BS きょうの世界 NHKで事故から20年目のチェルノブイリ原発に関する放送を3日間していました。(※2006年04月27日の記事です。)
チェルノブイリ20年:第一回
20年目の事故現場では建物の風化が進んでいる。石棺と呼ばれている事故時に決死の工事によって作られた工場跡の、象の足と呼ばれているウランやプルトニウムを含んだドロドロに溶けたと思われる溶岩状の固形物が映し出された。石棺の風化により、塵状になった高レベルの核物質の空中拡散が心配されている。20年目の今日でもさらに新しいドーム状の石棺の工事が計画されている。ソ連崩壊により事故時の工事に携わった人達への保障もされていない。
チェルノブイリ20年:第二回
20年後の今日でも線量が80?位の土地に人が住んでいる。のどかな風景に見えるが、そこで穫れる畜産製品はいまだに売ることが出来ない。ロシア政府が貧しい人達をこの土地に住むように手配している。彼らは貧困の為に他の土地へ移り住むことが出来ないと語っていた。ゴルバチョフの話。「当時は事故の情報があまり入ってこなかった。彼はこの事故で核軍縮の必要を感じた。」
チェルノブイリのお医者様が、放射線障害の最大の脅威は呼吸ではなく、核汚染した食品をとることであると言っていた。(環境に飛び交う放射線より、食物連鎖により濃縮された核物質から体内被爆することの影響が大きいのであろう。)ロシアのような広大な超大国(エネルギー輸出国)でも一基の核施設の事故が20年経っても処理できないと語っていた。
チェルノブイリ20年:第三回
チェルノブイリの被害を直接受けた森の国、ドイツの例を紹介。ドイツは脱原発政策を変えていないが、最近の原油高と代替エネルギーへの対応が課題となっている。ロシアはチェルノブイリの当事国だが核産業が輸出産業として優秀なために、核推進国である。このために事故を過小に評価している面を指摘。IAEAも根本的に核産業なので中立団体ではない。ロシアは輸出産業としての原発を推進する構えで、イラン、インド等原発を望む国に核技術を売り込もうとしている。放射線障害に対する科学的な回答はまだ得られていない。
日本でも原発は減りませんし、さらに青森県の六ヶ所村の日本原燃の核再処理工場が、核廃棄物を海洋廃棄しようとしています。ここでも核による食品汚染が懸念されています。リサイクルとか言っていますが、要するにプルトニウム製造工場でしょう。破壊活動に狙われたらイチコロです。高レベルの核廃棄物の最終処分もできていませんし、ウラン採掘時の被爆もありますので、どこがクリーンエネルギーなのかさっぱり分かりません。。
<<2011年3月13日追記、出来るだけ正確に書くよう心がけていますが、私は専門家でない素人です。ご参考まで。>>
<<関連リンク>>
<ご参考>
横須賀配備へ・原子力空母は安全なのか
『チェルノブイリ20年 消えない放射能汚染』
チェルノブイリ原発事故から、26日で20年が経つ。事故を期に「脱・原発」に舵を切ったヨーロッパでは、20年の節目をどう捉えようとしているのか。3日間の特集で見ていく。初日は、被害の中心となったベラルーシとウクライナの現状を、キエフからの中継で伝える。
『チェルノブイリ20年 クレムリンと原発事故』
シリーズ2日目は、汚染拡大へのクレムリンの責任について。放射能漏れ情報は、ソビエトの秘密主義のもと、どう処理されたのか。ゴルバチョフ元書記長などの証言から明らかにする。また現ロシア政権は国内被曝者への補償等に後ろ向きだ。ベラルーシ・ウクライナより日が当たらないロシア国内の被曝地ブリヤンスクの現状を伝え、原発問題へのクレムリンの姿勢を問う。
『チェルノブイリ20年 文明としての核への問いかけ』
チェルノブイリの惨劇を受けて、人類の文明としての核が大きく問われ、欧州を中心に“脱原発”の動きが広がった。それから20年。原油高の中で、各国は再び原発再建に向けて動き始めている。史上最悪の原発事故の教訓は、このまま風化していくのか。チェルノブイリ20年の国際会議での議論も含め、3回のシリーズを現地原子炉前からの中継で締めくくる。
BS【きょうの世界】
チェルノブイリ20年:第一回
20年目の事故現場では建物の風化が進んでいる。石棺と呼ばれている事故時に決死の工事によって作られた工場跡の、象の足と呼ばれているウランやプルトニウムを含んだドロドロに溶けたと思われる溶岩状の固形物が映し出された。石棺の風化により、塵状になった高レベルの核物質の空中拡散が心配されている。20年目の今日でもさらに新しいドーム状の石棺の工事が計画されている。ソ連崩壊により事故時の工事に携わった人達への保障もされていない。
チェルノブイリ20年:第二回
20年後の今日でも線量が80?位の土地に人が住んでいる。のどかな風景に見えるが、そこで穫れる畜産製品はいまだに売ることが出来ない。ロシア政府が貧しい人達をこの土地に住むように手配している。彼らは貧困の為に他の土地へ移り住むことが出来ないと語っていた。ゴルバチョフの話。「当時は事故の情報があまり入ってこなかった。彼はこの事故で核軍縮の必要を感じた。」
チェルノブイリのお医者様が、放射線障害の最大の脅威は呼吸ではなく、核汚染した食品をとることであると言っていた。(環境に飛び交う放射線より、食物連鎖により濃縮された核物質から体内被爆することの影響が大きいのであろう。)ロシアのような広大な超大国(エネルギー輸出国)でも一基の核施設の事故が20年経っても処理できないと語っていた。
チェルノブイリ20年:第三回
チェルノブイリの被害を直接受けた森の国、ドイツの例を紹介。ドイツは脱原発政策を変えていないが、最近の原油高と代替エネルギーへの対応が課題となっている。ロシアはチェルノブイリの当事国だが核産業が輸出産業として優秀なために、核推進国である。このために事故を過小に評価している面を指摘。IAEAも根本的に核産業なので中立団体ではない。ロシアは輸出産業としての原発を推進する構えで、イラン、インド等原発を望む国に核技術を売り込もうとしている。放射線障害に対する科学的な回答はまだ得られていない。
日本でも原発は減りませんし、さらに青森県の六ヶ所村の日本原燃の核再処理工場が、核廃棄物を海洋廃棄しようとしています。ここでも核による食品汚染が懸念されています。リサイクルとか言っていますが、要するにプルトニウム製造工場でしょう。破壊活動に狙われたらイチコロです。高レベルの核廃棄物の最終処分もできていませんし、ウラン採掘時の被爆もありますので、どこがクリーンエネルギーなのかさっぱり分かりません。。
<<2011年3月13日追記、出来るだけ正確に書くよう心がけていますが、私は専門家でない素人です。ご参考まで。>>
<<関連リンク>>
- 象の足→Внутри-Inside Fuel containing masses Chernobyl NPP Unit 4 Elephant Foot
- チェルノブイリへのかけはし 毒医(まんが)
どこかの国のおはなし - 池田香代子ブログ : 【動画】チェルノブイリ25年 広河隆一の凄味 -
事故から7年後のチェルノブイリ。ガン患者のかたが多い。政府は安全宣言。当時のIAEAの調査団長の広島大学の重松逸造氏は健康被害はないと言ったそうだが、食料を持参し汚染のひどいところには入っていないので現地のお医者様は落胆したそう。「いますぐ健康被害がない」と言っている日本もそうなるのか????
避難の勧め
神奈川県 お子様方のホームスティのご案内 - 神奈川県ホームページ
- 【特別公開】山岸凉子「パエトーン」
チェルノブイリ原発事故と日本の原発問題を描いた山岸凉子先生の「パエトーン」が無料公開されています。当時、わたしはこれを読んでこの問題に気づくことができました。ありがとうございます。
- 原発に関するQ&Aまとめ [3/14-17:38更新]
今回の福島の原子力事故についての解説をされています。以下引用.
Q5-1. 「いわゆる原子炉の暴走」って何ですか?[3/13-13:00]
A. チェルノブイリ事故のように、核分裂が制御不能になり、原子炉出力が標準的な運転出力の10倍にもなってしまう場合のことです。ただし今回の場合は、原子炉としては運転を停止しているので、意味が違います。それでも、冷却水のレベルを下げないようにすることは必要です。
- よくわかる原子力 原子力防災について/ヨウ素剤 Q & Aー
線量や原子力防災について書かれてます。(避難時は、ぬらしてよくしぼったマスクやハンカチで口をおおうなど。)
- 破局は避けられるか――福島原発事故の真相 ジャーナリスト 広瀬隆|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン
- アンペアダウン プロジェクト ~でんきナマケます~
- 広瀬隆さんの講演会「放射能のゴミを考える」2010年 3月7日@、鹿児島県南大隅町
放射能のゴミを考える - 01、 放射能のゴミを考える - 09「希望の話」←お勧め!!
- モラトリアム・カミノセキ - 工事強行ちょっと待った。これ以上祝島いじめたら日本がすたる。2011.03.04
民主党って原発は現状維持っていってなかったけ??
- 原子力発電に関する基本的な資料
- 反原発リンク集
- 2011年2月のBBCの記事二つ。
BBC News - In Pictures: Inside the Chernobyl nuclear power plant
BBC News - Chernobyl nuclear plant shelter faces cash woes
- BBCの記事 - もっとも汚染された地帯に自然が戻りつつある… 20 April 2006, 05:55 GMT 06:55 UK
翻訳はYahoo!ブログ - 英文翻訳のメモさん
チェルノブイリ周辺に野生動物が帰ってきているという記事。放射能はあるが、除草剤も農薬も殺虫剤も無いし、なにより人間もいない。石棺にも鳥の巣があるとか…「自然保護区に核廃棄物をおいとけば、ヒトが近寄らなくてイインジャナイ?」と言っているのはもちろんヒニクでは無くマジか。
放射能より恐ろしいのはニンゲン…
- Peter Cusack チェルノブイリの生き物の音が聴けます、チェルノブイリはカエルとサヨナキドリでも有名なのだそうだ。
- The sacrifice/サクリファイス - 犠牲者ー事故処理作業者(リクビダートル)の知られざる現実 日本語ー英語ーロシア語
- YouTube - DarkCircle 1/9
- YouTube - チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染 1/4
- Stop Rokkasyo
- 美浜の会: http://www.jca.apc.org/mihama/
- 原子力資料情報室:http://cnic.jp/
<ご参考>
横須賀配備へ・原子力空母は安全なのか