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工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

スポーツの日ですが・・・

2020年07月24日 | ときどき音楽
 今日は本来なら近代オリンピック東京大会の開会式、ということで、どんな演出になるだろうとか、誰が最終点火者になるだろうとか、あれこれ思いをめぐらせていたところでしょうが、大会も一年後に延期になりましたし、当初の形通り開けるのか、という心配もあります。いろいろご意見はあるでしょうが、ホストシティの長年の住民としては、ここまで準備したからやってほしい、という思いはあります。もし、コロナウイルス禍が無く、オリンピックが開催されていたら、秋葉原あたりは大変な混雑で、仕事帰りに本屋さんや模型屋さんに行くのも一苦労でしたし、テレビは朝から晩まで五輪一色で、選手の誰それが好きな食べ物だとか、競技と関係ない話題も含めて賑やかなことになっていたでしょう。私などは五輪についてはナショナリズムはともかく、凄い肉体を持った人たちの博覧会と捉えていますので、その中で日本選手が活躍したらもちろん嬉しいわけですが、誰それ選手の好物がどうの、とかよりも競技を一つでも見たい、という思いが強いので、テレビの前で「馬術を見せろ~」とか「陸上の3000m障害が観たい」と言っていたと思います。

 いつまでかなわなかったifを言っても仕方ないですね。この四連休ですが、昨日は本稿で何度も取り上げているT-SQUAREのライブ配信がありまして、私もPCの前に座って観ておりました。会場のZepp東京は私も何度も足を運んだところですが、無人の客席はなんとも言えない寂しいものでございます。メンバーはステージの上で円を描くように並び、本来客席のある空間に対して背を向けるメンバーもいるという、無観客ライブらしいつくりでした。今年発売のアルバムの楽曲が中心ではありましたが、いつものあの曲もキーボードが2名になったことでソロ回しがいつもと違っていたり、楽しいライブとなりました。無観客生配信というのはグループとしては初めてなので緊張している様子も伝わってきましたが、キーボードやドラムを真上から映す、というのは録画した作品ならともかく、席が決まっていて視線は常に一方になってしまうコンサート会場では難しいので、普段見られないアングルを生で観られるいい機会でした。きっと昨夜は、PC、スマホ、あるいはテレビにつないだ大画面の前で、拳を振ったり、人差し指を高くつき上げた方がたくさんいらっしゃったのではないかと思います。

 今日はスポーツの日、ということで、スポーツと音楽で私が印象に残っている話もいくつか。五輪と音楽、と言いますと私は1984(昭和59)年のロサンゼルス大会が忘れられません。ファンファーレや行進曲を「スター・ウォーズ」や「レイダース」で知られるあのジョン・ウィリアムスが手がけていました。高揚感のある曲は祝祭としての五輪にぴったりで、共産圏の不参加や、後々まで続く商業五輪といった話題に事欠かない大会ではありましたが、西海岸の夏の青空や、独特の中間色で飾られた競技会場などともに、アメリカらしい華やかな五輪の記憶として残っています。
 この大会に関係する楽曲として、「マシュケナダ」の大ヒットで知られるブラジル出身のセルジオ・メンデスが「オリンピア」という曲を発表しています(アルバム「Confetti」に収載)。日本でもCM曲に使われたりした曲ですが、歌詞もさまざまな困難や苦労を乗り越えて、世界中から集まったアスリートの勇気と名誉を称えたい、といった内容で、五輪の季節になると(現在では2年に一度、夏か冬のどちらかの大会がやってきますね)聴きたくなる一曲です。セルジオ・メンデスはアルバムのプロデューサー的な役割で、この曲でもバックでキーボードを弾き、コーラスに参加(小室哲哉スタイルですね)という形を取っていますが、とてもエネルギーを感じる曲ではあります。
 また、この大会から8年後のバルセロナ五輪のテーマ曲としてクイーンのフレディ・マーキュリーとソプラノ歌手のモンセラート・カバリエによる「バルセロナ」が発表されています。フレディの声をさらに上回るかのようなモンセラート・カバリエの歌唱が耳に残っています。フレディ・マーキュリーは大会の前年に亡くなり、本番では三大テノールの一人、ホセ・カレーラスが歌っています。この大会の開会式では坂本龍一が音楽監督を務め、アメリカ的な華やかさとは違った開会式だったことも印象に残っています。

 さきほど紹介したT-SQUAREもスポーツ中継との関わりが深く、ご存知のとおり「TRUTH」がフジテレビのF1中継で有名になったことで、これが代表曲となりました。しかしこの曲については当初のアルバム収載曲のイメージとは違う曲をもう一曲作って、というプロデューサーの意向で一日で作曲したという曲でもあります。その曲がアルバムタイトルとなり、バンドを代表するナンバーになるのですから、不思議なものです。そんなアルバム「TRUTH」ですが他にもいい曲が多く、ラストのバラード「TWILIGHT IN UPPER WEST」といった名曲もあります。
 T-SQUAREはF1中継の挿入曲なども含め、スポーツと関りが深く、一つ一つ取り上げたらきりがないほどですが、2002(平成14)年のサッカーW杯日韓大会でも、日韓のアーチストが集結した公式アルバムの「日本側の11曲」のラストに「United Soul」という曲を収めています(彼らのアルバム「New road Old Way」にも収載)。緩急をつけたサッカーの動きをイメージしたような楽曲で、個人的にはとても好きなのですが、ライブではあまり聴いた記憶がありません。他にも「Glorious Road」(アルバム「Spirits」に収載)のようなファンファーレで始まって祝祭感のある(表彰式で流したら似合いそうな)曲もあります。

 いろいろあてどなく書いてまいりましたが、1年延期で辛い思いをされているのは誰よりもアスリートたちでしょう。今夜は彼らに思いを馳せながら、朝ドラの主人公のモデルとなった古関裕而が編曲して今のスタイルとなったとされる「オリンピック賛歌」とセルジオ・メンデスの「オリンピア」を聴きたいと思います。

 

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