マックンのメモ日記

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2016-01-12 11:50:53 | ネット、ビジネス、IT
サウジアラビアは、国営の石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)を検討しています。同国は国営企業の民営化を広く進めていますが、現在エネルギー価格は低迷しており、微妙な時期でもあります。

 サウジアラムコがIPOに踏み切るとしても、その規模が限られるのはほぼ確実で、戦略的な生産資産は全て除外される可能性があります。しかし、同社の企業価値は世界最大級とされており、たとえ上場がごく一部だとしても調達額は数十億ドルになる可能性があります。これはサウジ政府の財政に大きな助けとなります。世界の原油価格はここにきて12年ぶりの安値をつけるなど、下落が続いています。

 サウジは石油収入の下落に備えてかなりの外貨準備を積み立てています。しかし、財政逼迫(ひっぱく)の兆しが多少見えており、歳出カットやエネルギー補助金の削減で節約に取り組んでいます。

サウジアラビア政府は国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)を検討していますが、埋蔵されている原油の少なくとも一部を資産に含める形で上場する可能性があるといいます。同社のハリド・ファリフ会長が11日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで明らかにしました。

 ファリフ会長は「現時点で上場に向けた具体的な計画はない。調査を実施中だ。真剣に検討している」と述べました。その上で「本体の上場には上流部門が含まれる」とも語りました。サウジアラムコは、精製や石油化学など下流部門の子会社を上場する選択肢も視野に入れています。ファリフ会長は「これらの資産の多くに合弁相手がいるため、法的な合意を見直す過程も経なければならない」とし、「それには時間がかかる」と話しました。

 サダラ・ケミカル、サウジアラムコ・トータル・リファイニング・アンド・ペトロケミカル、ヤンブー・アラムコ・シノペック・リファイニングについては、それぞれ独立した企業として上場する用意があるといいます。サウジアラムコは国内の証券取引所を主な上場先とする計画ですが、「規模の見通しを踏まえると、今の段階では海外上場の可能性も排除しない」と述べています。

 サウジのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子は先のインタビューで、IPOによってサウジアラムコの汚職をめぐる懸念に対応すると語っていました。だがファリフ会長は今回、汚職などの企業統治や透明性に関わる問題はないとしました。(ソースWSJ)