マックンのメモ日記

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2016年のテクノロジー業界、5つの予測!

2016-01-07 16:15:13 | ネット、ビジネス、IT
「テクノロジーのことになると、筆者は年がら年中、批判していることで知られている。だが2016年は今までとは違うものになると確信している。厳しいながらも、波乱に富んだ面白い1年になるだろう。」と言っています。以下5つの予測を述べています。

予測1:流血は避けられない

 非上場IT(情報技術)企業の評価額が微調整されているが、これで実態に見合った水準になったと考える人には、電子商取引の新興企業ジェット・ドット・コム(Jet.com)の未公開株をお薦めする。来年は、新興企業の勝ち組と負け組が相応の場所に選別されるだろう。真のユニコーンとデカコーン(評価額がそれぞれ10億ドル、100億ドルを超える新興企業)はさらに資金を集め、その他の多くの企業は評価額が下がるだろう。

 これは悪いことではない。それどころか素晴らしいことだ。市場原理が働いているからだ。このシステムに欠陥があると、新興企業の未公開株市場は比較的流動性が低くなり、こうした企業の真の能力や可能性について入手できる情報が限られてしまう。 

 パワーポイントのスライドと、従来とは異なる投資家の新規資金による巧妙なトリックを見破るという嫌な役目を担うアナリストがその役目を果たせば、膨大な数の有名新興企業の評価額が引き下げられるだろう。

 しかしそれはまだ序の口だ。一部の新興企業は来年、現在の地位を失う可能性がある。食品デリバリーや広告技術、フィンテックなどあらゆるセクターが破壊と統合の時期を迎えている。前回のハイテクバブルの教訓は、創造的破壊は既存企業だけの話ではないということだ。「ニュー」ニューエコノミーの浸透過程では同士討ちが相次いで起きる。そうした中から次のIT大手が誕生するだろう。

予測2:IT大手がメディア資産を取得

 ITで財を成した人が従来型メディアに取って代わりたいと思うのはよくある話だ。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はかつて、自身の目標の1つは世界で最も素晴らしい新聞をつくることだと語った。そのコンテンツを提供するのは誰になるだろうか。ジェフ・ベゾス氏の米紙ワシントン・ポストや、阿里巴巴集団(アリババグループ)の馬雲(ジャック・マー)会長の香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)はどうか。

 メディア業界では今年、非常に多くの買収が行われたため、残り物は少なくなっている。だが、CEOたちをあらゆる業界の征服に駆り立てるようなエゴは、インクをたるで買って初めて獲得できる支配力を求めている。

予測3:将来の予測があきれるほど容易に

 ビッグデータの成果である予測アルゴリズムは至る所に存在するため、われわれはそれが当たり前だと思っている。最も先進的な金融機関が顧客の信用リスクが低いことを知っているのは予測アルゴリズムを利用しているからで、天気予報の精度が上がったのも予測アルゴリズムのおかげだ。これらのアルゴリズムの背後にあるコードと、アルゴリズムの利用に必要な知識が広がるにつれて、われわれは正しいデータを集めれば、ビジネスの多くの部分の動き(内部構造から顧客の行動に至るまで)について有効な予測を探り当てることができる世界にどんどん入り込んでいる。 

 だからといって、CEOたちは水晶玉に何でも予測してもらえるというわけではない。ビッグデータで気を付けなければならないのは、どのような要因によって望ましい結果が予測されるかが分からないことだ。しかし、あなたの会社がデータサイエンティストを雇っていないのなら、雇っている競合他社に食われてもいいのか自問自答した方がいい。

予測4:仮想現実(VR)との愛憎入り交じった関係 

 韓国のサムスン電子はホリデーシーズンに間に合うように、かなり上質で価格も比較的手頃な初の消費者向けVRヘッドセット「ギアVR」を発売した。残念ながら、サムスン製スマートフォンにしか対応していないが、フェイスブック傘下のオキュラスや台湾の宏達国際電子(HTC)などの多数の製品が16年初めに発売される予定だ。つまり来年はわれわれの多くがVRを初めて体験する年になるということだ。

 はっきり言おう。VRはすごい。一方で、使用すると吐き気を催したり、少なくとも方向感覚を失ったりすることも多い。これは、ヘッドセットを装着すると大半の人がいつか経験することだ。VRで何時間もゲームをしようとしても、あなたの体質にもよるが、それは不可能かもしれない。残念ながら、こうした状況が変わることは当面なさそうだ。

予測5:テクノロジー予測には代金を支払う価値

 私は今年、ほぼ年間を通じてコラムを書き、アナリストたちの発表する「Xの将来市場」などに関するグラフが後から考えればいかに間違っているかを論じた。 

 テクノロジーは直線的に成長したり減速したりするものではなく、予測不可能な選言のゲームだ。次に自信に満ちた数値予測を見かけたら、そのことを覚えておくといい。なぜなら、それに添付されているグラフはその他の一連の前提よりも当該予測の方が妥当性が高いことを示すものではないからだ。 

 とはいえ、競争上の優位性としてのデータ分析を筆者が高く評価していることを考えれば、マイケル・デル氏がビッグデータは次の「1兆ドル」産業になると言うのに異論を挟む資格が私にあるだろうか。デル氏はスケジュールを提示していないため、同氏の予測が当然の帰結となるまで、そのグラフのX軸を解読する必要はない。と述べています。(ソースWSJ)