まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

親のすり込み

2011年03月03日 | う゛う゛ー
 我が家は、あまりテレビを観ない家、でした
報道番組やドキュメンタリーなどは好きなのですが、ドラマ(単純明快な韓国ドラマは結構好きなんですが)や映画には全く興味がなく・・・息子や娘が食事の後は自室で時間を過ごすようになってからは、食事が終わるとパソコンに向かう、というのが習慣で、テレビがついているのは、朝の時間だけ、でした

 当然、地デジ化も遅く、ついひと月前までは、大きくて分厚いブラウン管テレビの画面の下には、常に黒い帯が出て、白字で「このテレビはまもなく見られなくなります・・・」という文章がずっと流れていました。(ご覧になったことはありますか?)
 それが流れ出した頃は、とても邪魔に思えたのですが、それも慣れてしまうと、「我が家のテレビには、こういう黒い帯がいつも出るもの」として受け入れられるようになり、総務省?からのご忠告も、ちっとも忠告の意味を成してはいませんでした

 でも、そんな我が家も、遅ればせながら「薄い液晶テレビ」となり、ブルーレイレコーダーまで購入しました そして、今では時代遅れのテレビっこのように、ワンタッチのボタン操作で録画できる番組をあれこれ録画し、週末の夜には、夫とふたりで大型画面のテレビの前に陣取り、お気に入りの飲み物をサイドテーブルに置いてハリウッド映画を見たり、私は見たいと思いながらそれが叶わなかった韓国の歴史劇を見たり・・・大型画面をしばし、実感して暮らしています 

 半月ほど前、娘の勧めで、おっかなびっくり駅前の「TSUTAYA」に行きました。
まるでおばーさんのようですが、映画にもあまり興味のなかった私は、レンタルビデオショップには今までご縁がありませんでした。(息子や娘が幼稚園に入る前には、購入すると1本2万円もしたディズニーの名作ビデオを、よく借りたものでしたが)
 そんなお恥ずかしい私でしたが、せっかく来たのだから・・・と、お店のおねえさんにおたずねし、会員カードも作ろうと思い、さっそく入会。数枚の割引レンタル券をいただいて帰りました

 そして先日、初めて数本の映画を借りました。
ずっと気になっていた朝鮮戦争がテーマになっていた韓国映画、そして、同じく興味があったトム・クルーズ主演のヒットラー暗殺計画の作品。
 どちらも、爆笑痛快エンターテイメント・・・とはほど遠く、夫の出張中、深夜まで観ていると、どーんと心に来てしまい、お布団にはいっても、いろいろと考え、なかなか寝付けませんでした
 特に、私は1973年に友好訪韓団として韓国を訪問。釜山、慶州、ソウルの高校を訪問し、現地の高校生とパネルディスカッションをしたり、ホームステイをしたりした経験があります。いやというほど、日本で訪韓団のメンバーと一緒に、事前授業として、日帝時代の教育を受けて訪問したのですが、あらためて訪問した時期を思うと、朝鮮戦争後、わずか25年、というまだまだ韓国激動の時代だったのだなあ・・・などと思いました

 さてさて。
二枚目、男前俳優のトム・クルーズ氏。借りてきた映画の中では、ドイツ人将校に扮しています。ジーンズ姿などで映画に出ている同氏を、テレビ用の広告で観たりすると、ああこの人はまさにアメリカ人だなあ・・・などと思うのに、あの独特の色のドイツの軍服を着ていると、不思議とドイツ人に見えてしまうのですねえ・・・
 ハリウッド映画ですから、ドイツ人将校のはずが、セリフはすべて英語で、最初は???と思ったものですが、やはり軍服のせいでドイツ人に見えてくる・・・

 そこで。私は不思議なことに気づいたのでした
私の父は、私がとても幼い頃、毎週、欠かさず「コンバット」という戦争映画、アメリカのドラマを見ていました それこそ、ビデオもない頃でしたので、欠かさずに観るために仕事を調整したりするのは大変だったことでしょう
 父は、大変な愛国主義者なのですが、なぜか軍用飛行機や軍艦が好きで、私は小さな頃から、戦争兵器好きの父の一面が嫌いでした 戦争映画好きだった理由も、知りません。

 まあ、とにかく、私も父と一緒にコンバットを観ていると、父は必ず「危ない ナチスの奴らが来た」とか「また来やがった、ドイツ軍だ」とか、舌打ちをしながら拳を握りしめ、言っていました。
 そんな父を見て、いつしか私の幼い意識の中に「アメリカ軍は良い人 ドイツ軍は悪い人」「アメリカ軍は味方 ドイツ軍は憎き敵」という思いがすり込まれていったのでしょう。

 画面の中の二枚目俳優、トム・クルーズ。
その映画には、ほとんど連合軍が登場しませんので、アメリカやイギリスの軍人は出て来ず、全編を通じてナチスドイツの軍服ばかりですが、どうしても、「悪者」としてのイメージが先行してしまいました・・・幼い頃にインプットされた意識とは、コワイものですねえ・・・

 そう言えば。
私の夫は、早稲田大学の出身です。まさに五木寛之の「青春の門」のシンスケしゃんのように、東京の右も左もわからずに、早稲田鶴巻町の下宿に到着した夫は、初めて大隈講堂を見上げた時の感激は忘れられない・・・と話します
 早稲女になった娘が、「ああ、この前で、小さい頃、パパとよくお弁当を食べたよね」と、アッケラカンと話す意識と夫の早稲田に対する意識とは、きっと重さも違ったのでしょう
 そんな愛校心の強い夫は、我が子達が小さな頃から、頻繁に六大学野球は、早慶戦に連れていきました 
 そんな「すり込み」から、二人の我が子は、いまだに「慶應」に対しては、ちょっと不思議な敵対心がある、と笑います それに、大学受験の折、慶應を受験することにも抵抗がある、と言っていたのはおもしろいことでした。

 大人の影響。親の影響。子どもへの無意識のうちの「すり込み」。
53歳になった私にもあるのですものねえ・・・
  花まるを絶対にもらわないといけない・・・という、すり込み
  いつも真っ先に手をあげないといけない・・・という、すり込み
  一番でなきゃ、パパやママは喜んでくれない・・・という、すり込み
  必ず~~しないといけない・・・という、すり込み 
  ○○は良くて、△△は良くない・・・という、すり込み などなど。
 
 
 いろいろと諸事情はあるでしょうが・・・どんな時にも、子どもの意識をニュートラルの状態に置いてやること。それは、豊かな感性を育む上では、親や大人が気を付けてあげなければならないことかもしれないな、と感じた出来事でした

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