いよいよ明日より、熊本県知事選挙が始まります。
投票日は3月25日(日)です。
現職の蒲島知事に対して、共産党や民主団体でつくる「あかるい熊本をつくる県民の会」は、くぼ山 啓介さんを擁立し、知事選をたたかいます。
くぼ山さんは青年時代、水俣病患者に接し「こんなひどいことは許されない」と、家族ごと水俣市に転居。
当時、差別や偏見が激しく、患者自らが患者と名乗り出ることができない状況のもとで、被害の実態を明らかにしようと漁村集落を一軒一軒たずね歩き、被害者の掘り起こしに尽力しました。また、加害企業チッソと国・県の加害責任を問う裁判を患者とともにたたかってきた人です。
「いのちや人権を守ること」を信条に社会の不正や不義に対してひたむきにたたかってきた人でもあります。
今回の知事選。マスコミの報道では、関心が薄く投票率の行方が懸念されているとのこと。
関心が低い理由として「県政についてわからない」「何が争点か見えにくい」といったことがあるようです。
「県民の会」では、現職・蒲島知事の県政運営の問題点として、
●熊本港や路木ダムなど大型公共事業への莫大な税金の投入
熊本港⇒これまで1000億円の税金が投入。貨物便は週1便。さらに今後も税金投入。
天草・路木ダム⇒事業費90億円。
水害の事実はないにもかかわらず他の場所の水害を根拠に路木ダム必要。
近くに水道に使えるダムがあるのに「渇水対策」で路木ダム必要。
この路木ダムについては、ダム工事受注企業から自民党・たちあがれ日本に2600万円の献金も。
● 一家6人の無理心中を招いた「税金滞納に対する差し押さえ」の強行。
● 「消費税増税は避けて通れない」との発言など、国の悪政と同じ方向を向いていること。
● 熊本の農業を壊滅に追い込むTPPについても、「反対」と明言できず。
● 企業誘致に莫大な税金をつぎ込むも、県民所得は全国36位(2007年)から43位(2009年)へと後退し、暮らしの豊かさにつながる有効策を示すことができない。
一方で、福祉や子育て分野では、
● 熊本県の子ども医療費補助は全国最低レベル。中学生までの医療費無料化を求める署名が6万人分集まるも、「それは市町村の仕事」と実現に背を向けている。
などの問題点を指摘しています。
こうしたこれまでの蒲島県政から、
1.ダムや港への税金の投入を見直し、介護保険料・利用料の軽減、特養ホームの増設、中学生までの子ども医療費無料化、少人数学級の拡充など、福祉とくらしにあたたかい県政へ!
2.住宅リフォーム助成制度や公契約条例の制定などで、中小業者を支援し、お金が地域で循環する経済政策
3.さらなる市町村合併と熊本県をなくす「道州制」ではなく、地方自治が尊重されるまちづくり。
4.住民の生の声を施策に生かす県民が主役の県政へ
5.消費税増税・TPP参加にはっきり「NO」
6.知事退職金(3124万8000円)の廃止!
などのくらし、福祉、子育てが充実した県政を!との公約を掲げています。
↓ ↓クリックで拡大します。
↓ ↓同じくクリックで拡大します。
「くまモン」はゆるキャラグランプリで日本一となりましたが、県民の暮らしやすさこそ日本一となる県政を実現させたいものです。
長期にわたる選挙となりますが、広く声をかけながら、県政転換のために頑張りたいと思います。