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工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

名列車を楽しむ 特急さくら

2020年05月11日 | 鉄道・鉄道模型
 久々に鉄道模型の記事でございます。
 鉄道模型の魅力として、特定の路線や列車の変遷を楽しむというものがあるかと思います。テーマを決めて地元の路線やあこがれの列車をコレクションしている方も多いでしょう。
 私の場合、このブログを始めたころに紹介した、583系を使用していた特急「はつかり」や東急のステンレスカーがそれに該当します。それ以外にも列車の変遷ということですと特急「さくら」も歴代の編成が(すべてではありませんが)私の模型のコレクションにはあります。
 多くの方の記憶やイメージですと、特急「さくら」は東京と長崎を結ぶブルートレインだったり、九州方面の新幹線の愛称だったりするわけで、模型でも製品が出ており、特に20系寝台車についてはカニ22やマヤ20と言った変わり種もいることから、模型的な面白さもありますが、今日は「さくら」がブルートレインになる前の話となります。
 「さくら」という愛称は戦前の特急に遡ることができますが、戦前は東海道の特急「燕」、「富士」に次ぐ存在で、三等車主体でした。戦時中に特急運転が一旦取りやめとなり、戦後の昭和24年に「平和」号の運転で復活しました。「平和」は程なくして「つばめ」に改称、続いて「はと」も運転されます。「さくら」は「つばめ」、「はと」を補完する臨時特急として復活します。
 臨時特急ということで「つばめ」、「はと」がスハ44系、スロ60を使用していたのに対し、「さくら」は急行用のスハ43系、スロ54が使用され、食堂車は連結されていましたが、展望車は連結されていませんでした。それでも座席指定の特急であり、スピードも「つばめ」、「はと」に劣らなかったので好評だったそうです。
 ということでそれが今回ご紹介する編成です。

 昭和30年前後の編成をイメージしています。カトーのスハフ42、スハ43、マシ35、スロ54をつなぎ、編成の最後尾はスハフ42となります。スハ43系は単品で買いそろえたもの、食堂車マシ35はカトーの旧製品を中古で購入したもの、スロ54はカトーの「かもめ」号用のASSYパーツをアソートしたものが数年前にホビーセンターカトーで売られており、それを購入して組み立てたものです。年代的には模型のぶどう色2号ではなく、もっと暗いぶどう色1号が正しいわけですが、それぞれの製品を極力生かすこととし、塗り直していません。スハ43、スハフ42については等級を示す「Ⅲ」の標記をインレタで貼り、スロ54については窓下のサボに行き先が表記されていたので青の水性塗料で行き先を塗りつぶしている程度です。
スハフ42にはバックサインがありました。

 こちらは昔懐かしいグリーンマックスの金属製トレインマークを使用しています。おそらく1970年代だったと思いますが、客車列車、電車、気動車用のトレインマークがグリーンマックスから各種発売されていました。古いファンなら目にしたこともあるかと思います。なかなか美しい仕上がりなのですが、機関車につけるには若干大きめでした。むしろ客車のバックサインなどに使えそうです。
 牽引機は電化区間では茶色のEF58が、非電化区間ではC59などがその任にあたっていました。実物についてはヘッドマークをつけて運転した写真も残されています。

 マイクロエースのC59が牽引しています。編成全体のイメージはこんな感じです。我が家のお座敷を走っています。

 車輛ケースには金属製のマークを貼りつけています。

 実物の編成に戻りますが、マシ35ではなく三軸ボギーのマシ29やマシ38といった食堂車が入ることもあったほか、臨時特急という性質もあり、外国の団体客の輸送だったのか編成の後尾に一等車や展望車が併結されたこともありました。
 茶色だった「さくら」の編成も東海道本線の全線電化で「つばめ」などと同様に「青大将」色に変わりました。客車もスハ44系主体で展望車がつかないでスハフ43が最後尾を務めるという編成となりました。こちらはマイクロエースからも発売されていました。
 さて、なぜどちらかと言えば地味な、茶色い「さくら」を再現してみようとなったのか、これにはもう一つの客車編成の存在があります。それについては次回書くことにしましょう。

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