我が家では、新聞を3紙とっています。
一紙は主人を中心とする家庭としての新聞、一紙は家族全員のためにとジャパンタイムス、もう一紙は長男のお気に入りのS紙です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
これは、息子の浪人中からずっと続いていることで、最近では、3紙の第1面の記事が違ったり、同じトピックスでも、全く違う報道の仕方をしていることが確認できたり・・・と、マスコミとは言えども、個性の違いを実感できて、なかなかおもしろいものです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/up.gif)
1週間ほど前、S紙の1面に、大きく「涸沢カール」の紅葉の写真が載っていました。涸沢カールとは、北アルプスの穂高連峰の中にある、すり鉢状の場所の名前です。きっとどんな人も、一度は写真や何かで見たことのあるところでしょう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
何とも美しく紅葉したダケカンバやナナカマド・・・穂高連峰をバックに、燃え立つようなすばらしい景観です
そろそろ穂高山頂には雪が降り、麓の山小屋も営業を終わるころ・・・
私は小学生の頃に、夏の涸沢には2回、春の涸沢には1回、両親ととも北穂高にいくベースの地として訪れたことがありましたが、それ以降、登山を止めてしまった私には、そこは「写真で見る」だけの地になっていました
しかし、一昨年、夫と一緒に、また夏山を再開した私は、昨年、夫が槍ヶ岳に行っている間、一人で30数年ぶりに涸沢カールまで登りました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
むかしは、身が軽かったせいか、スイスイと涸沢まで登ったという記憶しかなく・・・
楽に涸沢まで行ける気がしていた私は、途中で青息吐息![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
涸沢は断念して、「優雅な中年登山」の定宿にしている徳沢園に引き返してしまおう、とは思いませんでしたが、年齢よりも体力よりも、自分の体の重さを実感した登山でした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
今年の夏は、夫と二人、念願の「涸沢にテントを張る!」を計画をしていましたが、例の沖縄での自転車事故があり、残念ながら、その夫の夢はおあずけとなりました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
小学校入試の時期である秋に、私が「優雅に秋を楽しむ
」ということは、立場上願ってはいけないこと、ではあるのですが、いつかは、紅葉の涸沢に立ってみたい・・・そう考えています![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hohoemi.gif)
さてさて。
その日は、私は朝から、新聞の1面で「すばらしい秋」を感じ、とても豊かな気分で家を出ました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
吹く風がとても心地よく、紅葉にはまだまだ早い都会ではありますが、やはり「秋」を自然の中に見つけたく、いつもとは違う、見晴らしの良いほうの道を歩きました
駅までのんびりと歩いて10分。最寄りの私鉄の駅は、小高い丘に囲まれた盆地にあります。
その日、私は思い切って、新しいハンドバッグを下ろすことにしたのでした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bag.gif)
美しい紅葉の涸沢の写真は、この時期、眠りの浅かった私の心に急速にひろがり、気持ちをとても和ませ、ふわふわ気分にさせてくれたのですねえ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
下ろしたバッグは、外出先で思いがけずに出会った理想のバッグでした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_heart.gif)
黒地のゴブラン織り。大きめのスクエアーのバッグには、大きめのブーケの織り柄があり、ところどころにはビーズやスパンコールがあしらわれてあります。
私は歩きながら、下ろしたてのバッグにチラチラと目を落とし、幸せな気分になっていました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
ちょうど私が眼下の駅や、向こう側の丘、反対側の丘の稜線が見える、見晴らしの良いところまで来たとき、前方から坂を登ってこられた老夫婦を見つけました。 お二人は、ゆっくりゆっくり坂を上りながら、小声でお話をなさっているようでした。そのお二人まで、私は愛しく感じたものです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
すれ違う時、私は思わず目礼をすると・・・思いがけず、奥様のほうからお声をかけていただきました。
「奥さん、素敵なバッグねえ
坂の下からね、ずっとお日様の光りでビーズがキラキラと光っていてね、きれいでしたよ。本当に素敵。とてもお似合いですよ
」
「まあ、ありがとうございます!そう言っていただけて、とてもうれしいです。今日、下ろしたばかりで、私も気になって見ながら歩いていたんです。お恥ずかしいです
」と答えました。
「ほんと、お似合いよ。お気を付けてね、いってらっしゃい
」
「行ってまいります
」
人の心は、絶対にささくれていたらいけませんね・・・
気持ちが優しい思いで満たされている時には、心は豊かで、すべてのことが「素敵」に感じられるものです
きっとそんな時には、人は穏やかな表情で時間を過ごしているのでしょう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
涸沢の紅葉が見たい・・・確かに、その場で美しい木々の紅を愛でて、冷たいアルプスの空気を感じたい・・・けれど、出来ないことを残念に思い、それをマイナスに感じたところで、なーんにも幸せにはなれません![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
それよりも、たとえそれが紙面であれ、思いがけずに望みのものを見て、そして空気を想像し、感じられることで、私はとっても幸せになりました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
そんな小さな幸せを大事にしたからこそ、次々と幸せがやってきたのだな、と思いました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heratss_blue.gif)
幸せは、たとえ小さくても、それはやっぱり「幸せ」ですよね。
不幸ばかりを見つけ、憂いていては、きっと小さな幸せさえも感じられない人になってしまう・・・そんな気がしました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
一紙は主人を中心とする家庭としての新聞、一紙は家族全員のためにとジャパンタイムス、もう一紙は長男のお気に入りのS紙です
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これは、息子の浪人中からずっと続いていることで、最近では、3紙の第1面の記事が違ったり、同じトピックスでも、全く違う報道の仕方をしていることが確認できたり・・・と、マスコミとは言えども、個性の違いを実感できて、なかなかおもしろいものです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/up.gif)
1週間ほど前、S紙の1面に、大きく「涸沢カール」の紅葉の写真が載っていました。涸沢カールとは、北アルプスの穂高連峰の中にある、すり鉢状の場所の名前です。きっとどんな人も、一度は写真や何かで見たことのあるところでしょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
何とも美しく紅葉したダケカンバやナナカマド・・・穂高連峰をバックに、燃え立つようなすばらしい景観です
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私は小学生の頃に、夏の涸沢には2回、春の涸沢には1回、両親ととも北穂高にいくベースの地として訪れたことがありましたが、それ以降、登山を止めてしまった私には、そこは「写真で見る」だけの地になっていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
しかし、一昨年、夫と一緒に、また夏山を再開した私は、昨年、夫が槍ヶ岳に行っている間、一人で30数年ぶりに涸沢カールまで登りました
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むかしは、身が軽かったせいか、スイスイと涸沢まで登ったという記憶しかなく・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
涸沢は断念して、「優雅な中年登山」の定宿にしている徳沢園に引き返してしまおう、とは思いませんでしたが、年齢よりも体力よりも、自分の体の重さを実感した登山でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif)
今年の夏は、夫と二人、念願の「涸沢にテントを張る!」を計画をしていましたが、例の沖縄での自転車事故があり、残念ながら、その夫の夢はおあずけとなりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
小学校入試の時期である秋に、私が「優雅に秋を楽しむ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hohoemi.gif)
さてさて。
その日は、私は朝から、新聞の1面で「すばらしい秋」を感じ、とても豊かな気分で家を出ました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
吹く風がとても心地よく、紅葉にはまだまだ早い都会ではありますが、やはり「秋」を自然の中に見つけたく、いつもとは違う、見晴らしの良いほうの道を歩きました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/sayonara.gif)
その日、私は思い切って、新しいハンドバッグを下ろすことにしたのでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bag.gif)
美しい紅葉の涸沢の写真は、この時期、眠りの浅かった私の心に急速にひろがり、気持ちをとても和ませ、ふわふわ気分にさせてくれたのですねえ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
下ろしたバッグは、外出先で思いがけずに出会った理想のバッグでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_heart.gif)
黒地のゴブラン織り。大きめのスクエアーのバッグには、大きめのブーケの織り柄があり、ところどころにはビーズやスパンコールがあしらわれてあります。
私は歩きながら、下ろしたてのバッグにチラチラと目を落とし、幸せな気分になっていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
ちょうど私が眼下の駅や、向こう側の丘、反対側の丘の稜線が見える、見晴らしの良いところまで来たとき、前方から坂を登ってこられた老夫婦を見つけました。 お二人は、ゆっくりゆっくり坂を上りながら、小声でお話をなさっているようでした。そのお二人まで、私は愛しく感じたものです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
すれ違う時、私は思わず目礼をすると・・・思いがけず、奥様のほうからお声をかけていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bag.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
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人の心は、絶対にささくれていたらいけませんね・・・
気持ちが優しい思いで満たされている時には、心は豊かで、すべてのことが「素敵」に感じられるものです
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
涸沢の紅葉が見たい・・・確かに、その場で美しい木々の紅を愛でて、冷たいアルプスの空気を感じたい・・・けれど、出来ないことを残念に思い、それをマイナスに感じたところで、なーんにも幸せにはなれません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
それよりも、たとえそれが紙面であれ、思いがけずに望みのものを見て、そして空気を想像し、感じられることで、私はとっても幸せになりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
そんな小さな幸せを大事にしたからこそ、次々と幸せがやってきたのだな、と思いました
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幸せは、たとえ小さくても、それはやっぱり「幸せ」ですよね。
不幸ばかりを見つけ、憂いていては、きっと小さな幸せさえも感じられない人になってしまう・・・そんな気がしました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
小さな幸せを、素直に感じられる 少しゆとりのある気分で日々を過ごしたいものです。
本当に・・・まさに、おっしゃる通りです
楽しい事やうれしい事があると、その事に感謝するのは一瞬で、欲張りな私達は、「ならば~~も!」と、その次の「より楽しい事」や「よりうれしい事」を願っていることが多いですよね
不思議に、親がそういうタイプであれば、子どもも間違いなく、感謝よりも願望第一主義に育っているものです
私も、常に身のまわりの小さな幸せに感動し、感謝できる豊かさを持てるよう、日々大切に過ごしたいです