まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

大阪のお母ちゃん

2009年01月06日 | にこにこ
 あけましておめでとうございます 
本年も、いろいろなものに目を向け、心で感じたことをお伝えしていきたいと思っております。世の中、急激な不景気の到来で、日頃目にするニュースは暗いものばかり。不況の波は、当然、子育てにも影響してきますね。
 そんな時代だからこそ、心だけは一層豊かに、潤いを持って、日々を過ごしてまいりましょう

 さて。
私は年末、不覚にも風邪を引き、散々な年末年始でした
 29日に帰省してからは、あれこれと予定していたお正月の支度やお買い物があり、どんなに具合が悪くても「私2号」はいないわけで・・・手持ちの抗生剤と風邪薬、大量のビタミン剤で何とか乗り切ろうと必死でした
 幸い、元日あたりからはかなり回復傾向にあったので、一応は予定通りのお正月を迎え、どの行事も端折ることなく、無事にこなしました。いやー・・・やっぱり辛かったですねえ。正直、3日の夜に我が家に帰宅し、心底ほっとしました

 ・・・という、不調の大阪でしたが、辛い思いをしながらこなしていたお買い物でも、「大阪」という土壌のおかげで、聞こえてくる地元の親子の会話で和みました
 中でも、絶品のひとつをご紹介しましょう

 梅田というターミナルの通路を歩く母と息子。
母は、両手にデパートの紙袋。息子は年長児程度。小さなビニール袋を持っています たぶん、地下で買ったものなので、お母さんのお手伝いとして持たされていたのでしょう。彼らは、私の真後ろを歩いています・・・
 
 「お母ちゃん、ぼく、おなかすいたわ!なんか、食べたい。・・・なあ、何か、食べよーや!」
 「何?お腹空いたって?何、言うてんのん!そんなもん、気のせい、気のせい あほやなあ。あんなにぎょうさん(たくさん)朝食べてきてんで。そんなにすぐに、お腹すくわけないやん!気のせいやんか
 「あー、そうか、気のせいか そらそうやな。ぼく、ぎょうさん食べたわ
 「せやろ!気のせい、気のせい。さあ、さっさと帰ろな

 いかがですか?
私はもう、前を向いて歩きながら、吹き出しそうになりました 思わずちらっと振り返り、このユーモアたっぷりのお母さんに、心の中で大絶賛をしてしまいました
 時間は1時を過ぎていましたから、本当にこの親子は、実際には、かなりお腹がすいていたでしょう。
 でも、「おなかがすいた」という息子の言葉に「我慢しなさい」とか「こんなに荷物持ってるし、どこもかしこも混んでるし、食べるのなんて無理でしょ」と、現実を語るのは簡単でした。けれど、それでは、親子ともに雰囲気は険悪に・・・
 
 ところが、かなり切実に聞こえた我が子の「お腹がすいた」に対して、お母さんが返した「気のせいよ」というあっけらかんとした受け答えは、まるで漫才のネタのようにスマートで、子どもを「マママジック」にかけるに十分のユーモアたっぷりの呪詛だったようですね

 きっと、このお母さんは帰宅後、「息子のがんばり」に感謝をしていたでしょうし、まさに歩いているその時も、感動もしていたことと思います。
 私は思いましたねえ・・・このお母さんはきっと、帰宅したら、子どもにきちんと「ありがとう!お母さん、助かったわ」と、正直な気持ちをきちんと伝える方だろうな・・・と。

 大阪弁が持つ響きは、それだけで「おもしろい」という人も多くいます。
確かに、そうかもしれませんし、また、多くの芸人さん達を育ててきたユーモアの土壌のせいで、一般の人達も、「かなりの高いユーモアのセンス」を持っているものです
 それが、人との会話を和ませたり、本来ならば強く聞こえてしまう内容をオブラートに包んだり、ちょっと気の利いたものにしてくれることは少なくありません
 
 けれど、決して大阪弁という方言の問題としてだけではなく、大阪では、人と人との関係の中に、どうしても「笑い」を取り入れたがる習性があるのですねえ。それは、親子でも例外ではありません。
 これが、今回の親子の和む会話を生んだと言えるでしょう

 あなたが大阪人ではなかったとしても、親子の会話、子育ての中に、こういう「ユーモア」の心を持てば、じつはあなた自身が親として、カリカリとしないで済むこともある・・・
 ちょっと試してみませんか?


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