工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

あの時の食堂車の味を、家庭でも

2020年11月07日 | 日記
 食欲の秋ということで昨年の今頃でしたが何回かに分けて、食堂車にまつわる話を書いております。その時に2000年にフランスからイタリア行きの列車に乗り、そこできのこのトマトソースパスタを食べたということを書きました。あの時の味そのもの、というわけではありませんが、あの時の味にインスピレーションを受けて、我が家でよく作るパスタメニューをご紹介します。それがまいたけと牛肉のトマトソースパスタです。いつものブログと違うレシピブログになっておりますが、興味のある方はご覧いただければと思います。
〇きのこと牛肉のトマトソースパスタ

私に代わってこちらのシェフがご説明します。
1 分量(2人分~3人分) 
・パスタ(ファルファッレ) 200g~250g(パスタはイタリアではprimo piatto=一つ目のお皿、ということでその後にメインの肉や魚料理が出てきます。このためパスタを少なめにして一人当たり80~90gとしている本も見かけますが、我が家ではパスタがメインも兼ねますので1人あたり100g程度食べています。このあたりは料理の品数等で適宜調整してください)
・トマトの缶詰 400g
・まいたけ 1パック(食堂車で食べたのはアンズタケと思われますが、日本での入手が難しいので、食感の似たまいたけにしました)
・牛肉 100g(量を増やせば肉のうまみも増しますし、肉を減らせばまいたけの風味をより楽しめます)
・塩、胡椒 少々
・ブイヨンキューブなどの洋風だし 1個
・オリーブ油 適量
2 作り方
①まいたけは石づきの部分を切り、傘を食べやすい大きさに手でほぐす

②フライパンに大さじ1のオリーブ油を入れ、まいたけを中火で炒める。

③しんなりしてきたら牛肉を入れて炒める。

④牛肉の色が変わってきたらトマト缶を開けてフライパンに注ぎ、弱火で煮込む。

⑤鍋にパスタ100gあたり1リットルを目安にお湯を沸かす。塩をパスタ100gあたり10g程度入れる。トマトソースにある程度塩気があるので、この時の塩の量は減らしてもよい。
⑥パスタ鍋の湯が沸騰したらパスタを入れる。標準的なゆで時間より1分程度短くゆでる。
⑦上記④で煮込んでいるフライパンにブイヨンキューブを一つ入れて煮込む。
⑧パスタがゆで上がったらフライパンに入れて1分程度煮る。

このときにパスタのゆで汁を大さじ2~3杯分フライパンに加えて、ソースとパスタをなじませる。
⑨出来上がりです。

この日はゆでたアスパラガスを生ハムで巻いたものとサラダもつけました。
肉の入ったソースのパスタなのに白ワインですか?と聞かれそうですが、白でも美味しく食べられます。もちろん、赤でも美味しいです。では、Buon appetito!

3 ヒント
・ここではパスタソースを作りながらパスタをゆでましたが、慣れないと同時進行は難しく感じる方もいらっしゃるでしょう。その場合はソースを先に完成させて火を止めてから、お湯をわかすとよいでしょう。
・一人暮らしで一人分を作ろうとするとトマトの缶を使い切れない、という方には次のような方法もあります。まいたけ、牛肉は記載した量の半分の分量で炒めます。④のところでざく切りにしたトマトを一つフライパンに入れ、木べらでよくほぐします。その中にトマトペースト(小分けにされているものがスーパーで手に入ります)15g程度を入れて煮込むと、トマト缶のような味になります。
イタリアでヒントをもらったこの料理、ぜひ一度お試しあれ(って「世界の料理ショー」かよ)。

昨年の記事には見づらい実車の写真を載せましたが、私が乗った時の食堂車はこの模型のように、グレー・クリームのツートンカラーでした。

こちらも人形を乗せてあげたいところです。

夜汽車の旅を味わいたければ次の日の朝の朝食はこんな感じでいかがですか。
2004年、MU寝台の個室で食べた朝食です。クロワッサンと少し硬めのパン、コーヒーとオレンジジュースです。

テーブルが洗面器の蓋になっていて、はね上げると洗面器が姿を現す構造になっていました。








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人はそれを食わず嫌いと云う

2020年11月03日 | 飛行機・飛行機の模型
 今日、11月3日は例年入間基地で航空祭が開かれ、たくさんの人がつめかけるところですが、こういう折ですので航空祭は中止、珍しく文化の日を自宅で過ごすことになりました。いつもの文化の日なら祝日の朝に早起きなど薬にもしたくない私が今日は自分の「ホーム」だからと早起きして荷物を持って西武線に乗り込んでいたわけですが、またそういう日が来ることを願っています。昨年もそうですが今年も天気が今一つでした。晴れの日が多い文化の日ですが、これも珍しいことではあります。せっかくですので今日は飛行機の話題でも、と思っています。
 航空自衛隊ではF4ファントムの引退が近づき、F35の配備が始まっています。写真だけでの判断になりますが、どうもこのF35という飛行機、あまり好きな形とは言い難いのです。この手の(21世紀の主力である)飛行機ではF22やライバルだったYF23、フランスのラファールやスウェーデンのグリペンなどは嫌いではないのですが、F35だけはどうもあの寸詰まりの形がなあ、という感じであります。もちろん、形で判断はできないわけで、一定数が日本にも配備され、さらには護衛艦「いずも」の甲板にもいずれ姿を現すのではないかと言われていますから、最新鋭機としてとかくキナ臭くなっている日本周辺の防衛にきっと役立つ存在、と思っているのですが・・・。形での判断ということですと、ユーロファイター・タイフーンもあのエアインテークの処理がなあ、というわけで、年齢を重ねてくるとここがどうのとか、あそこがどうのと文句ばかりになってしまうのかもしれません。
 そんなF35ですが、立体として見たときにどう感じるのだろうか、というわけでF-TOYSの半完成品を組む機会が最近ありました。私が組んだのはイタリア海軍仕様ということで、彼の地の海軍も空母を保有しており、F35Bが導入されることになっています(現政権が予算削減を掲げており、どのように配備が進むのかはまだ紆余曲折がありそうです)。

三色旗をあしらったラウンデルもロービジ化でグレーの濃淡ですので、一見したところどこの国の機体か分かりません。
大きさを比較してみましょう。VTOL機の先輩、AV-8ハリアーです。


ハリアーの塗装とマーキングについては詮索しないでください(苦笑)。
航空自衛隊の機体との比較です。
F2とあまり変わらないようです。

F4EJとの比較です。ファントムの方が全長が長いようです。

F15Jはやはり大きいですね。

 自分で立体にして、それを眺めてみたりしましたが、なかなか複雑で面白い形をしています。1/72でキットを組むかと言われるとどうかなというところですが、それでも実機が展示される機会があれば、間近で見てみたい感じもしてきました。やはり私は飛行機が好きで、この機体についてもどうやら食わず嫌いだったのかもしれませんね。
 前述の「いずも」ですが実物を数年前に訪れる機会がありまして、空母化の話が出たときはそれほど驚きませんでした。理由については「今はまだ語るべきときではない(Ⓒ山崎喜陽)」なのですが、長年乗り物を見ていれば、自分の頭の中で分かってくるというものです。
 余計な話はともかく、もし「いずも」の甲板にF35Bが並ぶようになれば、その姿を見てみたいものです。子供の頃は出来上がったプラモデルの飛行機を使って飛行甲板に見立てた紙の上に「着艦」させたりして遊んだわけですが、令和の時代の子供たちも「ライトニングの着艦だあ」と言いながらF35Bをボール紙で作った空母に下りたたせるのでしょうね。
 





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青い森を行こう

2020年11月02日 | 鉄道・鉄道模型
 久々に鉄道趣味の話題です。以前も書きましたが、子供の頃の憧れの車輛は583系でした。東京に住んでいるファンにとっては、583系は「はつかり」や「はくつる」に代表されるように東北本線・青森行きの列車という印象がありました。そのせいもあってか、青森を走る鉄道にも興味を持っており、既になくなってしまいましたが十和田観光電鉄や南部縦貫鉄道にも乗りに行ったものです。数年前にも青森を訪れており、そのときは五能線にも乗りました。
 私がかつて憧れた列車が走った東北本線は新幹線の延伸に合わせて盛岡以北が分離され、青森県内の路線が「青い森鉄道」により運行されています。新幹線開業で大きな幹線が「切り売り」されるのは複雑なものもありますが、私のようなファンは旅をして当地を訪れ、利用することで微力ながら支えになればと思っています。
 この青い森鉄道の主力車輛が701系です。JR東日本の701系に準じて新製されたものや、JRからの譲渡車などがいます。 
 これまでも青い森鉄道701系はトミーテックの「鉄道コレクション」で製品化されており、こちらは開業当初の鮮やかな青い帯を締めたカラーリングが美しい製品です。

屋根上に抵抗器などがある姿が製品化されています。

製品の屋根上機器にダークグレーでスミ入れしたほか、配管類をライトグレーで、碍子をファレホのオフホワイトで色差ししました。
 最近カトーからも701系が発売されました。同鉄道のキャラクター「モーリー」のラッピングが施された近年の姿であり、水色の塗装が特徴です。

製品はカトーらしいすっきりした仕上がりで、ステッカー類をつけてすぐに入線しました。ラッピングの印刷も美しく、満足しています。また、実車の近年の姿と同様、抵抗器などが撤去された屋根上も再現されています。

RMモデルズ誌の付録「映える撮影用背景紙」を使って新旧塗装のすれ違いを撮りました。

この背景紙、なかなか手軽に楽しめて面白いです。
 青い森鉄道は車輛だけでなく、駅などの施設や自販機にまでモーリーがあしらわれています。


 こちらはグッズ類。クリアファイルとタイクリップは5年前の三沢基地の一般公開で当地を訪れた際に駅で購入したものです。


駅名標のキーホルダーは「赤い電車」の製品です。
 私の鉄道は古い車輛ばかりと思われがちなのですが、こうして近年の車輛も入線しております。今回は私の失敗談を一つ。ブログ用にカトー製品の撮影をしておりましたが、何かのはずみにテーブルから車輛が落下するというアクシデントがありました。幸い車輛等に大きなダメージはなく、走行も問題なくできていますが、模型人生40数年で初めて少々恥ずかしいことをやってしまいました。反省ですね。
 さて、モーリーのラッピングについては、以前ピギーバックのトラックのデカールでご紹介しましたR工房からデカールも発売されています。実は私も一枚持っておりますが、カトーの製品がありますので宙に浮いた状態です。架空の車輛として他の車輛に貼ってみようかな、などと画策しています。
(本稿は令和2年11月3日に一部修正しました)






 
 

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