ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

あしたのためにその134-乾き

2015年03月25日 | 邦画
失速した一作。

乾き
・のどに潤いがなくなって、水分が欲しくなること。
・求めても得られず、欲望・欲求が高まること。
国語辞典には上記のように解説してある。
今回紹介する映画は中島哲也監督の「渇き」
ストーリーを紹介しておこう。

もと刑事の主人公は離婚した妻から娘が数日行方不明との連絡を受ける。
彼は早速娘の居所を突き止めるべく行動を起こす。
しかしその過程で自分の知らない娘の本性を知ることになる。
いよいよ娘の行方を突き止められそうな状況になったのだが......

心配である。
私は中島哲也は今後の日本映画界を牽引する一人と思っている。
しかし今回の作品は完全に失速した一作である。
彼自身にしか撮れない映像を映画と言うものの一部にピースとしてはめ込むことは成功している。
映画のイントロダクションも良い。
しかし映画は徐々に失速してゆく。
特に「エブリバディ・ラブ・サムバディ」が流れながら迎えるラストはあまりに一人よがりに思われる。
彼の今後にまだ期待してみたい。

2014年日本製作、2014年日本公開、カラー、監督:中島哲也