ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその58-情婦マノン

2012年12月01日 | ヨーロッパ映画
濃厚なる愛。

今の若者たちはどのような愛の形を持っているのだろうか?
草食系男子が増える中、男性から女性へ愛の告白もできない若者たちが増えていると言う。
今回はそのような男性に是非観てもらいたい映画を紹介する。
情婦マノン。
「恐怖の報酬」を撮ったアンリジョルジュクルーゾの作品である。
物語を少し紹介しよう。
主人公の男性ロベールは第二次世界大戦中フランスの或る場所でマノンと言う女性と出会う。
彼女は高級情婦で敵方に情報を漏らしていたのではないかと一般市民たちから罵声を浴びせられていた。
ロベールは彼女の危機を救い、お互い愛し合うようになる。
彼女の提案で彼女の兄が住んでいるパリへ身を移すことになった二人だったが......
この作品には濃厚な愛がある。
ロベールは彼女しか愛せない。
しかしマノンは奔放に愛を他人にも振舞う。
あまりにも悲しいラストで彼が「ようやく僕だけのマノンになってくれたね」と言う台詞は心を締め付ける強烈なものだった。
この二人の愛、是非草食系男子だけでなく多くの人に観てもらいたい作品である。
1948年、フランス映画、アンリジョルジュクルーゾー監督