 ですから、彼が昨年に心臓の手術をするまでは、祖父母からお守りをもらったりしたら、さすがに粗末にしたりはしないものの、本当は「自分には必要のないもの」と豪語していたのです

 そんな息子ですが、中学受験を1ヶ月後に控えた小学校6年生の元日。
家族揃って湯島天神に初詣に出かけた時には、素直に合格祈願のご祈祷を受けなさい、という言葉にも反発せず、首からかけていただいたお袈裟をかけ、寒い中、ご本堂の外の廊下でコートを手に持って、長い間、順番を待っていましたねえ・・・
 その姿を遠くから眺め、「ああ、この子は本気で中学受験に向かっているんだなあ・・・人事を尽くして天命を待つ境地にあるんだなあ・・・」と思ったものでした

 適当なことをして、あとは神様に頼るしかない・・・というものでは神様も苦笑をなさるのでしょうが
 真剣に頭を垂れ、ひたすら手を合わせ、祈る姿・・・その姿は神々しく、本当に尊いものです

 神恩感謝・・・感謝の思いをこめてその場で手を合わせていた私は、あの日、真剣に祈る3人に一生懸命にエールを送りました
 3人の資格試験、中学受験、大学受験まで、あとしばらくはまだまだ準備の期間です。その数ヶ月が病気や怪我に見舞われることなく、最も良いかたちで大切な受験の時期を迎えられますように・・・
 そして、彼らのひたむきな努力と、尊い祈りが通じ、幸せな喜びの時が訪れますように・・・心からそう思い・・・彼らのためにも、手を合わせ、祈りました

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「おしん」のレースで学んだこと | トップ | 秋を感じてみませんか? »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

にこにこ」カテゴリの最新記事