工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

カトーの90年代日産車でまだまだ遊んでいます

2020年11月21日 | 1/150の周辺に
 今年発売になったカトーの90年代日産車(セドリックとパルサー)ですが、色差ししたり、はたまた草レースのマシンに化けたりといろいろ遊んでまいりました。手軽に楽しめるものですから、そのあたりの遊びをまだやっています、というのが今回のテーマです。
1 ボディカラーの塗り替え
 以前、RMモデルズにもこういった記事が載っていましたね。分かりやすいというか、バリエーションを増やすにはこれが手っ取り早いわけで、実車のカタログカラーには無いかもしれませんが、メタリックカラーに塗り替えてみました。

私自身、鉄道模型や飛行機の模型がメインなものですから、たまに使用するメタリック系の色はどうしても使わないままになってしまいます。そんな手持ちのメタリック系の色で塗り替えたのがこちらでございます。

本来ならエアブラシ塗装を推奨しているものもありますが、筆塗りでもまあ及第点かなと勝手に思っています。個人的にはこのメタリックグリーンがとても好きな色で、パルサーに似合っていると思いますが、いかがでしょうか。
 メタリックの車は外国の風景に入れても似合いそうです。

 左の黄色い車は1/160フォード・カプリです。スケール的にはパルサーの方が少し大きくなります。ちょっと昔の探偵ものみたいな感じを狙ってみました。フォード・カプリが主人公の愛車で、パルサーの主は主人公の相棒なのか、情報をくれる男なのか、というところです。
「最近は赤いスーパーマンみたいなスーツ着た男が出てきたり、黒いバンにお尋ね者の元軍人たちが乗り込んできて事件を解決するもんだから、俺たちの出番が無いなあ」とぼやいております(笑)。

2 イタリア警察風パトカーを作る
 こんな情景も作れます。「はいはい、そこの車、止まってくださーい」

 ということでイタリア警察風のパトカーです。実際にはイタリアのパトカーはフィアットやアルファロメオを使っていますが、これもバリエーションを楽しんでみようということで作ったものです。

セドリック、パルサーともに色を塗り替え、国家警察を意味する「POLIZIA」のロゴをデカールで作って貼り、プラモデルの透明ランナーをあぶって伸ばしたものを輪切りにしてクリアブルーに塗って回転灯にしたものを屋根に乗せています。
 車体の青い色はそのものずばりのものがなく、今回大いに悩みました。光の当たり具合によっても水色っぽく見えたり、暗く見えたりするのですが、結局T-4ブルーインパルスのブルー色にしました。
 実車に近い感じはこちらの1/43のミニカーの色です。

見えづらいのですがこの車輛はドイツ語圏のトレンティーノ・アルトアディージェ州のもので、警察を表すイタリア語のPOLIZIAとドイツ語のPOLIZEIの両方の表記がしてあります。
 さて、1/150のモデルに戻りますが、POLIZIAの文字は白です。かつてのパトカーでは車体の白帯の部分に文字が半分かかっており、上半分を青、下半分を白にしていましたが、これを再現するのは難しいので実際とは異なり、車体に白文字のみの表記です。白文字を自作デカールで再現するのはインクジェットプリンターでは不可能ですので、今回はこんな風にしました。以前ご紹介したハイキューパーツの自作デカール用シートに白地のものもあり、白の地色を文字として使おうというわけです。
 ここで原稿づくりに使うのが表計算ソフトのエクセルです。私のようにお絵描きソフトなどが無い方でも文字のフォントがそれなりにありますし、文字の大きさも最小は4ポイントから作れますので、Nゲージの車体の番号、記号は無理にしてももう少し大きな文字のものなら作れます。
 セルの色を自分が貼る対象(この場合ならパトカーの車体の青色)の色に塗りつぶし、文字を白に指定します。セルの色は「その他の色」というのを選択すればかなり細かいニュアンスまで再現できます。


(エクセルの画面のイメージです)
 デカールをプリンターで出力し、よく乾かしてからMr.カラーのスーパークリアーをエアブラシで吹きます。このときに塗料はなるべく薄く溶き、何層かに分けて吹き付けることが大切です。一度に厚吹きするとデカールを切り出した際に吹き付けたクリアの塗料がはがれやすく、水につけたときにボロボロになってしまう危険があります。
 完成したデカールです。

 今回は国家警察だけでなく、カラビニエリ(憲兵)のパトカーも作っています。

左側が憲兵のパトカーです。車体は米空軍・サンダーバーズの下面色の紺色(Mr.カラー326番)で塗装し、屋根は白色です。現在ではこちらのミニカーのように赤い帯が入っていますが、1980年代頃までは車体は紺色一色でした。その昔は憲兵というくらいですから軍用車輛らしくオリーブドラブだった時代もあるようです。

 イタリアの憲兵というと思い出すのが1980年代にイタリアの公共放送RAIで製作され、日本でも放送された「秘宝を追え イタリア特捜警察」というドラマです。マカロニウエスタンの名優、ジュリアーノ・ジェンマがカラビニエリの美術品盗難専門チーム(これは実在する部門です)の大尉としてイタリア各地を飛び回って事件を解決するというもので、放送当時は彼の地の警察事情など知りませんでしたので「軍隊みたいな階級の呼称で変わっているな」という印象でした。主人公は制服ではなく、私服姿でたしかランチアあたりの乗用車に乗っていたと思います。
 イタリアを旅行された方なら黒い制服のズボンのサイドに赤いラインが入り、白い革のベルトをたすき掛けにしているお巡りさんを見たことがある方もいらっしゃるかと思います。トミーテックのザ・人間「警察署の人々」を塗り替えてあの制服も再現しました。

 奥のヘリコプターが気になりますか?あちらについては次回ご紹介しましょう。

 
 


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