介護現場で働く友人から、「仕事をやめようか
悩んでいる」との相談を受けました。
福祉の仕事にやりがいを見出した友人…この仕事
に就けたことを喜びいっぱいに報告してきた数年
前が思い出されます。
毎日夜遅くまで働いても手取りが15万円程度。
将来への不安が重く胸にのしかかっているようでした。
また、何よりもつらいことは、こなしえない仕事量を
かかえ、介護そのものへのやりがいや喜びを感じられ
ない自分になっていくことだとも…。
食事の介助も、ただ口に物質を運ぶ作業のようにこな
す日々、会話をしても次の仕事に気を取られながら心
からの対話ができない環境ということでした。
「あなたが悪いわけじゃないんだよ」友人に伝えました。
ワーキングプワという言葉がありますが、苛酷な労働
環境は、生活の豊かさを奪うばかりではなく、心の豊
かさも奪う事態にきているのだと感じます。
↓は、日本医労連が、介護・福祉労働者6800人に
対して行ったアンケート結果の一部です。
やはり、低い賃金や過密な労働環境が主な原因となっています。
根本的な解決のためにも、国は介護報酬を大幅に引き上げ、
人員の確保と安定的な賃金を保障する必要があります。
福田首相の辞任を受け、首相の顔はかわりますが、
大切なことは福祉予算を毎年2200億円も削るその冷たい
政治の中身を変えることです。
働く人や利用する人にとって、安心と希望のある介護
・福祉現場を実現するために力を尽くします。