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原油10ドルに現実味?投資銀行が描くシナリオ!

2016-01-14 11:09:16 | 経済・金融・投資
主要投資銀行はここ1週間争うように、原油価格がこれまでみられなかったほど急落すると予想するようになっています。

各行はほとんど、基準シナリオでは原油価格は年内には現行水準から反発すると予測。ただ「最悪シナリオ」として、ますます低い水準を提示しています。ゴールドマン・サックスは昨年9月、原油価格が1バレル=20ドルまで低下するとの見通しを示し、トレーダーにショックを与えました。しかし、米国産標準油種WTIは30ドルを割り込んでおり、今やかつてないほど20ドルの水準に接近しています。

 モルガン・スタンレーは11日、ゴールドマンに追随して「20ドル・クラブ」に加入。ただ、ゴールドマンが在庫増加を理由にしたのに対し、モルガンはドル高圧力を受けて20ドルに下落する可能性があると予想しました。

 一方で両社の予測は、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)やスタンダード・チャータードに比べると控えめです。RBSは先週、原油価格は16ドルに下がる可能性があるとの見通しを明らかにしました。スタンダードは12日、「10ドルまで下落する可能性がある」と述べました。

 これらの予想はいずれも、各行の公式見通しとは大きく違います。投資銀行12行を対象としたウォール・ストリート・ジャーナルの調査では、北海原油ブレントの今年の平均予想価格は50ドル、WTIは48ドルとなっています。

 アナリストらは、現在の原油相場の急落の勢いも期間も予想できなかったことから、再急落について見通しを外したくないという気持ちが働いたとしてもおかしくはありません。価格が下落を続ければ、こうした「最悪シナリオ」の現実味は増してきます。

 しかし、トレーダーらは今も、ゴールドマンが2008年に原油価格が200ドルに達すると予想し、あまりに行き過ぎたことをからかいの種にしています。同様に、こうした原油価格急落の大胆な予想も大きく外れる可能性があります。そうなれば、買いのシグナルになるかもしれません。(ソースWSJ)